教職者K

教育について考えるブログ。

働き方改革を踏まえた部活動改革について説明します。

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ほりえもんYouTubeみたいなタイトルなんですけど。

 

令和5年に部活動って変わろうとしていて。案外知らない方が多いようなのでそれについて書いてみたいと思います。

 

簡単に言うと、

 

土日は教員が部活しなくてもいい

 

っていうシステムにしていこうって言う話なんですね。

 

じゃあ誰がやるのかと言えば、地域の人材です。

 

地域の人たちでスポーツ指導できる人にお願いして、少しでも教員の負担を軽減する狙いです。

 

もちろん、教員でも部活を続けたい人は兼業兼職届けを出して、土日も部活を続ける事ができます。

 

これはとても良い流れだと私は思うんですね。

 

文科省の資料でも、

 

教師のライフステージに応じ、部活動への携わり方を主体的に選択できるよう弾力的な取り扱いが望ましい。

 

とされています。

 

例えば私の場合、今は子どもがまだ小さくて手が離せる状態にありません。(私がいないと休日も妻が1日中ワンオペ育児をすることになってしまいます。)

 

しかし、これが実現すれば、子どもが小さいうちは土日は部活に参加せず、少しゆとりが出てきた段階でまた指導にあたることも出来る様になります。

 

つまり、

 

教員側の選択肢が増える

 

と言う意味では素晴らしい方向性だと考えられます。

 

また地域の人材の中には競技の知識に長けており、有能な人もいるでしょうから、そういう人が指導にあたれば子ども達が今の指導体制以上に伸びる可能性もあります。

 

(教員の中には校内事情で競技知識が全く無いまま、競技を指導しなければならない立場の先生もいます。質の担保も大事なので、個人的には教員免許持ってるけど、教員にならなかった人とか指導にあたるとかがいいのではないかと思います。)

 

ということで、色々な期待ができる今回のこの文科省の指針なのですが、実態は各市町村に丸投げで、さらにコロナの影響もあり、かなり遅れている印象があります。

 

現場にいるとまるでそう言う話は聞こえてきません。

 

また地域の人材活用となると、講師への謝金等が必要になって来ますが、費用についても「保護者負担」と文科省は出していますが、それ以上の細かいところは明示されていません。

 

そうなると十分な待遇がなければ指導者の確保が難しいでしょうし、そもそも保護者負担となる事で、子ども達の教育機会の格差にも繋がりかねません。

 

ちなみに地域の人材は探しにはマッチングアプリのようなものが検討されており、そこで指導者と学校を結びつける事が模索されているようです。

 

ということで、私は流れについては大賛成なのですが、細かい事をもう少し県教委、市教委のレベルでつめないかぎり、実現は不可能だと考えます。

 

採用試験の倍率も下がり続けていますから、教員の働き方改革は必須です。

 

そしてその実現のためには、世の中全体で子ども達を育てるという意識が必要になると思っています。

 

何にせよ、早いうちに良い方向進む事を祈るばかりです。

 

ということで、今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!