教職者K

教育について考えるブログ。

大御所に立ち向かう。②

さて、昨日の続きである。

 

県内トップクラスの指導者達が集まってどんな練習試合になったのかをレポートしたいーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 

まず選手が集まってくるのだが,バレーにおける強豪校の子はみんなショートカットである。どのチームも全員きっちりショートカット。見るからに強そうなのだ。

 

ちなみにうちはその辺ゆるゆる。みんな好きなヘアスタイル。もはやそういう時代ではないと私は思っているので,一切強制はしていないし,今後する気もない。ただし、あんまり強そうに見えない。

 

選手が集まってくる中で最初に登場したのは,シルバー・レイリー。数年前に全国大会も経験しているレジェンドである。

 

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レイリーは私を見つけるとこう言ってきた。

 

レ「へへへ…おい、お前…来週も練習試合しねぇか? グビリ。」(←注 ここから先すべて私の勝手なイメージです)

 

私「来週?来週ってもう冬休みですよ?」

 

レ「そうだよ…冬休みに毎年やってんだよ。全国まで目指してるチームが県外からも集まってな…3日間ぶっ通しでやる。お前も来い。ヒック」(←注 イメージです。念のため。)

 

私「3日間?!そんなにやってんですか?!冬休みに?!」

 

レ「そうだよ。昔2日でやってたこともあったんだけどよ…やっぱり2日ぐらいじゃなかなか上達しなくてよ…。

 

結局納得しない監督が出てきてその日の練習会が終わったのが夜の9時半だったんだよ…それ以来3日に戻してるのさ…へへへ」

 

驚きである。このご時世に。

 

私「いや、それ送迎どうしてんですか?親はまだ仕事ありますよね…?あと学校は許可出してるんですか?」

 

レ「親は仕事休んで県外まで送迎してんだよ。学校には4日連続はダメだって言われたな。うちも全国目指してるし,これぐらいはやるよ。」

 

私「すいません…ちょっとうちはさすがに許可が…あと保護者の送迎も厳しいかと…」

 

レ「ちっ。最近部活の規制が厳しくてどこも参加が難しくなってきてる…。まあ気が向いたらいつでも来なよ…」

 

レイリーはそう言ってきたのである。

 

どうやら中学でも全国大会に出るようなチームというのはそもそも練習量が違うらしい。

 

さらに独自のコネクションがあるようだ。かなり部活に狂っていないと踏み込めない領域である。

 

さらにポートガス・D・エースのチームについて監督のエースが来ず。

 

なんでも選抜チームの引率があるため、こちらには来ないらしい。顧問がいないのに外に練習試合に来れるのが凄い。(←外部コーチついてました)

 

そして青キジのチームは試合をしてみると回転レシーブが凄い。中学生で回転レシーブというのはなかなか難しいのだが,みんなバンバン回転して上げてくる。

 

打っても打ってもコロンコロンと回転しながら最後までボールを上げてくる…打っても打ってもボールが落ちない…。

 

相手チームはけが人も出ていて5人しかいないのだが,勝てない…。

 

さらにレイリーのチームには1セット目は20点台まで行ったのだが,2セット目は10点台に抑えられてしまった。

 

2セット目はチームの弱いところにばかりボールが狙われる展開…サーブがすべて経験の少ない選手、空いたスペースに飛んでくる。狙われているのが明らかだった。これはつまり,1セット目でこちらの弱点をすべて掴まれてしまっているのである。

 

これが全中の経験値か…と思い知らされる。別に高さやパワーがずば抜けているわけではなく,子ども達が戦い方を知っている。どう戦えば最小の労力で勝てるのかを教え込まれているのである。

 

結局いいようにやられた練習試合だった。

 

他のチームとの違いはレシーブ。明らかにレシーブ力でうちは負けていた。

 

他チームは空き時間もひたすらパスやレシーブなど地道な基礎練習を繰り返していた。みんな「基礎こそが基本であり究極である」という考え方のようだ。

 

でも,うちのチームはレシーブはやらず、ひたすらブロックとサーブの練習をするのだった。

 

というのも,以前も書いたが、他のチームと同じように回転レシーブや基礎の練習をしても絶対に練習量や経験の多いチームには勝てないからである。

 

(以前書いたこちらご覧ください)

 

 

 

 

suno200002000.hatenablog.com

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戦略とは「他者との違いを作ること」なのだ。

 

他のチームと同じことをやっていても絶対に勝てない。うちは差別化を図ることで少ない練習試合で勝ち上がることを目指す。

 

昨日の記事で私は自分のことを「ウソップ」と書いたのだが,訂正したい。

 

私が目指すのはバギーである。

 

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実力ないけどのし上がる彼のようになりたいものである。

 

さて、実力と練習量がない中でうちのチームはどこまでやれるだろうか。

 

冬休みの生徒達に期待したい。