教職者K

教育について考えるブログ。

部活動

考えなおせ。

最近、久しぶりに部活の大会に参加してきたので、その感想を書いてみたいと思います。 一年ぶりにバレーボールという競技に戻ることができ、子供たちに指導をして大会に出場しました。 結論から言うと、完敗でした。 試合結果は25対4や25対9など、散々なもの…

不適切が許されない世の中で。

(写真は不適切な関係のインコ) 最近見てるドラマに『不適切にもほどがある』があるのである。 38年前を行ったり来たりしながら、現代との違いを取り扱っていくのだが、見ていて私は特に学校のシーンに懐かしさを感じるのである。 ドラマで描かれているシー…

部則にガイドラインを。

生徒指導提要の改訂に伴い校則の運用・見直しが示され、全国の学校で校則について生徒を参加させた話し合いがもたれている。 その結果として多くの学校で改善が図られており、このような取り組みもあってブラック校則は確実に減りつつある。 しかしながら、…

一貫校のスポーツの難しさ

今年からまた自分の専門競技であるバレーの顧問をやっていましてね。 前まで見てた部の顧問も外してもらえなかったので、現状で二つの部を見ているわけです。 なので仕事量としては、かなり大変なんですが、それでも自分の得意競技をみれるのは大きな喜びな…

不適切指導の境界線

チャレンジング・トム - 日本女子バスケを東京五輪銀メダルに導いた魔法の言葉 - 作者:トム・ホーバス ワニブックス Amazon 最近バスケットの監督のトム・ホーバスの本を読んだんですよ。 この人の指導力は今回の五輪決めたことでももはや明らかですよね。 …

部活がなくなる日。

ちょっと前に出たこの記事読みました? www.asahi.com 中学校の全国大会にクラブチームも参加可能になるっていうやつなんですけど。 私はこれを読んで、これ考えた人相当頭いいなって思いましたし、同時に部活潰しに来てるなって思いました。 ちょっと説明し…

私の理念の話。

最近この本読みましてね。 部活はそんなに悪者なのか! ? 脱ブラック部活! 現役教師の挑戦 作者:猿橋善宏,大利実 インプレス Amazon 部活界ではなかなかの有名な先生が書いてる本ですね。 松島中ってとこの猿橋先生っていう方が書かれた本です。 この先生は、…

効率的な練習だけでは手に入らないもの。

今年のチームなんですけど。 全員初心者にも関わらず,なかなか運動能力も高くてやる気もあって。 コロナ禍にあってもこれまで効率的に練習することを意識してやってきたこともあって,もう十分県大会で戦えるだけの力があるんですよ。 でもこの前の新人戦負…

部活動とメダルの因果関係について。

さてオリンピックが終わったわけだが、皆様はどうご覧になられただろうか。 私は教員なので、知り合いの中には「教え子がオリンピックの舞台に立った」という先生もいる。 そして、そういう先生達はこぞって 「あの〇〇がねぇ…」 「地元の誇りだわ」 「あの…

ベンチメンバーの育て方

前から思ってたことなんですけど、指導者の実力ってのは、レギュラーの選手じゃなくて「控え選手」に出ると思うんですよね。 というのも、指導力が無くてもなんとなく良いメンバー集まっちゃって勝てるってのはあるんですよ。 でも控えメンバーが例えば基礎…

ヒル魔は人生の師。

さて今年の大会が終わりましたので結果の報告をしようかと思います。 suno200002000.hatenablog.com 先述した通り,今年は「素人大作戦」と「武井壮作戦」を引っ提げていきなり優勝チームと当たった訳なんですけど。 まず最初に言っておくと,力的にはうちは…

コロナ禍の教育。

教員として経験積んで行くと、経験値が増える分、子供の成果を否定しがちになってしまうという側面があるなって思うんですね。 というのも、これまで色んな子どもや教育実践を見てきている訳ですから。 「今年はこれぐらいか…」 「こんなもんか…」 って思っ…

信頼される顧問と信頼されない顧問。

年齢的に人から色々聞かれる立場になってきてるんですけど。 今年はうちの場合、経験少ない先生がやったことない部活もつパターンが結構あるんですね。 「そもそも顧問てどうしたらいいんですかね?」 と聞かれたので、私なりの回答を書いてみたいと思います…

メンタルを鍛えるとは。

これは私の反省として書いておくんですけど。 この前本当に久しぶりに練習試合をやったんですね。 子ども達も張り切っていたので、私はチームが発足した時に初めて練習試合をしたチームを相手として選んだわけです。 前は一回も勝てなかったけど、今回はどう…

失敗ノートをつけよう。

教員なので、テスト返したりするんですけど。 子ども達をみていると、どうしても「当たったかハズレたか」「どれぐらい点数が取れたか」で話題が終わってしまうんですね。 もうその点数は変わりようがありませんから、結果ばかり見ていてもプラスは何もあり…

