白眉最良

中学校教員が書くエッセーのようなもの。

生徒指導

今年の戦略的学年経営について

今年の学年経営で取り組んでいることを書いてみようと思います。 ドラッカーは名著『マネジメント』の中で、「マネジメントとは、人の強みを発揮させることである」と述べています。今年、私はこのビジネスの最高峰の理論を、中学校の「学年経営」に当てはめ…

学校とのつながりを子供たちが感じるために最も重要なもの。

ここ最近生徒指導案件に悩まされておりました。 suno200002000.hatenablog.com 改めてスタッフと話し合い、今生徒たちに何が足りないのかを考えました。その結果以下のようなものが出てきました。 誠実さ…素直にやったことを認める。誤魔化さずに自分の非を…

国際理解をどう進めたら良いかっていう本を読んだぞっていう話

国際情勢の緊張感が高まる中で子供たちにどう国際理解を教えていくのかが大切だなと日々感じています。 そこで読んだのはこちらの本。 チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか? 作者:木下理仁 旬報社 Amazon 国際…

涙の出る卒業式に必要なものは何かっていう話。

先日中学校の卒業式がありました。 中高一貫である本校における卒業式はあくまで通過点。だからちょっと形式的になりがちというか、気持ちが乗りにくいのが正直なところです。(卒業しても同じ校舎にいますし) ただ、今年については涙もある心に残る卒業式…

進学校における成績の分析の話。

学年主任になってから新たに生徒の成績を分析するという仕事ができた。 生徒の定期考査の結果を見ながら何が課題なのかを見出し、学年として次の手だてを考えるのである。これまでの学校でここまで細かい分析はなかったが、進学校である本校ではここに重点が…

120円を成仏させる話。

年度末になり、学校は一年間のまとめのシーズンとなっている。 私は主任として学年独自のアンケートを生徒に実施し、この一年がどうだったのか、また来年はどのようなことに取り組むべきかを出している。 そのアンケート項目の中に「先生たちとの関わりやエ…

学校のえぇ子大全③

では続きである。日常こそえぇ子達の真骨頂。 日々見られるえぇ子らの姿である。 新幹線に乗る練習を真面目にやるえぇ子。 修学旅行で初めて新幹線に乗る子もいる。この時の乗降はスムーズでなくてはならない。このイメージトレーニングのために体育館にパイ…

美意識を鍛えるためにもアートを見ることが大事だぞっていう授業をしてみた。【前編】

前々からうちの生徒たちにアートに関する授業をしたいと思っていました。 (理由については後述します) 修学旅行についてもアートに関連する行程を入れて欲しいと思っているぐらいなんですね。 今回は手始めにその重要性を説明する授業に取り組んでみたわけ…

一見理不尽なルールにもちゃんと意味はあるんじゃないかっていう話。

学年主任になって初めて考えているのが、「行事の時のルールをどうするか」っていうことなんです。 担任の時は主任の先生の方針に従うだけでしたけど、今はそのアプローチを自分で決められる訳です。 そして生徒指導提要の流れによれば、学校におけるルール…

特技を披露する会をやってみたぞっていう話。

学校評価のアンケートに「個々の能力が高いはずなのに学校行事は全体で動くものが多い。個の力を発揮しきれていないのではないか」っていうご意見をいただきまして。 あながち間違っていないし、中高一貫で高校生が主体で動く本校では中学生がなかなか主役に…

どうしたら人を惹きつける話ができるのか?っていう話。

人前で話をしていてなんとなく惹きつけられてしまう人というのはいるように思います。 人を「惹きつける」話し方――口下手でも人見知りでもあがり症でも人生が変わる 作者:佐藤 政樹 プレジデント社 Amazon こちらは劇団四季で主役を務めていた方で、現在は講…

子どもが怪我をした時の対応は当事者同士で決めてもらうのがベストなんじゃないかっていう話。

生徒がケガをした時に学校がどういう対応をとるのか、というのは判断が難しいんです。 意識がないなら救急車、頭部へのケガなら即病院。このあたりのラインは各学校で共有されているかと思います。 ただ問題はさもないよくあるケガなんですね。とくにうちの…

子どもの嘘をいかに減らして生徒指導をスムーズにさせるかっていう話。

あまりイメージがないかもしれませんが、進学校の生徒指導は案外難しいですし、揉めます。 頭が回って、プライドも非常に高いので生徒指導されることに対しての拒絶反応がものすごく強いのです。 大体次の3つのパターンが出ます。 ①そもそもやっていないと嘘…

もしも学年主任が山口周のプロジェクトマネジメントを読んだら。④

さて今回も続きです。 まだのお読みでない方は①から順にご覧ください。 suno200002000.hatenablog.com 今回も勉強になった部分を最初に引用します。今回がラストです。お付き合いください。 メンバーというものはリーダーが考える以上に、自分の懸念や心配事…

共通テスト前日、緊張している受験生に本当に伝えたかったこと。

今日は共通テストです。 受験生はこの日のためにあらゆることを犠牲にして勉強に励んできたわけです。 私の勤務先は中高一貫なので、先日激励会が行われたんです。 私はその場に中3の時の担任として顔を出しました。 他の先生たちの中には 「受験生の緊張感…

