教職者K

教育について考えるブログ。

教育

最近の授業を振り返る。

さて最近のKの授業実践の中からこれよかったかなと思っているものを紹介したい。 リーサス 道徳教科書の改編 クラス会議 リーサス まず紹介したいのが、こちらのRESAS(リーサス)。 地域分析サービスのサイトである。 https://resas.go.jp こちらのサイトを…

【レビュー】発達障害と間違われる子どもたち

「発達障害」と間違われる子どもたち (青春新書インテリジェンス PI 665) 作者:成田奈緒子 青春出版社 Amazon さてこちらの本の紹介である。 こちらの本は「高学歴親という病」を書かれた成田奈緒子先生の新刊。 教育現場に働いていて、明らかに発達障害を疑…

子どもに任せるべきことと親がコントロールすること。

Kは気づいたことがある。 子どもが問題行動を起こす時、その理由の多くが保護者の不適切な関わり方にある。 もっと言うなれば子どもに任せるべき所と、親がコントロールすべき所の見極めがとても下手だと感じている。 例えばお金。 ある子は親のカードを自由…

一貫校のスポーツの難しさ

今年からまた自分の専門競技であるバレーの顧問をやっていましてね。 前まで見てた部の顧問も外してもらえなかったので、現状で二つの部を見ているわけです。 なので仕事量としては、かなり大変なんですが、それでも自分の得意競技をみれるのは大きな喜びな…

結局子ども達といるのが一番楽しい。

さて今年も合唱コンクールがあったので備忘録として書いておこうかと思います。 高学力校であるがゆえに、今回も練習期間はたったの一週間。という普通の学校ではありえない短い練習期間で本番を迎えたわけですね。 さらに今回は私がずっと出張でほとんど練…

席替えは〇〇にやれ。

改めて席替えの仕方について書くんですけど。 私の場合は、「学級委員が全て決める」っていうやり方をとっています。 (一応最後は担任である私がチェックして決裁です。原案に不安がある場合は説明して差し戻します) 中学校は教科担任制だから他の授業の時…

今年度の取り組み

さて今年度がスタートして。 私は今年も三年生の担任になったんですけど。 今年は初めて「学級のルールを最初に全部子ども達に決めさせる」っていうのをやったので、皆様にご紹介したいと思います。 大体の学級で朝の会とか席替えのやり方とか、帰りの会の仕…

俺みたいになるな!

高学歴親という病 (講談社+α新書) 作者:成田奈緒子 講談社 Amazon この前読んだこの本に「もっと大人の失敗談を語ろう!」ってことが書いてありましてね。 「子どもには成功談より失敗談を語る」 「そんな失敗をしたのに,お父さんは大人になって楽しそうに…

お父さんが飛んだ日。

教育方針に個性が表れるところとして,「型にはめるのかどうか」というのが一つあるだろう。 一般に日本の指導者は型にはめがちだと言われている。私もどちらかといえばそういうタイプで,レシーブやスパイクなど最初に必要最低限の型を教えることが上達への…

【おすすめ】高学歴親という病

最近読んだ本なんですけど,面白かったのでお勧めです。 高学歴親という病 (講談社+α新書) 作者:成田奈緒子 講談社 Amazon 私今進学校に勤めてるんですけど。 意外にも子育てがうまくいってない家庭が多いなって感じるんですよ。 家庭は裕福だし,親も頭い…

卒業に向かう私。

卒業に向けてどう気持ちを高めていくのかって言うのが課題なんですけど。 毎年このシーズンにやっていたのが,以前H先輩から教えてもらったメッセージの書き合いなんですよ。 クラスメイト全員がその人に向けてメッセージを書き込めるワークシートを用意して…

卒業と私。

2月になり,もうすぐ卒業式が迫ってきている。 学校では,今年も卒業式に向けた準備が始まっている訳である。 教員という仕事は,この日のために仕事をしているといっても過言ではないと思う。 教え子との最後の別れである非常に重要な日。 義務教育を終える…