働き方改革を踏まえた部活動改革について説明します。

ほりえもんのYouTubeみたいなタイトルなんですけど。 令和5年に部活動って変わろうとしていて。案外知らない方が多いようなのでそれについて書いてみたいと思います。 簡単に言うと、 土日は教員が部活しなくてもいい っていうシステムにしていこうって言う…

ピラミッド型でいかに縦積みのチームに勝つか。

ということで2つ前の記事の回収なんですけど。 suno200002000.hatenablog.com 高校で結果出すために,「その競技しかやってない」みたいなチームをどうやって倒すのかって話なんですけど。 問題はその積み方を誰がしているのかってことだと思うんですよね。…

高校スポーツの弊害。

最近サッカーとかバレーとかの高校生の全国大会をやっていて。 そういう結果がどうなのかってのは私も気になる所だし、頑張ってきた高校生が報われる場所ってのはあるべきだと思うんですけど。 でも強豪校ほどその育て方に問題があるってのは前々から私は思…

これまでの根性とこれからの根性の話。

最近新聞を読んでいて,これ大事だなと思った話について書いておきますね。 新聞によると一回目の東京オリンピックの頃の日本では, 『根性』の研究 なるものが本気でされていたようなんですね。 どうやら当時の日本は「厳しい練習をすると,それを乗り越え…

今年の戦略

この前3年生が引退したかと思ったら,もう来週に新人戦が迫ってきているわけです。 今年のチームについては,ほとんど試合経験もないし,バレー自体も初心者が多くて。 更には新型コロナウィルスの影響でほとんど夏休みも練習出来ないという状態だったので…

技能より礼儀が大事っていう話。

部活やっていて,子ども達には常々「上手くなることより,礼儀正しいことが大事だよ」っていう話をしているんですけど。 今回はそのことについて書いてみます。 (ちなみにここでは礼儀を「あいさつがちゃんとできる,靴を揃える,お礼を言う,片付けなどを…

サーブの上達法。

もう完全に私の趣味全開みたいな話なんですけどね。 バレーボールにおけるサーブについて私の思うところを書いてみたいと思います。 トスが大事 最初は前から。 普通のサーブ練習は打数が少ない 飽きないようにバリエーションをつけて 6人でバリエーションを…

ジャイアントキリングの予感

全国の部活反対派の先生に怒られそうなんですけど,最近なんだか部活が楽しいんですよね。(←おいお前,裏切ったな!) 大会は軒並み中止になってますが,そのおかげで過剰な練習にもならないですし,勝ち負けに一喜一憂することもない。 単純に子ども達の成…

応用からやれ。

この前の試合で3年生が引退して、新チームになってるんですけど。 私もだんだんと経験を積んで来ているので,教え方の効率が良くなって年々初心者の上達スピードが上がってるのを感じるんですよね。 同じぐらいの運動能力の子でも,「教師なり立ての頃の私」…

最初で最後の大会。

今週は大会があったので,そのことについて書いてみたい。 今年はコロナの影響でどこの市町村も中総体の中止を発表。そんな中で私のいるところはぎりぎりまで議論を積み重ねた上で中総体を決行したのである。 無観客,握手なし,ボールの消毒,など様々な対…

コロナ禍の部活の話。

経験のない夏である。 この時期ともなれば部活動は大詰め。生徒たちは引退をかけて最後の大会に臨んでいくわけなのだが,今年に関してはコロナの影響でそうはならず。 3月から3ヶ月間,子ども達は全くトレーニングを積むことが出来ず。目標にしていた県大会…

部活動改造計画

さて、部活の話である。 以前から部活動というものは教員にとって大きな負担になっており,改善を望む声が多い。 「地域クラブに移行すべき」などの声が多いが,そのような動きがなかなか出てこないので,私なりにこうしたらいいのではないかという提案を書…

この時期にもめない方法。

部活やってると結構この時期ってトラブルが起こりやすいように思うんです。 というのも,一年生が入ってくることで部内の力量の差が最大になるんですね。 三年生は大会前でピリピリ。でも一年生はまだ何にも分かっていないからヘラヘラ。 自分達もそうだった…

大御所に立ち向かう。②

さて、昨日の続きである。 県内トップクラスの指導者達が集まってどんな練習試合になったのかをレポートしたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー。 まず選手が集まってくるのだが,バレーにおける強豪校の子はみんなショートカットである。どのチームも…

大御所に立ち向かう。

(今回の記事はやたらワンピースに例えます。読んでない人は全巻読んでから読むことをお勧めします) さて,これまで書いて来た通り,今年のチームの目標は「県ベスト4」というものなのである。 はっきりいって高すぎる目標だし,実力も全く伴っていないのが…