教職者K

教育について考えるブログ。

一貫校のスポーツの難しさ

今年からまた自分の専門競技であるバレーの顧問をやっていましてね。

 

前まで見てた部の顧問も外してもらえなかったので、現状で二つの部を見ているわけです。

 

なので仕事量としては、かなり大変なんですが、それでも自分の得意競技をみれるのは大きな喜びなんですよね。

 

そして改めて自分の専門競技をもつことで、中高一貫でスポーツをやることの難しさが分かったので書いておきます。

 

 

運動経験の少なさ

まずこれです。単純に運動能力が高くないんですね。

 

体動かして遊ぶ時間を勉強にかけてきてますから、体の使い方が上手くないんですよ。

 

これまでの学校と同じように教えてますけど、その成長のスピードが明らかにちょっと遅いなというのを感じてます。

 

私のこれまでの教え方だと初心者からはじめると新人戦までにはなんとか試合になってきたんですが、ちょっとそれが難しい状況ですね。

 

習い事の多さ

そしてこれ。習い事が多い。

 

みんな塾とかピアノとか、校外の習い事をたくさんやってるんですね。

 

長期休みになったら留学する生徒もいます。そうなると、練習に人が全然集まらないんですよね。

 

練習が出来なければ技能を伸ばすことも難しいですし、全体の士気にも影響します。さらになかなか勝てないとなるとモチベーションの維持が難しいんですよね。

 

高校とつながるカテゴリー

そしてこれ中高一貫ならではだな、と思ったんですけど、高校が弱い限りいい選手が来ないんですよ。

 

市町村立だと地域でやってきた子達とか、運動能力が高い子がたまに来たりして勝てる時があるんですけど。

 

中高一貫だと、高校が強くない限り、良い選手は来ないんですよね。バレーやりたいなって思ってる子は進学先として選ばないですから。

 

だから最近は高校もちょろっと面倒見たりして、なんとかならないかなって思ってる所なんですよね。

 

親が淡白

あとこれですね。

親がそもそもそこに期待してないというか。

 

練習試合やっても誰も来ないですからね。

 

まぁ忙しいんでしょうし、私の肌感覚では高学歴な人ほど人とのコミュニケーション苦手な人が多いですね。

 

市町村立だとちょっと空気の読めないお父さんが大声張り上げて応援して、それに周りが乗っかるみたいなことがあったりするんですけど、応援もない。

 

なんというか、チーム競技をやる上で大切な全体の一体感みたいなものがとても薄いんですよね。

 

最後に

ここ最近思ったことを書いてみたんですけど。

 

まぁ全部裏返せば強みなんですよね。理解力はとにかく高いですから、一度言えば大体のことは理解できるんですよね。

 

また中高一貫についても上手くはまれば6年間系統的に指導できる機会にもなるわけで。

 

親が淡白なのも、「もっと練習しろ」とかクレームつけてくる人がいないっていう意味では気楽でもあるわけです。

 

周りからは「この学校でそんなに熱入れてスポーツやらんでもいいでしょ」と言われたりもするんですけど。

 

私はやっぱりバレーっていう競技が好きなんですよね。関わる以上、その面白さを子供達にも伝えたくなってしまうというか。

 

現状でやれることを少しでも伝えられたらなと思っております。

 

読んでいただき、ありがとうございました!