教職者K

教育について考えるブログ。

この時期にもめない方法。

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部活やってると結構この時期ってトラブルが起こりやすいように思うんです。

 

というのも,一年生が入ってくることで部内の力量の差が最大になるんですね。

 

三年生は大会前でピリピリ。でも一年生はまだ何にも分かっていないからヘラヘラ。

 

自分達もそうだったくせにそういう姿を見ると先輩とはイラついてしまう生き物のようなんですね。

 

「もっとビシッとやれよ!」っていう三年生からの厳しい言葉と,雑用の連続で一年生はどんどん嫌になって「こんな事したくて部活は入ったんじゃない!」となりやすいわけです。

 

私も振り返ってみるとそれで結構苦労したんです…。(1年生が保護者巻き込んで反乱起こしたり…)

 

その経験からそれを回避するためにも重要だと思っていることを書きます。

1年生も練習に参加させよう。

「1年生は雑用当たり前。まずは我慢を覚えさせる」という指導者も多いと思うんですけど,私は礼儀みたいなものはやりながら覚えればいいんじゃないかなと思ってるんです。

 

なので,入部したら1年生も2・3年生と同じようにどんどん練習してもらいます。

 

中総体終わったらすぐ新人戦が待っているので,この時期に同時並行でどれだけ練習していたかが,新人戦の結果を大きく左右するんですね。

 

更にやっぱり体動かすと楽しいですし,子ども達の日ごろ抱えているストレスが解消しますから,私はチームのレベルアップと子ども達の不満の解消という意味でも1年生でもどんどん練習させているわけです。

 

私結構新人戦の勝率高いんですけど,子ども達の能力なんてどこの学校もほとんど変わりませんから,こういう時期にいかに一年生に練習させていたかが差になっているように思うのです。

いかにバランスを取るか。

一年生も練習するというのは理想としてはいい訳なんですが,それだとどうしても上級生達の不満のタネになりやすい。

 

「この大切な時期に一年生を見てる先生は何考えてんだ!」

 

となりやすいわけです。だからそこはバランス感覚が必要。

 

私の場合は上級生をしっかり練習して,疲れたタイミングで1年生の練習を入れたりしています。(上級生はきつい練習のあとで休めるので文句が出にくい)

 

それでも転勤して最初の年は「あの先生は,なんで一年生にもボール使わせるんだ!」と不満になりやすいわけなんですが,ずっといると「去年自分たちもやってもらったしな」と納得しやすいわけです。

 

もちろん,上級生の練習がメインになる時もあるわけですが,そういう時は必ず1年生の練習を最後にちょっとでもいいので入れて,楽しませてから帰します。

 

何度も書きますが,「ピークエンドの法則」というのがありまして,物事の印象は「終わりの時」の印象にかなり左右されるんですね。

 

どれだけボール拾いでつまらなくても,最後の練習が楽しければ子ども達は家に帰ってからも「今日は楽しかった!」と言ってくれるわけです。(親はそういう子ども達の言葉を聞きたいわけですよ)

 

この時期は大会に集中するためにもそんな風に上級生と下級生をいかにうまくつなぐかが大事だなと思っているので書いておきます。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!