教職者K

教育について考えるブログ。

教育

最近読んだ本4冊。

最近読んだ本についてまとめておきます。 池上彰が大切にしている タテの想像力とヨコの想像力 (講談社+α新書) 作者:池上彰 講談社 Amazon まずこちら。社会科教員なんで、池上彰さんの本はできるだけ読むようにしてるんですよね。 子どもにも分かりやすい…

学歴厨という病。

うちの学校の子供たちの偏差値重視という考え方には、とても強固なものがあるんですね。 とにかく偏差値で人を判断する傾向があり、偏差値が高ければ話を聞く価値がある人だとみなされ、逆に低い偏差値の人は軽視されることが多い。 中には全国の高校の偏差…

キロクのチカラ。

職場のストレスが半端じゃないんですよ。 なんていうか社会的に成功してきた人が多いからか、子どもも保護者も教員も 自分中心に世界が回らないと気が済まない人が多い んですよね。(お前もなって言われそうですね。はい、すいません) そんな中で合意をと…

芸が身を助けてくれるから。

生徒たちから、卒業する前の授業で『自分の教科じゃない教科の授業をやって欲しい』というリクエストをされましてね。 例えば、理科の先生が数学を教えたり、国語の先生が英語を教えたりする。自分の教科でないものに先生達がどうアプローチするのか見てみた…

生徒指導の極意(スキルハンター)

今週、かなり大きい生徒指導案件の山を1つ乗り越えることができました。 その上で、この前もちょっと紹介したこの「カタリスト」という本に書いてあることがすごく参考になりました。(本当に読んでおいて良かった) THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え…

仕事をどう辞めるか。

最近この本読んだんですけど。 仕事辞める事を発表した鈴木おさむさんの本ですね。 仕事の辞め方 (幻冬舎単行本) 作者:鈴木おさむ 幻冬舎 Amazon 30.40.50代にはとにかく刺さる内容なんじゃないかなと思いました。 大体本て前半だけ面白くて、あとしょうもな…

これって不適切じゃないですか?

昔はよくやったけど、今はダメなもの、ダメになりつつあるものに卒業文集のランキングがあるのだと気づいた。 詳しくは書けないが、今まさに卒業文集を作っているのだが、子供達が仕上げてきたものに対して最後の最後でノーが突きつけられた形だ。 私自身も…

教育とは人の思考を変えること也。

これ最近読んだんですけど、超面白いのでお勧めです。 THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術 作者:ジョーナ・バーガー かんき出版 Amazon 教育って「人の思考(行動)を変える」って事だと思っているんですけど、なかなか人って動かないもんじゃな…

不適切が許されない世の中で。

(写真は不適切な関係のインコ) 最近見てるドラマに『不適切にもほどがある』があるのである。 38年前を行ったり来たりしながら、現代との違いを取り扱っていくのだが、見ていて私は特に学校のシーンに懐かしさを感じるのである。 ドラマで描かれているシー…

子供の自己肯定感をどう高めるか。

最近ホストクラブにハマってしまう若い女性が増えているそうな。 成人年齢が引き下げられた事もあって、若い子達をターゲットに初回無料まで打ち出してホストクラブ側も入店のハードルを下げる。 そして興味をひいて来店した所で、ホストの話術と優しさにど…

話を聞けない子の正体。

今進学校に勤めてるんですけど,びっくりするぐらい人の話聞いてない子が多いんですよ。 外部から講師を呼んで講義してもらってる時も、目の前で平気で寝始める子もいますからね。こっちとしてはハラハラしてしまうわけです。 また部活で試合してても、指示…

自動採点システムを使ってみたよ。

テストの採点てなかなか手間なんですよ。 丸つけをちまちまやって点数計算して、転記して打ち込む。まぁ最低でも一クラス一時間はかかる作業なんですね。 私の場合最低でも6時間くらいはこれで時間取られますし、更にミスが出来ない作業なのでかなり神経をす…

世の中で何かを成し遂げる人が持っている特徴。

最近これ読んでるんですけど。 ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 作者:アダム・グラント 三笠書房 Amazon これめちゃくちゃ面白いのでおすすめです。 アダムグラント先生の本ですな。 この本では他と突出したオリジナルな人になる方法…

上流を変えるためには意図的なゆとりが必要っていう話。

さて前にも紹介したこの本からの話です。 上流思考――「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法 作者:ダン・ヒース ダイヤモンド社 Amazon この「上流思考」というのは、問題が起こる前に対処しよう、という考え方なんですけど。 そんな当たり前の…

求められる生徒指導像の変化について

今生徒指導主事っていうポジションで仕事をしてるんですけど。 このポジションは校内で起こるすべての生徒指導に関わるので、他の先生達に伝えられるようにするためにも、生徒指導の正しい方向を知っておかないといけない訳です。 なので、最近こんな雑誌を…

