白眉最良

教員が書く日々のあれこれ。

家族

子育てにおいて父親は何をすべきなのかっていう本を読んだのでまとめ。

さて最近こちらの本を読みまして。 父親ができる最高の子育て 作者:高濱正伸 ポプラ社 Amazon 備忘録として、勉強になったところを引用しておきます。 アメリカのハーバード大学が2013年「何が人を幸せにするか」という調査結果を出しました。75年をかけ、26…

発達障害の子への支援で大切にしたい5つのポイント

最近読んだ本の中で、「発達障害の子が少なくなるクラスと、多く出てくるクラスがある」という話がありました。 これは、その子に合った適切な支援があるかどうかで状況が変わるというものです。 文科省の専門家の方も、「発達障害そのものが問題になるので…

我が子が不登校になった⑰

さて、うちの子の話である。 これまで書いてきたように、我が子は不登校になりかけ、なんとか通って夏休みを迎えた訳である。 初めての夏休みは我々夫婦にとって大きな不安だった。 なんとか行っていたものが、これをきっかけにまた行けなくなってしまわない…

終戦から80年経った日に思うこと。

うちの祖父は今年で100歳を迎えます。 そんな祖父ですが、80年前は特攻隊として召集されていて。終戦の次の日に出撃命令が出ていました。 だから私は今年の戦後80周年の色んな報道を、興味深く見ていたんです。 この中の何かが掛け違っていたら、私は今この…

悩める母に捧げるエール

お盆ということで、地元に帰省していたのである。 子どもは従兄弟と会えるだけでも大喜びだった。 それに加えて滞在中は流しソーメン、バーベキューに花火。子供が喜びそうなイベントを詰め込んだ。 子ども達はもちろん喜んだ。 そして、私にとっても日ごろ…

一般人感覚をどう育てるか。

うちの学校って他の学校で当たり前にある職業体験がないんです。 これについて私は 「やっぱり勉強の学校だからかなぁ?」 「他にもやらないといけないことが多くて時間の確保が苦しいのかなぁ?」 と思っていました。 でも先日、うちの学校にも以前は職場体…

夫婦が協力し合うためには何が必要なのかっていう本を読んだぞ。

夫婦って難しいですよね。 私はあらゆる人間関係の中で夫婦が最も難しいと思っております。 家族だけど、他人。 それでいてお互いのことに対して責任を負わないといけない。 子育てとか、家計とかいろんなことで夫婦が協力し合って良い関係を築くにはどうし…

【要約と感想】戦略的ほったらかし教育

夏休みの宿題にどれから取り掛かるべきか、子どもから聞かれたらどう答えますか? ① 一番時間のかかるものからやりなさい。 ②自分の宿題なんだから、自分で考えてみたら? ③まずはトマトを口いっぱいに入れなさい。 この中でみなさんは、どれを選びますかね…

我が子が不登校になった⑯

我が子が不登校になった。 状態は相変わらずで、なんとか毎日通っているものの、夜は泣くし、朝は校門の前で暴れる。 私はこの話を色んなところでしている。話す事で、不登校の予防に繋がると思っているからだ。 先日も保護者会で自分の子が学校に行かなくな…

我が子が不登校になった⑮

我が子が不登校になった。 最近は特に起こし方に気をつけている。 下手に起こすと布団の段階から泣き続けることになり、そのまま学校に行けなくなってしまうからだ。 これまではカーテンを開け、起きたがらない娘を 無理やり起こしていた。 しかし、このやり…

我が子が不登校になった⑭

我が子が不登校になった。 不登校の子どもは日本全体で30万人越えたという。 実際のところ不安定ながらも学校に通っている我が子はこの数字の中にカウントされていない。 つまり、その実態は数字よりもはるかに多いということだ。 実際に現場で見ていても少…

我が子が不登校になった⑬

子どもが不登校になりかけて分かった事がいくつかある。 その一つが、不登校の子を抱えると休みが楽しみでなくなるということだ。 この土日は大会の振休も重なった事もあり、私は木〜日まで四連休だった。 来週にはテストもあるため、部活もない連休である。…

我が子が不登校になった⑫

我が子が不登校になった。 しかしながら、今は毎日学校に行っている。 ただ朝校門前で泣き出したり、授業に出られないなど、不安定な状況が続いている。 子どもを学校に連れて行くため妻は毎日送り迎えを繰り返している。 一体いつまでこの状況は続くのか。…

我が子が不登校になった⑪

我が子が不登校になった。 しかし、3週間経って大分登校は安定してきている。 今回の件はかなり不安になった。しかし、親にとっても子にとってもこの経験はとても良かったと今になって思う。 まず、対話をしているうちに我が子の認知の仕方はかなりクセがあ…

我が子が不登校になった⑩

我が子が不登校になった。 しかし、この経験はマイナスなことばかりではない。新たな変化を我が家にもたらしてくれた。 まず、これをきっかけに家ではテレビを見ることをやめた。 今まで子どもには好きなアニメを見せてきた。実際にアニメから多くの知識を学…

