さてオリンピックが終わったわけだが、皆様はどうご覧になられただろうか。
私は教員なので、知り合いの中には「教え子がオリンピックの舞台に立った」という先生もいる。
そして、そういう先生達はこぞって
「あの〇〇がねぇ…」
「地元の誇りだわ」
「あの頃はまだ全然下手だったのにね」
「今や日本代表か…」
と話をしていた。
その会話は基本的にはオリンピックに出場した教え子を称えつつ、どこか指導した自分にも誇らしさを感じているのだろうと推測がついた。
そしてそんな話を聞いていた私も、
「もしかしたら自分もいつかオリンピック選手を育てるのかもしれない」
と淡い期待を抱いた。
そしてそう考えると今自分がやっていることが、何かとてつもなく大きな事と繋がっている気がして心が躍るではないか。
ここ最近の私はオリンピックからモチベーションをもらい、かなり張り切って練習に取り組んでいたわけである。
しかし、である。
そもそも、部活動とメダルにはどれくらい因果関係があるのだろうか。
日本独特の部活動は本当にメダル獲得の上で貢献しているのか。
これを考えてみたくなったのだ。
これだけ日頃教員が身を削って指導しているのである。少しぐらい貢献していてもらわないと困る。
競技者数が多ければそれだけより活発で競争が激しくなると考えられることから、今回は高校の部活動の部員数を調べ、メダルとの関係を考えてみたい。
某サイトによると現在日本の高校の部活動の部員数は以下のランキングになっている。
男子
一位 サッカー
二位 野球
三位 バスケ
四位 テニス
五位 陸上競技
六位 卓球
七位 ソフトテニス
八位 バドミントン
九位 バレーボール
十位 剣道
うーん、どうだろうか。たしかに日本の野球の強さは部活動に支えられているといえるだろう。甲子園の熱量とプロが直結しているのは間違いない。
しかしながら、サッカーが部員数一位…うーん。どうでしょう。
本当に因果関係があるなら、柔道部員が日本中に居ないと辻褄が合わないはずである。
というかオリンピック競技にもないソフトテニス(7位)になぜ日本の子は打ち込んでいるのだろうかと言う気になってくる。
続いて女子である。
女子
一位 バレー
二位 バスケ
三位 バド
四位 陸上
五位 テニス
六位 ソフトテニス
七位 弓道
八位 ソフトボール
九位 卓球
十位 剣道
なんとバレーボールが一位である。あのメディアからも試合内容を酷評されたバレーボールが部員数第一位。
銀メダルをとった女子バスケが二位だと考えると、バレーが金メダルを取らない限り、この説は立証されないだろう。
そう考えると、八位のソフトボールによる金メダルは大健闘と言っていい。
ちなみに5位にテニスが入っているが、どう考えても大坂なおみが部活やってたとは考えられない。
今回大躍進したフェンシングにしても、スケボーにしても部活動で競技力が高められたってことはほぼないだろう。
ってことは結論だが、
部活はほとんど関係ない
というのが、悲しい話ではあるが今回の結論である。
では一体何がメダルに関係するのだろうか。ここでメダルランキングを見てみよう。
一位 アメリカ
二位 中国
三位 日本
という結果である。
人口比だったら、インドがもっと出ていなければおかしいし、アフリカ勢が少ないということは運動能力でもない。
これ誰がどう見てもGDPである。
結局金があるところが強いという結論。
部活関係なく、小さいころからクラブやら外部チームで金をかけて研鑽を積んだ子がメダルを取っているのではないか。
スポーツって案外夢がない。私は今回のオリンピックでそう感じた。
ちなみにオリンピックについてアメリカ在住の友人に聞いてみたが、
「そもそもこっちで(オリンピックは)あんまり人気ないから、見てない人多いよ」
「国内リーグ優先するから選手出さないし」
とのことで、なんだか盛り上がってるのはこっち(日本)だけなのかもと改めて思った。
なんだろう、考えるほどに夢がない。
オリンピックは夢と同時にそんな現実を教えてくれる機会なのかもしれないですな。
多分部活無くなっても日本のメダル数には大差は無いというのが私の予測なのだがどうなんでしょうね。
しょうもない文読んでいただき、ありがとうございました!