教職者K

教育について考えるブログ。

考えなおせ。

最近、久しぶりに部活の大会に参加してきたので、その感想を書いてみたいと思います。

 

一年ぶりにバレーボールという競技に戻ることができ、子供たちに指導をして大会に出場しました。

 

結論から言うと、完敗でした。

 

試合結果は25対4や25対9など、散々なもの。

 

これまでの経験から、新人戦で負けても冬休みなどの期間に練習すれば、その後の試合で勝つことができることが多かったのですが、今回の学校の子供たちはそうならず。

 

高学力校のうちの生徒の身体能力や運動能力はあまり高くないようです。

 

これまでは水泳見てきたんですけど、水泳ってある程度やってきた子達が選択するから、そんなに子ども達の運動能力の低さが気にならなかったんですよ。

 

それが今は素人から教えないといけないし、かつ自分の専門競技なので、その成長スピードの遅さがよく分かるわけです。

 

私はバレーボールをやってきたので、他の競技経験のない顧問の先生よりも効率的な練習方法や得点の取り方などを指導できるはずなのですが、それでも勝てない。

 

他のチームの子達がもっている、そもそもの運動能力が1だとすれば、私たちのチームは0.7くらいでしょうか。

 

ここに普通の教員の力が1.5だとして1✖️1.5=1.5くらいに伸びてる。

 

それに対してうちはそもそもの運動能力が0.7。

 

そこに私のバレーの指導力を他の先生達よりちょっと高く見積もって2だと仮定すると、0.7✖️2=1.4。

 

結果的には1.5対1.4となり、負けてしまう訳です。

 

これは、あくまで私の方が指導力あると仮定してそうなるわけで。

 

実際にはそもそも運動能力高くて、さらに指導者もちゃんとついているチームとの試合となると、この差が更に大きくなってしまうわけです。

 

2試合とも10点ぐらいしか取れない悔しい結果に終わりました。

 

かつての10年前の自分ならば、このような結果に怒り狂っていたと思います。

 

でも、今回は褒めて終われたんですよね。

 

4点だったけど価値ある4点だったし、そのうちの1ポイントは自分達で取れたポイントです。

 

相手は県で2位になっている実力のあるチームですから、そこから自力で一点取れた事に価値があると思えたんですよ。

 

私はかつての自分が間違っていたと感じ、反省したわけです。

 

子供たちが努力しても実力の差があれば、成果が得られないこともあるんですよ。そのような状況で結果だけを見てものを言われたら、練習に取り組む意欲は失せてしまうでしょう。

 

私は自分の過去の行動を振り返り、子ども達にめちゃくちゃ申し訳ないことをしていたんだな、と反省しました。

 

最近読んだアダム・グラントの『シンクアゲイン』という本にも、自分を客観的に見つめ直すことの重要性が書かれています。

 

 

 

 

この本には「いかに自分を客観的に見て考えを改められるか」「自分の思い込みを捨てられるか」っていう事の重要性が書かれている訳で。

 

アダムグラント先生は「昔の自分を振り返って自分は間違っていたと思えなければ成長していない」とも書いてるんですね。

 

これを読んで改めてこの10年の自分の成長を実感しましたね。

 

今回の試合は悔しい結果でしたが、それでも褒められることがあるということを学びました。

 

勉強一筋で頑張ってきた子達が一生懸命スポーツを頑張る姿を見て、保護者の方々も涙を流していました。子ども達も号泣していて。

 

勝てはしなかったけど、教育として何か残せたんじゃないかなって思いますし、数点しか取れない負け試合にも価値ってあるよねって思えたのは私の成長できた部分だと思います。

 

その事に気づかせてくれた子ども達に感謝しないといけないですね。

 

次回はもっと良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

 

読んでいただきありがとうございました。