面接が苦手な学生にまず伝えたい、3つのポイント。

この時期になると、入試や就職に向けて面接が避けて通れなくなります。放課後の教室や職員室で、面接カードを前に黙り込む生徒の姿を見ることも増えてきました。 「面接で何を話せばいいのか分からない」「生徒にどう指導すればいいのか迷っている」 そんな…

人前で話すのが苦手だった私が、自信を持てるようになった理由 ──カーネギー『人を動かす』から学んだこと(後編)

人前で話すのが苦手で、「準備しても頭が真っ白になる」「即興で振られると何も言えない」そんな経験はありませんか。 私自身もうまく話せなかったことがありました。 初めて教員になった春。入学した子どもたちと保護者を前に、教室で初めて話す日でした。…

【保存版】「明日から話せる」教員のための心に残るスピーチの作り方完全ガイド

※本記事は、学年集会・全校集会で話す機会のある教員向けに、スピーチの考え方と実践例を整理したものです。 この記事を読むと、 ✔ どんな集会スピーチでも自信を持って話せます。✔ 子どもに残る言葉を設計できるようになります。 是非読んでいただけたらと…

【中学生向け】冬休み前の集会で話すことがない時の“実践スピーチ案”

※本記事は【中学校の学年集会】を想定しています。 冬休みに入る前にどんなスピーチをすべきか迷う先生もいるのではないでしょうか。 今回は特に、学年集会や終業式でスピーチを任されている先生向けに書いています。私の冬休み前のおすすめのスピーチ(プレ…

指導を見直すために、まず言葉を見直すべきだと思った話。

最近気になったニュースがこちら。 https://kahoku.news/articles/20251216khn000077.html ある高校の野球部が「盗む」「殺す」「刺す」と言った野球で使われる用語に疑問を持ち、用語の改革の必要性を訴えているもの。 読んでいて、私は教育者という立場で…

学級委員シャッフルについて。

最近学年でやったのが「学級委員シャッフル」です。 クラスっていうのは知らず知らずのうちに文化が形成されているんですね。 その差異というものに、授業で横断している教員は気づけるんですが、生徒自身は気づけない。でも学年主任という立場からすると、…

怖がらせる指導が無意味な理由。

最近この本を読んでいました。 失敗の科学 作者:マシュー・サイド ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 医療事故、航空機事故といったあらゆる事故の原因を調べて失敗をどう防ぐかを研究した一冊です。 学校という場所もミスが許されない場所なので、参…

現場に立つことの大切さ ― 学年主任になって思うこと

管理職と現場の距離 それでも現場を見る意味 一言の影響力 特に声がけすべき子 主任としての役割 管理職と現場の距離 学年主任になって感じるのは、「現場に立たなくてもよい時間が増えた」ということです。 朝の会や昼休みなど、以前は必ず顔を出していた時…

子どもがリストカットしたときに、大人としてどう対応すべきか。

今回は少し重たいテーマですが、とても大事なことについて書いてみたいと思います。 それは 子どもがリストカットをしたときに、大人としてどう対応すべきか ということです。 学校で生活していると、子どもたちの心が不安定になる場面に出会うことは少なく…

生徒のコミュニケーション能力を育てるための実践紹介

はじめに ① 絵を描くワークで気づきを得る ② 聞き方の重要性を体感する ③ 会話のキャッチボールを実践する ④ アイコンタクトのトレーニング ⑤ マインドフルネス・スピーキング 生徒の反応と学び おわりに はじめに 私の勤務先は中高一貫の進学校で、学力の高…

「屋根の下にいる間、その幸せに責任を持つ」―教育に活かしたいブリア・サバランの言葉

はじめに ホテルの覚悟から学んだこと 学校は「成長の場」だが、役割は似ている 義務教育だからこそ求められる覚悟 多業種から学ぶ姿勢 おわりに はじめに 最近、私の心に強く響いた言葉があります。 それはフランスの美食家、ブリア・サバランの次の言葉で…

発達障害の子への支援で大切にしたい5つのポイント

最近読んだ本の中で、「発達障害の子が少なくなるクラスと、多く出てくるクラスがある」という話がありました。 これは、その子に合った適切な支援があるかどうかで状況が変わるというものです。 文科省の専門家の方も、「発達障害そのものが問題になるので…

プロジェクト学習は学習への意欲を高めるのに効果的だぞっていう話。

ここ最近ずっとプロジェクト型学習に取り組んできました。 文化祭での発表が終わって一段落着いたので、ここまでに私がやって来たことについてまとめたいと思います。 ①英語で海外の国について聞く ②学年の先生方から海外の国について聞く ③学んだ国について…

教員も地道な営業を面倒くさいと思うことなかれっていう話。

最近職場で研修旅行なるものがあって参加して来たんです。 これはPTA主催の旅行で。 教員と保護物が一緒に旅行して、コミュニケーションとりましょうっていう趣旨のものなんですね。 当然ながら休日の実施ですし、振休はなし。 さらに自腹をきっての参加です…

教員のスピーチでやってはいけないこと|失敗から学んだ3つの教訓

※本記事は、学年集会や全校集会で話す機会のある教員向けに書いています。 さて今回は人前で話す上でやってはいけないと思っていることを書きます。 人前で話すとき、どれだけ正しいことを言っていても、やり方を間違えると何も伝わらないそう感じる場面が何…