教職者K

教育について考えるブログ。

【レビュー】成瀬は天下を取りにいく

最近読んだこちらの本の紹介です。

 

本屋大賞とったこちらの本。

 

タイトルも良いですし、表紙もどことなく期待させます。気にはなってたんですけど、改めて本屋大賞取ったという事なので読んでみました。

 

あらすじとしては女子高生の成瀬が色んな事に挑戦していく話。

 

真っ直ぐな成瀬は自分が興味をもったことに真っ直ぐです。友達を誘ってM1に出てみたり、百人一首の大会に出てみたりする。

 

「髪は本当に1ヶ月に1センチ伸びるのか」を実証するためにいきなり坊主にしてみたりする。

 

そんなあらゆる角度から物事に挑戦し、話題になって天下を取ろうとする主人公の日常を描くストーリーです。

 

読んでみて思ったのが、とにかく成瀬のキャラクターが真っ直ぐで憧れすら抱いてしまうという事。

 

この本が売れているのはそんな成瀬の真っ直ぐなキャラクターにみんなが憧れを抱くからでしょう。

 

みんな言いたい事を言えなくて、やりたい事をやれなくて我慢しながら生きているところあると思います。

 

しかし、成瀬はまるで我慢しない。やりたいことは全部やる。そしてうまくいかなくても次のことを次々と探す。

 

成瀬がそんなにも色んなチャレンジができるのはきっと彼女が「人のことを全く気にしていないから」でしょう。

 

どうしたって生きていれば他人の目を気にしてしまいます。

 

「うまく行かなかったら恥ずかしい」

 

「自分がこんな事言ったらおかしいと思われる」

 

そんな事を考えて動きが小さくなってしまってるのが普通の人なんだと思います。

 

次々と新しいことに挑戦していく成瀬の姿は、そんな人目を気にしすぎる現代社会に対して真っ向から立ち向かっていく格好良さがあるんですよね。

 

そんな姿がとてもカッコいいなって思いました。

 

また私が頭でイメージする成瀬の姿と表紙で描かれている成瀬のイメージがピッタリで、これ本書いた人だけでなくてイラスト描いた人も素晴らしいなって思いましたね。

 

とにかく高校生くらいの時って背負うものがないから色んな事に挑戦できるし、この年になるとそんな風に体当たりでぶつかっていける成瀬が羨ましいなとすら思いました。

 

自分も何かにぶつかっても良いから挑戦してみたいなって思わされる一冊です。

 

よろしければぜひ読んでみてください。

 

読んでいただき、ありがとうございました!