我が子が不登校になった⑨

我が子が不登校になった。 このような体験をして分かった事がある。 子どもが学校に来るという日常がいかにありがたい事かということだ。 私の頭の中は不安でいっぱいだ。しかし、学校で授業をしている間は忘れられた。 子ども達はいたって元気で、対応して…

我が子が不登校になった⑧

我が子が不登校になった。 もう3週間、娘はまともに学校に行けていない。 朝は起こした瞬間から「嫌だ!行きたくない」と言って泣き叫ぶ。 学校に無理やり連れて行っても廊下で泣き出してなかなか入ろうとしない。 暴れる娘を妻は何とか教室に押し込んで帰っ…

我が子が不登校になった。⑥

我が子が不登校になった。 私の頭にここ最近ずっと残り続けているのが、「ニーバーの祈り」だ。 神よ 変えられるものを変える勇気を、 変えられないものを受け入れる冷静さを、 そして両者を見分ける知恵を与えてください 我が娘はこれが出来ていないと私は…

我が子が不登校になった。⑤

どうやら不登校への対応には二種類の流派があるようだ。 「見守り派」と「積極介入派」だ。 見守り派は「不登校は子どもが傷ついた結果」と捉えている。 登校刺激を与えることは傷ついた子どもを更に傷つけることになる。なので回復して本人が行くと言うまで…

我が子が不登校になった。④

娘が不登校になった。 もうかれこれ2週間、学校に行きたくないと泣く娘を何とかなだめて学校に連れて行き、早退するということを繰り返している。 学校に行きたくない理由を聞いても、 「国語やだ。」 「算数やだ。面倒臭い」 「音楽も嫌」 とバラバラで何が…

我が子が不登校になった③

娘が不登校になった。 運動会が終わった我が家はとにかく娘を回復させるためにも、本人がやりたがっていたことをやらせた。 カラオケに行き、好きなものを食べさせ、公園で遊ぶ。 とにかく娘が好きなことをやらせてリフレッシュし、来週からは学校に行ってほ…

我が子が不登校になった日②

娘が不登校になった。 しかしながら、要録上の記録は『欠席1』のままである。 ただ、その実態は数字よりも明らかに悪いものだった。 今週の彼女の出席状況は『欠席1(体調不良)、早退3(体調不良)』というものであり、学校に行きたがらない娘に対して我々…

我が子が不登校になった日。

娘が不登校になった。 といってもまだ一日だけの話なのだが。(文科省の定義は年間30日以上の欠席で不登校) 予兆は既にあったようで、妻は幼稚園の頃からのママ友から「〇〇ちゃん昨日も学校で泣いてたみたいよ」という話を聞かされていたらしい。 なんでも…

不登校と引きこもりをどう解決するべきか。

最近この本を読みました。 もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる 作者:高濱正伸,杉浦孝宣 実務教育出版 Amazon 現場で働いていても、学校で不登校の生徒が増えて来ているのを感じています。 これってかなり大きい問題だと感じているので本の中…

自分の人生を取り戻す。—朝5時起きの習慣がくれた、幸福感と主権の話—

毎日仕事に追われ、家では育児に追われ、自分の時間がまったくない。 そんな生活に違和感を持ちながらも、「仕方ない」と流していませんかね。 私もそうなってるかもなと。でも、ここ最近少しずつ「自分の人生を取り戻す」工夫を重ねる中で、確かに満足感や…

「命の選択」を疑似体験する——防災教育に“防災すごろく”をすすめたい理由

最近、防災意識の高まりをひしひしと感じています。 南海トラフ地震が近いのではないかという報道や、ある漫画が「2025年7月に大地震が起きる」と予言していることで話題になっていることも一因かもしれません。 実際、中国大使館が「日本の不動産購入には慎…

“3000円チャレンジ”疲れた心と体にしみた夜

今回は「3000円の使い方」について書きたいと思います。 以前「3000円どう使うか」という記事を書いたので、まだ読んでいない方は先にそちらをご覧いただけたらうれしいです。 今月も「3000円」という金額を自由に使えるとしたら、どう使うか。ここ最近の私…

アート教育ってなんで大事? 〜『アート教育入門』を読んで考えたこと〜

今回は、「なぜ今、アート教育に取り組むのか?」ということについて書いてみたいと思います。 最近、『アート教育入門』という本を読みました。とてもおもしろかったので、そこから考えたことをまとめてみます。 子どもがやりたいことを100%受け止めて、創…

【公立高校の併願が可能に?】首相が明言した「公立併願制度」の可能性と課題を現役教員が考える

本日(4月23日)の読売新聞朝刊に掲載されていた記事に、非常に注目すべき内容がありました。 石破首相が「公立高校の併願を可能にする」方針を明言したのです。 公立高校でも併願できる時代が来る? 教員の立場から見た制度の変化 生徒と保護者にとってのメ…

神社の近くに住むという選択〜心と体が整う暮らし〜

最近、自分の暮らしの中で「神社の近くに住んでいることのありがたさ」を実感する場面が増えてきました。 今の家は、たまたま大きな神社のすぐ近くにあるのですが、これが思っていた以上に心地よく、自分の生活に良い影響を与えてくれている気がしています。…