教職者K

教育について考えるブログ。

ベンチメンバーの育て方

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前から思ってたことなんですけど、指導者の実力ってのは、レギュラーの選手じゃなくて「控え選手」に出ると思うんですよね。

 

というのも、指導力が無くてもなんとなく良いメンバー集まっちゃって勝てるってのはあるんですよ。

 

でも控えメンバーが例えば基礎技能ちゃんとしてたり、下手ながらに頑張ろうとしてたりするには指導者がちゃんと目をかけていないといけないわけで。

 

いつどの選手が活躍するようになるかは分からないですから、そういう意味でもベンチメンバーをいかに育ててるのかってのが指導者の実力が問われるところだと思う訳です。

 

それに、全ての選手に目をかけているのかっていうのは、監督の姿勢が問われるところですよね。

 

じゃあどうやってベンチメンバーに試合経験を積ませてを育てていくのかって話なんですけど。

 

これ3通りあると思います。

 

まずプロ野球なんかでよくやってるのは、

 

「負け試合で若手を出す」

 

っていうパターンですね。

 

もう明らかに勝てない試合で、どうにもならないから若手を出して経験を積ませる。

 

勝てるゲームに出してひっくり返されたら、とんでもないですから、こういうやり方になるわけですね。

 

これは、結果が全てのプロならではのやり方だなとは思うんですけど。

 

でも名将ボビーバレンタインはこのやり方を否定していて。

 

「勝ち試合ほどみんなで共有すべき」

 

っていう考え方みたいだったんですね。つまり、勝ってるゲームで最後ベンチメンバーを出してみんなで勝利を共有する。

 

(これ聞いた時、プロでこれをやるボビーって流石だなと思いましたね)

 

中学校とかもある程度リードを作ってから控えメンバーを出すのがやっぱり一般的なのかなって思いますね。勝つ瞬間にコートに立ってるってそれだけで嬉しいですから。

 

ここまで二つ説明してきて、じゃああと一つなんなんだって話なんですけど。

 

それが

 

最初からベンチメンバーでスタートする

 

 

ってやり方ですね。

 

ベンチメンバーで始めて、途中からレギュラーを出していく。

 

これだとベンチメンバーもレギュラーも両方ともほぼ確実に経験値を積めるので、私はこのやり方を

 

 

コイキング式育成法」

 

と名付けています。

 

(昔ポケモンで雑魚キャラであるコイキングギャラドスに進化させるためによくとられた手法に似ていることから)

 

みんな経験積めますし、レギュラーの子にとってはビハインドの状態からひっくり返すという少し負荷のかかった状態で試合をしたりする練習にもなります。

 

ただこれには二つ問題があって。

 

一つは対戦相手があまり良い気がしないことですね。

 

こちらがそう意図していなくても、「あいつら舐めてるわ」っていうメッセージになりやすい。(だから相手が怖い監督の時はやらない)

 

あと負けた時に「最初から俺出してれば勝てたのに」っていう控えメンバーの技量を責めてしまうことに繋がってしまうパターンもありますね。

 

なので、大切なのはその辺りの選手の性格とか、力量とかを見極めながら、最もチームにとって有益な選択肢を取れることかなと。

 

それが監督の力量なんじゃないかと思う訳です。

 

ということで、つらつらと書いてみましたが、今年はどうやって育てていきましょうかね。

 

 

誰かの参考になれば幸いです。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました!