教職者K

教育について考えるブログ。

信頼される顧問と信頼されない顧問。

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年齢的に人から色々聞かれる立場になってきてるんですけど。

 

今年はうちの場合、経験少ない先生がやったことない部活もつパターンが結構あるんですね。

 

「そもそも顧問てどうしたらいいんですかね?」

 

と聞かれたので、私なりの回答を書いてみたいと思います。

信頼されるには「言いにくいこと」を言う。

まず「部内で言いにくくなってることをきちんと言う」って言うことが大事なのかなと。

 

みんなが避けてるワードをあえていう。

 

それが「この人は私達のことを思って真剣にアドバイスしてくれる」というメッセージになると思うんですよ。

 

例えば私、昔講師やってる時にあるクラスの先生が心を病んでしまっていて。

 

クラスが学級崩壊寸前の無法地帯だったんですね。

 

合唱練習やっても一部の男子がやりたい放題。

 

女子はどんどん不満が溜まっているけど、言ったら力のある男子に色々言われるのが嫌で何も言えない。

 

私講師でしたし、人のクラスですから黙ってようと思ったんですけど。

 

しばらくみてたら無性に腹立っちゃって。笑

 

だまってられなくなっちゃって、クラスの練習勝手に止めてその場で男子達に思いっきり説教したんですわ。笑

 

自分でもいい終わったあと「やっちゃったかなぁ…」って後悔してたんですけど。

 

でも練習が終わってから女子達がわーっと寄ってきて、「ありがとうございます!」「言いたいこと言ってくれました」「また絶対来てください!」って言われたの今も覚えてるんですよ。

 

そこからはむしろその男の子達と積極的にコミュニケーション取るようにしてたので、別に関係も悪くなりませんでしたし。

 

だから子どもっていうのはそういう言うべきことを言ってくれる大人の存在を期待してるところあると思うんですね。

 

別に練習メニューみたいなものは世の中に情報が溢れてる訳ですから、調べればなんとでもなると思うんですよ。

 

でも言いにくいことを言えるって大人でも少ないんですよね。

 

言うべき時にキチンというっていうのが、まず信頼されたり、指導の上でのアドバンテージとるためには大事なのかなと思います。

信頼を失うのは教えていないことを叱る時。

逆にやっちゃいけないのが、教えてないことを叱ることじゃないかなと。

 

多くの先生がこれやってます。

 

(恥ずかしながら私もたまにやってしまいます)

 

練習試合してるとよく、

 

「なんで動かないんだ!」

 

って言葉を聞いたりするんですけど、そもそも動き方を教えていなかったり、まず顧問が動きをわかっていないパターンが多いんですよね。

 

子ども達は教わってないことは出来ませんから、そこを叱ってしまうのは、信頼を失う行為だと思うわけです。

 

例えばこの前も春休みの練習に部活の子ども達が携帯をもってくるっていう事があったんですけど。

 

「すぐ指導して!」

「きっちり叱って!」

 

って鼻息荒く言う先生もいたんですけど。

 

そこで叱っていたら間違いなく信頼を無くしていたと思います。

 

これは事前に伝えてない私が悪いんですよ。

 

子ども達は春休みで休みだと思って携帯使ってるだけですから。別に悪気があってやってる訳じゃない。

 

だから私からは、

 

「ごめん、伝えてなかった私が悪いんだけど、春休みも学校に来る時は学校と同じ扱いなんだ。だから登下校中の携帯電話の使用は出来ないことになってる。伝えてなくてごめんね」

 

と言いました。

 

これでもう同じことは起こってませんし、「ちゃんと自分の非を認めてくれる大人が顧問である」というメッセージにもなります。

 

なので、実は技術指導とか知識どうこうよりも人間としてどうあるかって事が教育の上では大事だと思うんですよね。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!