教職者K

教育について考えるブログ。

部則にガイドラインを。

生徒指導提要の改訂に伴い校則の運用・見直しが示され、全国の学校で校則について生徒を参加させた話し合いがもたれている。

 

その結果として多くの学校で改善が図られており、このような取り組みもあってブラック校則は確実に減りつつある。

 

しかしながら、まだ学校の中に存在するきまりで問題となるものがあることに気づいた。

 

それが、「部則」である。

 

部則とは、校則と別に各部活動が定めているものだが、改めてこの部則こそがブラックな気がしてならない。

 

例えばそれが「移動は歩かないで走ろう」「指導者には必ず挨拶する」など、部内の規律や練習の効率を高めるものなら理解できる。

 

しかし、問題は人権侵害とも取れるものもあるということだ。

 

Kが学生だった頃の野球部はかなりひどいもので、先輩の話を正座で聞く、だったり後輩は駅で先輩にあったら反対ホームでも大声で挨拶しなければならないなんてこともやらされていたように思う。先輩が帰るまでは後輩は帰らせて貰えなかった。

 

それ以外にもいまだに「大会の時に後輩は差し入れを用意する」なんてことをやっている部もあり、形を変えたカツアゲとも取れる。

 

そしてこの部則の何が厄介かと言うと、明文化されていないことである。生徒自身が「先輩からそうされて来たから自分達もそうする」としている事が多い。自分達は我慢して来たのだからと、次の世代に同じことを引き継いでしまう。

 

そして生徒同士がやっているものだから、大人の手が入りにくい。ここに部則が現代社会にあった妥当性に欠ける要因がある。

 

よってKは部則についてもガイドラインが必要なのではないかと感じている。

 

各部に暗黙で行われている部則について明文化させて公開する。

 

新入生はそれを見て入部するかどうかを判断すればいい。嫌なら入らなければ良いだけの話なのだ。

 

そして部則については新入部員が入ったタイミングなど、状況が変わった段階で見直しをかける。きまりはみんなで守るものなのに、その過程に新入生が参加していないのが問題だ。

 

ということでブラック校則の次はブラック部則^_^問題になのではないかと考えている。

 

世の中の動向にも注目しつつ、ブラック部則の撤廃を目指していきたいものである。