最近この本読みましてね。
部活界ではなかなかの有名な先生が書いてる本ですね。
松島中ってとこの猿橋先生っていう方が書かれた本です。
この先生は、自身に野球経験が無いにも関わらず、全中で2位にまでチームを導いたっていう、部活でものすごい成果を上げてきた人ですね。
タイトルからして今の時代に逆行してる感じ満載でTwitter界の人達が見たらアレルギー起こしちゃいそうなんですけど、書いてることはいたって真っ当でした。
むしろ物凄くよく調べてるなって。
大学教授並みの知識量なんじゃないかと思いましたね。この先生が全国二位にまでなったのは大いに納得しました。
それぐらい指導論が理論的で隙間がない。
部活の動向を知ったり、教育の動向を知る意味では部活反対派の人も勉強になる一冊だなと、素直に思いましたね。気になる方は是非どうぞ。
そしてこの本の中に「理念」っていう話が出てくるんですよ。
トヨタは「fun to drive again」という理念を掲げていると。
これはつまり、もう一回みんながドライブを楽しんでいた時代を作るぞっていうトヨタの意気込みが表れている訳ですよ。(今若者の車離れ激しいですしね。)
そしてこういう理念の元に素晴らしい組織は出来ていくと。
だから、松島中の野球部は『希望の野球』を理念として、希望を与える存在になることを理念にして練習に取り組んでいるようです。
こんなん読んだら、
「私の部活運営の上での理念てなんだろう?」
って気になりましてね。
思いついたんで書くんですけど。
私チームの横断幕の言葉を何にしようか迷って、最終的に、
『常笑』
って言葉にしてもらったんですよ。
これは元はスラムダンクの海南大附属のこれですね。
普通「じょうしょう」を書こうと思ったら、「勝」の字を書くのが普通だと思うんですけど、私は「笑」にしてもらったんですよね。
というのもですね、
公立の普通の中学校が勝ち続けるって実際のところ難しいんですよ。
どれだけ練習しても上には上がいるもんですし、普通に部員が2人しか入ってこないなんて時もザラにありますから。
だから、そういう実態があるのに、「うちは常に勝つんだ!」って子どもたちに押し付けちゃうのはなんかちょっと嫌だなって思ったんですよね。その時々の目標があって良いじゃないですか。
だから、もちろん勝つことを目標にして努力をするわけなんですけど、私は勝ちだけに囚われずに子供達にバレーボールっていう自分が大好きな競技を楽しんで欲しいんですよね。
だからこの言葉かなと。
それに常に勝ち続けることは難しいかも知れないけど、楽しむことは自分の心がけ一つじゃないですか。
全国で一番勝つチームにはなれないかも知れないけど、全国で一番笑顔が素敵なチームなら作れると思うんですよ。
この言葉にはそんな私の「自分のコントロール出来ることに集中しようぜ」っていうメッセージでもある訳なんですよね。
お陰様で対して勝てませんが、今のところ子供達はいい表情してやってます。
まぁそんな理念で良いんじゃないかと思ってるんですけど、どうなんでしょう。
思いついたんで備忘録として書いておきますね。
読んで頂き、ありがとうございました!