最近読んだ本についてまとめておきます。
まずこちら。社会科教員なんで、池上彰さんの本はできるだけ読むようにしてるんですよね。
子どもにも分かりやすい言葉で書かれていますし、最新の世界情勢が分かるので授業にも反映しやすい。
本書はそんな池上さんが書かれた想像力についての本。
縦の想像力(過去を見て未来を想像する)と横の想像力(自分の同年代の他の地域や国のことを想像する力)の重要性が書かれています。
被災地に送って来られる支援品にはゴミ同然のものもあるといいますが、これは「横の想像力が足らない」と批判しているわけです。
AIが台頭してきている現代においては想像力が人間に勝てる唯一の部分であり、これがない人間はもはや生き残れないでしょう。
想像力の大切さを知り、どうやって子ども達の想像力を育てていくべきなのかを考えさせられました。
そしてこちら。
ミステリー界の中でもやたらと評価の高い一冊。ストーリーとしてはミステリー研究している大学生が孤島に入って一人ずつ殺されていくというもの。
最後の最後にどんでん返しがあるという事で楽しみにして読みました。
確かに一行でこれまでの展開をひっくり返すあたりはすごい構成。ただ個人的にはあんまりキャラクターにも共感できなかったし、とにかく推理好きを自称してる大学生達がなんとなく鼻につきましたね。
まぁミステリー好きの人はとりあえず一度は見てみても良いかもです。
次にこちら。私自身めちゃくちゃメモするんですよ。
最近加齢もあるせいか、とにかく言葉が出てこない。ワードが思い出せない事が増えた。
だからもうメモにしてしまって記憶はメモに頼る事にしてるんですよね。
この本ではその中でも特に「ブロックメモ」を推奨しています。
付箋ではなく、糊付けできないブロックメモ。本書では付箋では書いて貼り付けて満足してしまうというのです。ブロックメモなら書いてからそれをどう利用するか考えると。
とりあえず私も実践してみようかなと思って、職場と車の中と、家のリビングにブロックメモを置いてみました。
気づいた事があったらさっと書いておく。そしてそれを手に取りながらこのアイディアをどう使うか考えてみる。
まだ効果は分かりませんが、スマホよりも考えながらメモできるし、大切な瞬間を逃さないことは増えた気がします。
最近は車でオーディブル聞いて、気になったらブロックメモに書いておくって事がちょこちょこあります。
こちらはオススメ。世界中の偉人達の親がどんな声を子ども達にかけ、子育てをしてきたのかを書いた本。
共通しているのは、偉人達はみんな手が掛かること。(エジソンなんて興味で家燃やしてますからね)
ようは人と違うから天才なんですよ。だから子育てする上では大変な子が多い。
でも偉人達はそんな子ども達を受け止めて愛している。そこが共通してるなって思いました。
日本でも有名な数学者である森毅は中学校のときから学校をサボり始めますが、父親は
「休んでも良いが、休んだ日は学校へ行くよりも充実した一日を過ごしなさい」
というわけですね。
その言葉をうけて森毅は、休んだ日は昆虫採集をしたり、夜遅くまで勉強したり充実する為の努力をする訳です。
親としてそんな前向きになる言葉をいかにかけられるかだなと思いましたね。
あと勉強になったのは、「子どもが質問してきたらどうするか?」という部分。
仕事柄質問される事が多くて、「答えられなかったら恥ずかしいな」とか「ネットで調べてから答えるか」と思ってしまうこともあるんですけど。
本書の中では、
「子どもが質問してきた時は感動した時。だから答えを与えるよりも、まずはその感動に共感してあげましょう」
って書いてあってこれが勉強になりました。
「何で空は青いの?(空って青くて綺麗だな)」
「どうして鳥は飛べるの?(人間は飛べないのにすごいな)」
答えを与えるのではなくて、その感動にまず共感してあげること。
「すごいね、よく気づいたね」
「これは言われてみると不思議だなぁ。良いところに目をつけてるね。ちょっと一緒に調べてみようか」
こうやって共感してもらえた子は好奇心を伸ばして、次々と不思議な事を見つけるでしょう。
だから大切なのは受容と共感なんだなって思いましたね。
ということで最近読んだ本についてまとめてみました。
皆さんの参考になれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。