教職者K

教育について考えるブログ。

高校スポーツの弊害。

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最近サッカーとかバレーとかの高校生の全国大会をやっていて。

 

そういう結果がどうなのかってのは私も気になる所だし、頑張ってきた高校生が報われる場所ってのはあるべきだと思うんですけど。

 

でも強豪校ほどその育て方に問題があるってのは前々から私は思ってたんですね。

 

ちょっとそのことを書いてみたいと思うんですけど。

 

強豪校の育て方っていわば縦にブロックを積むみたいな感じなんですよ。(そうじゃないところもあるけど、そういう所が多い気がします。)

 

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このゲームはより高く積んだ方が勝ちですから、これが最短です。

 

だから、このやり方ってのは非常に合理的なんですね。

 

一方で他の一般的なチームっていうのは勝つためのノウハウが無かったり、そこまで競技に全てをかけてるわけではないので、自分で調べたり、競技よりも勉強したり、ほかの学校行事に参加したりする訳です。

 

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だからいわばピラミッド型に積み木を積んでいく訳ですね。

 

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そして同じ3年間、同じ積み木の数で比較した時に、どちらが勝つかというと、これはやはり最短で高さを出す前者の積み方なんですね。

 

でもこれって問題があって。

 

そもそも、ものすごく不安定な積み方であるので、ちょっとの衝撃に弱い。

 

更にそれ以上積み重ねることが出来ない

 

訳です。(この絵だとわかりづらいですけど、実際そうですよね)

 

これが現実でも言えると思うのです。

 

現に練習しすぎで故障してしまったり。

 

他にも大学に進んで自由な生活に触れた瞬間に競技を離れてしまったり。

 

そのチームでの勝利を優先するために、特定の技能を磨いた結果、他の技能が疎かになってしまい大学で大成しない選手もいます。

 

つまり、強豪校が強いのはあくまで「その段階」の話なのです。

 

長い目で見た時にはむしろそういう環境でやって来てない選手の方が土台がしっかりしてる分、将来性があるのではないかと思うのです。

 

また強豪校と普通校では明らかに戦略に差があります。

 

でも、勝ち方が分からなくて負け続けたとしても「どうしたら勝てるのか?」を自分なりに考え続けるってことは子ども達にとって競技が上手くなる以上に世の中を生きていく上では価値のあることだと思うんですよ。

 

だから高校とかジュニア期で成果を出していることが果たして本当に子ども達の将来のためになっているのかっていうのは考え直すべきだと私は思うんです。

 

そして、日本はそんなジュニア期の結果にこだわりすぎていて、子ども達の将来を潰していると思えて仕方がないんですね。

 

ただですね、結局みんな結果がすごく大事ですから、

 

 

勝てないと誰も話を聞いてくれない

 

 

んですよね。

 

どんなに綺麗事を言っても、それよりもやっぱり勝利によって得られる自己重要感の方が大きい訳で。

 

私がどんなに言っても勝てない限りは負け犬の遠吠えにしか捉えて貰えません。

 

じゃあどうしたらあの積み方でも勝てるのかっていう話なんですけど。

 

そこはまた明日にでも書いてみたいと思います。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!