学校の上流を変えよう。

最近この本を読んでいまして。 上流思考――「問題が起こる前」に解決する新しい問題解決の思考法 作者:ダン・ヒース ダイヤモンド社 Amazon このタイトルの上流思考っていうのは、「問題が起こる前の対処を考えようぜ」っていう意味です。 つまり、川に溺れる…

これが今の私にとってジャストフィットのボールペン

毎日手帳に1ページ自分の考えていることを書き出すことを課題にしているのだが、このペンが問題なのである。 なんせよく失くす。車の中を整理したら赤ペンが15本ほど出てきた事もある。 大体ポケット入れたまま行動し、気づいたらいつの間にか無くなっている…

【お勧め】世界は贈与でできている。

最近読んだこちらの本の紹介です。 世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学 (NewsPicksパブリッシング) 作者:近内悠太 ニューズピックス Amazon この本は世の中のあらゆる事が贈与で説明が付くっていう事を書いた本なんですね。 例えば…

健全な負い目をいかに与えるか。

最近チェーン店ではなく、地元のお店で買い物する事が多いんですよね。 というのも、顔を出すと色々とサービスをしてもらってしまうからです。 家の近くにケーキ屋さんがあるんですけど。 妻が自分と子どもにケーキを一個ずつ買って、私には安いシュークリー…

雪かきに見る教員の資質。

雪が結構降って急に雪かきの必要が出たんですけど。 こういう時にパッと動ける先生が多い学校っていうのは良い学校なんじゃないかと思ったので書いておきます。 というのも雪かきっていうのは三遊間の仕事(もともと校務として割り当てられている訳でない、…

アンサングヒーローとしての教師。

内田樹っていう人がアンサングヒーローっていう概念を提唱していまして。 このアンサングヒーローってのは、誰からも感謝される事なく、人知れず世の中を災厄から守っている人の事を言うみたいなんですね。 例えるならば、主人公が倒した大魔王がいて。 大魔…

起立性調節障害をどう支援するか。

学校で起立性調節障害の子が本当に増えていましてね。 まさに現代病というか、朝起き上がれない、登校できないという子が増えている訳です。授業も遅れますから、不登校気味になってきていて困っています。 色々と本を読んでるんですが、やっぱりこれについ…

【おすすめ】きみのお金は誰のため

最近読んだこちらの本の紹介です。 きみのお金は誰のため―ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」 作者:田内 学 東洋経済新報社 Amazon 今回読んだのは、こちらの本「君のお金は誰のため」になります。 主人公がボスと呼ばれる男性からお金につい…

どんな時も機嫌のいい奴が最強説。

今年の目標を同僚に聞かれたんで答えたんですけど。 私の今年の目標ってのが「機嫌良くいる事」なんですよ。 何を当たり前のことを言っているかもしれませんが、機嫌よくいることは非常に重要だと考えているので書いておきます。 というのも、去年の上司がパ…

俺の苦手なことを聞いてくれ。

誰しも苦手な事があると思う。歌が苦手、絵が下手。そんな苦手分野というのは誰にでもあるだろう。 今回は私の苦手な事について論じたい。 私が苦手としている事。 それが、 振休を取る事 なのである。 仕事柄土日に部活動等で大会が自分だけある場合は、そ…

授業内で生徒指導はもうやっちゃおうよっていう話

教員の間でよく「うちの学校は生徒指導が多い」とか「生徒指導ない学校でいいよね」っていう言葉がよく使われるんですけど。 この文脈で使われる時の『生徒指導』っていう言葉は「何か問題が起きてからの指導」であり、「ヤンチャな子たちに対しての指導」っ…

みんなのモチベーションを上げて良い学校にしようぜっていう話。

やたら細かく指示を出してくる上司っていますよね。本人は良かれと思って言ってるんでしょうけど、はっきり言って素直に聞けない人が多いと思います。 人間ってやっぱり人から言われて動くってすごくモチベーションが下がるんですよね。自分に決定権がないこ…

中高一貫に勤めたからこそ分かった普通の市町村立学校の良さ。

今回は中高一貫校で働いたからこそわかった、普通の中学校で働く良さみたいなものを教員の目線で書いてみたいと思います。これはあくまで教員として働く上で見えた良さになりますが、お付き合い頂ければと思います。 まず1つ目なんですが、市町村立の学校の…

大地震を前に教育は無駄なものなのか。

学校が始まって、うちのクラスは全員出席して久しぶりに顔を合わせることができたんですけど。 朝の会で子供たちを前にして話しているときに、冬休み明けに全員で揃うという当たり前のことが叶わない子供たちが今日本にいて、この座席がどう頑張っても埋まら…

日本中の国語科教員のみんな、オラに元気を分けてくれ。

この記事はもしかしたら日本中の国語科の教師を敵に回し、命を狙われる可能性もあるなって思ってるような非常に危険なエントリーなんですけれども。 まぁ日本の未来のために思い切ってちょっと今日は書かせてもらおうかなと思ってます。心して読んでもらえた…