ちょっと前に出たこの記事読みました?
中学校の全国大会にクラブチームも参加可能になるっていうやつなんですけど。
私はこれを読んで、これ考えた人相当頭いいなって思いましたし、同時に部活潰しに来てるなって思いました。
ちょっと説明しましょう。
これをやられると二重登録の問題が必ず起こるんですよ。
つまり、スポーツ好きでどんどんやりたい子は部活もやってるし、クラブチームにも所属してるわけなんですね。
そういう層の子達は今回の決定で、
「お前はどっち(部活orクラブチーム)で大会に出るんだ?」
っていう決定を求められるわけです。
そうなると、進学もかかってる訳ですから、少しでも可能性がある方を選びたいですよね。
顧問もチームメイトも素人の部活より、クラブチームの方が勝ち上がりやすいのは明白ですから。
多くの上手な子はクラブチームでの大会参加を望むようになるでしょう。
そうなると、部活動はエースが抜けますし、チームとしての運営そのものが難しくなるわけです。
当然部活動ではクラブチームには勝てないから過度な競争にも歯止めが掛けやすくなります。
これは直接的ではないですが、やんわりとした形で部活動からクラブチームへ移行させる一手であると言えます。だから考えた人凄いなって。
ちなみに私自身は部活動からクラブチームへの移行については賛成派です。
私は部活動大好きですし、その教育的な価値にはすごく大きなものがあると思っています。
しかしながら、その負の側面も否定できないと思うのです。
間違った指導によってスポーツ本来の楽しみを奪っている側面もあるのではないかと。
体を動かすことは本来人間の持って生まれた生得的な欲求だと思うんですが、部活動というもので競争を求められる事によって、苦手な層はスポーツから離れざるを得なくなってしまう。
ジムでひたすらキツそうに追い込んでるのは日本人ぐらいっていう話も聞きますし。海外のジムでは楽しそうに運動してる人が多いのだとか。
部活動というもので短期的な成果を求めすぎている事が、生涯スポーツの可能性を奪っていると思うのです。
さらに教える側の負担もあります。最近出会った先生は子どもを育てるのに、もはや部活動で土日が無いのは無理だと。だから小学校に移ったみたいなんですね。
採用試験の倍率も低下している一方ですから、教員の質の維持のためにも今の体制を続けているのは得策ではないでしょう。
部活動には思い入れがある人が本当に多い。私もその1人です。
ただ時代とともにもう変わらなければならない部分も相当あると思います。
今回の決定で多くの指導者が「え、(クラブチーム出てくるなら)もう全国大会行けねーじゃん」と思っていると思いますが、その諦めこそがある意味で部活動が変わるためにも必要なのかもしれません。
私自身これからどういうスタンスでスポーツに関わっていこうか、模索しているところです。
読んでいただき、ありがとうございました。