教職者K

教育について考えるブログ。

技能より礼儀が大事っていう話。

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部活やっていて,子ども達には常々「上手くなることより,礼儀正しいことが大事だよ」っていう話をしているんですけど。

 

今回はそのことについて書いてみます。

 

(ちなみにここでは礼儀を「あいさつがちゃんとできる,靴を揃える,お礼を言う,片付けなどを手伝う」などと定義して話をします)

 

大きく分けると,礼儀×技能で分けると,以下の4つに分かれるわけですね。

 

①礼儀正しくて,強いチーム。

 

②礼儀正しいけど,弱いチーム。

 

③礼儀がなってないけど,強いチーム。

 

④礼儀もなってないし,弱いチーム。

 

こうなると分かりやすいんですけど,最高なのは①ですし,最悪なのは④です。ここまではいいですね。考えなくても分かる。

 

問題は

 

②「礼儀正しいけど弱い」と③「礼儀がなってないけど強い」でどっちがいいのか

 

って話なんですよ。

 

私はこれは学生スポーツにおいては②の方がはるかにいいと思うんですね。理由を説明します。

 

というのも,③のチームがなんていわれるかと言うと,

 

「強いからって調子乗ってんな」

「バレーは上手いのに,あいさつの一つも出来ないんだね」

「(態度が悪いので)もう二度と来ないでください」

 

そんなことを周りから言われてしまうわけです。(礼儀に厳しい先生とかだと平気でそういうこと言って来ます)

 

こう言われてしまうと,

 

「今後の練習試合が組みにくくなってチームの可能性を狭めてしまう」

「せっかく上手な技能の方まで否定される」

「そもそも自己肯定感が下がる」

 

みたいな可能性があって。色んな意味で損じゃないですか。

 

その点礼儀がしっかりしてるところっていうのは,強ければ「あぁいうチームだから強いんだ」って言ってもらえますし,たとえ技能が下手だったとしても

 

「君たちはあいさつが素晴らしいね」

「君たちのそういうところをうちも見習いたいよ」

 

とか言ってもらえたりしてこれが自信になっていくわけですよ。

 

 

だから,初めに礼儀ありきなんですよね。礼儀が無いチームっていうのは,技能が高くても評価されないわけです。

 

 

それに学生スポーツですし,プロになるのなんてほんのほんのほんの一握りじゃないですか。「技能」と「礼儀」で人生生きてく上で長く使えるのはどっちですかって話なんですよ。

 

でも実際多いんですよね,態度悪いチームって。

 

特に上手い子達で指導者が経験少なかったりすると,舐めてかかりますから,本当に態度悪いところは悪いんです。

 

なので私はこうやって一通り説明した後で,

 

「じゃあ君たちはあいさつするチームとしないチームのどっちになりたい?」

 

って話をするわけです。

 

そうなったら自然と子ども達は自分たちで意識できるようになりますからね。

 

連休明けは練習試合なんかが始まりそうなので,改めて大事だなと思い出したので書いてみました。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!