白眉最良

教員が書く日々のあれこれ。

社会

自分で選んだことに文句はつけられない。

さて最近地域学習をやったので、その感想を書いておこうと思います。 今回やったのは社会科の学習で、自分たちでテーマを設定して、そのテーマに基づいて地域を調査して回り、最終的にオリジナルマップにまとめるというものでした。 そして私はこの中で「誰…

【感想と要約】社会は静かにあなたを呪う

今回は、鈴木祐さんの『社会は静かにあなたを呪う』という本を読みましたので、その要約と感想を書いてみたいと思います。 社会は、静かにあなたを「呪う」 ~思考と感情を侵食する“見えない力”の正体~ (小学館クリエイティブ) 作者:鈴木祐 小学館 Amazon …

「身近な地域の調査」はちゃんとやるべきだと思った理由

身近な地域の調査の実態 地形図を使った調査の実践 日常の見方が変わる 子どもたちの変化 まとめ 身近な地域の調査の実態 中学校の社会科、また小学校の授業でも「身近な地域の調査」という単元があります。 これは、自分たちの生活圏を実際に歩いて探究する…

プロジェクト型学習はアウトプットの形をずらしながら提案すると子供達は色んな能力を獲得していくぞっていう話。

これまでプロジェクト型学習に取り組んできました。 文化祭ではプロジェクト型学習の発表の場として活用させてもらいました。 一年生では調べた国についてアトラクションを発表。 (その記事はこちら) 学習形態の形を変えて他の学年でも取り組みましたので…

この時代に日本に生まれたというだけでも相当に運が良い。

この夏に見た映画に「ラーゲリより愛を込めて」っていうのがあるんですけど。 ラーゲリより愛を込めて 二宮和也 Amazon シベリア抑留を描いた作品です。ラーゲリというのは収容所のことを指します。 これが衝撃的でしたね。とても勉強になりました。 (※注 …

子どもたちの学びを形にする!文化祭に向けたプロジェクト型社会科授業の挑戦

はじめに プロジェクト型学習の概要 1年生の取り組み:世界の暮らしを学ぶ 2年生の取り組み:日本の地域を学ぶ プロジェクト型学習の魅力と課題 終わりに はじめに 今年、私が中学校の社会科の授業で取り組んでいるプロジェクト型学習について紹介します。 …

東大の入試問題を授業にどんどん使おう!

今回は、「授業に東京大学の入試問題を積極的に取り入れよう!」という話をしてみたいと思います。 最近、私は実際の授業の中で東大の過去問をよく使っています。 実際にやってみると、すごく面白くて、生徒の反応もいいんですよね。これはぜひ他の先生方に…

世界の課題×探究学習!PBLで生徒の可能性を引き出す

今回の記事では、私がこれまで取り組んできた PBL(Project-Based Learning) について、その成果をまとめてみたいと思います。 PBLの概要と学習設定 PBLを通じて意識した4つのポイント 子どもたちのアウトプットの多様性 発表の場の工夫 先生方の感想 PBLの…

東大に行ける子に育てるためには何をすべきなのか?を考えている。

うちに来るような入試に合格する子達はスタートの段階でみんな東大合格するつもりで入学して来てるんですよね。 だからこちらも東大に行くためには何が必要なのか示せる必要があると感じていまして。 私が東大の問題を見ている中で感じたポイントと、東大の…

テストで漢字が分からない時はひらがなで書いてもいいですか?という質問について答えます。

受験シーズンですね。 以前「受験の時に漢字が分からない時はひらがなで書いても良いですか?」という質問を生徒から受けた事があります。 塾とかだと「漢字を間違えると減点になるからひらがなで書け」と指導しているところもあるようです。 このような場合…

義務教育はどのように変遷してきたのか?っていう話。

教育のこれからを考えるためには教育のこれまでを知る必要があるなと思いまして。色々と見ていたんですよ。 興味ない人には全く興味ないと思いますがお付き合いください。 まず日本の学校制度が始まったのが1872年の学制からです。 昨年あたりに開校150周年…

プロジェクト進行中。

さて現在私はPBL(プロジェクト型学習)に取り組んでいるんですけど、その進捗状況についてです。 PBLについて書いた過去記事はこちらから。 これまで何をしてきたかっていうと、学習してきた世界の各州を総括する発問として「世界の各州で起こっている課題…

プロジェクト型学習が進行中だぞー!っていう話。

さて今年はプロジェクト型学習について進めていましてね。 PBL的社会科単元構成による中学地理の授業デザイン (中学校社会サポートBOOKS) 作者:吉水 裕也 明治図書出版 Amazon 中一では世界の地理について学ぶんですけど、すべての学習の総括として…

こんな総合の学習をやってはいけない。

ここ最近何回か書いているようにPBL(プロジェクト型学習)について考えていまして。 その中で大学の先生のお話を聞きに行ったりもしたんですけど、まぁ反省させられましたね。 これまでの自分のやってきた総合の学習がいかにダメだったか。 もうこの10年の…

最近やっている発問の工夫について。

最近やっている発問の工夫について書いてみます。 フィッシュボーン TOK タテヨコ数字 フィッシュボーン まずこのフィッシュボーン。この形の魚の頭に当たる部分に考察する内容を書いて、それぞれの中に項目立てして書いていきます。 歴史っていうのは確定し…

テストにおける記述問題の解き方パーフェクトガイドブック。

子供達が苦手なものの一つに【記述問題】てのがありましてね。 大体社会で言うと、【並び替え】とこの【記述問題】でガクッと点数落とすんですよ。記事問題には一切手をつけようとすらしない子もいるほどですからね。 社会だけでなく国語だと入試に作文とか…

研究授業をしてみた。

今週は研究授業をやったのでそのことについて書いてみます。 研究授業やるのは去年に引き続き2回目。 研究授業をやると授業者の経験値はとても大きいので、今回も自分から引き受けたわけです。 単元は『関東地方』。 今回は関東地方の世界や国内とのつながり…

歴史を学ぶ3つの意義。

歴史って嫌いな生徒が多いじゃないですか。それこそ暗記科目みたいなイメージというか。 (何が悪いってこれはテストの存在が悪いと思うんですけどね。入試がテストで判断される以上、どうしてもその暗記しなくちゃいけないっていうのはついて回りますから。…

これまでの授業をやめてみた。

ブログ書いてないここ最近何してたんかって話なんですけど。 ちょっと自分の授業を見つめ直そうと思ったんですよね。 というのも,私の授業っていうのは基本の流れがパワーポイントで構成されていて。 それで資料とかを提示しながらポイントで発問を出して「…

唐揚げから社会を見つめる。

最近ふと、 「子ども達をお店に連れていって、その繁盛の秘密とか、企業努力を考える授業って面白いよな」 なんて思いましてね。 というのも私いまだに小学校の時に、クロネコヤマトに班で取材に行ったの覚えてるんですよね。 その時に教わった 「ハブアンド…

ベーシックインカムについて授業で考えてみる。

公民の授業で「人権獲得の歴史」っていうところをやっていて。 いかに人類が人権を獲得してきたかっていうその変遷を見ていくんですけど, いかんせん 面白くない んですね。 なんというかこう,言葉が硬いというか。生徒達が興味を持ちづらいところなんです…

戦後の日本史はチキンラーメンを題材にした授業がおススメ。

歴史の後半のところをやっていてですね。 高度経済成長からの日本の発展を扱うんですけど、どうしてもそれまでの第二次世界大戦のところとかと比べると生徒の興味関心を引き出しづらいところあるんですよ。 なので,今回はチキンラーメンを中心にした授業を…