校則が変わらない理由

そもそもこれだけブラック校則無くせって言われているのに、なぜ日本中にブラックな校則が残り続けているのかを考えていたんですけど。 個人的には2つあるのかなと。 一つ目が 変えるまでの手順が決まっていない ことなんじゃないかなと。 憲法にあるような…

生徒指導提要(改訂版)の解説

12月に生徒指導提要の改定が出たんですけど。 https://www.mext.go.jp/content/20221206-mxt_jidou02-000024699-001.pdf 全部で300ページ あるんですよ。誰がこんなに読めんだと。 なので今回は今後求められる生徒指導の在り方について説明を聞いてきたので…

リスペクトする教師になるために。

先日この本の紹介をしたんですけど。 教室マルトリートメント 作者:川上康則 東洋館出版社 Amazon ここにあるように、相手に対する敬意こそが教員として最も大切なものであるって私も思うんですよね。 そしてそれを実現するための方法として、この本の中では…

公立普通校の生き残る道。

今の学校に赴任した時の話なんですけど。 今よりコロナがずっと落ち着いていたこともあって、初めて歓迎会的な少人数の職場の飲み会があったんですよ。 飲み会ってオフィシャルではないけど重要な話が聞ける結構大事な場なので、私も喜んで参加したんですけ…

現役指導者が選ぶ、スラムダンク誰が1番の指導者か。

ここ最近1番楽しみなことと言えば、スラムダンクの映画化ですかね。 12月に公開になるみたいですけど、ちょっとずつ情報が公開されるたびにワクワクしてしまいますね。 実際に読んでた頃は選手に共感してましたけど、大人になると「監督」について色々思うと…

2月の勝者になるべきか。

二月の勝者 -絶対合格の教室- コミック 1-15巻セット 作者:高瀬志帆 小学館_ Amazon さて,私は今いわゆる中学受験して入る学校にいるわけなんですけど。 見ていて中学受験て向いてる子と向いてない子がいるんじゃないかなと思うので,今の段階で思っている…

日曜日夕方の違和感。

さて日曜日である。 日曜日と言えば夕方には「ちびまるこちゃん」と「サザエさん」をご覧になっているご家庭も多いことだろう。 先週私も見ていたのだが,ここで感じた違和感について書いてみたい。 先週の放送ではテストで30点という成績を取ってきたまる子…

「勉強しなさい」という悪手。

以前学年の学習担当の先生が保護者懇談の場で 「親がしっかりと子どもに対して勉強しなさいと口酸っぱく言うことが大切です」 みたいなことをおっしゃっていて。私は強烈な違和感を感じた覚えがあるんですね。 その時はその違和感の正体をうまく言語化できな…

いい先生の正体とこれから教員を目指す学生に贈る言葉。

今の学校に来てから, 「この人良い先生だなぁ~」 って思うことが多いんですよね。 なんというか,仕事してて 「この人に自分の子供任せたいな」 「この教科を教わるならこの先生に見てもらいたいな」 って思う確率が高いんですよ。 正直これまでいた学校で…

教師の心の守り方

最近この本読みましてね。 教員のメンタルヘルス―先生のこころが壊れないためのヒント 作者:大石 智 大修館書店 Amazon というのも転勤してからというものの, ちょっとやばいかもな… と思う瞬間が私にもありまして。 これまでの数倍緊張しながら毎日を過ご…

共通テストの未来。

今年の共通テストで女子生徒によるカンニングが話題だったじゃないですか。 そこから考えたことがあったのでまとめてみます。 AIがどんどんと発達するこれからの時代、学力として求められるのは、 「探究 共同 創造」 であると東京大学名誉教授である佐藤学…

「一年生になったら」に対する考察。

4月だからなんでしょうね。 スーパーで買い物してたら「一年生になったら」が聞こえてきたんですよ。 あの友達100人できるかなってやつです。 あの曲に関しては友達100人作っておいて、富士山の上で100人でおにぎりを食べるってことは その時点で1人ハブかれ…

うまくいかない先生の特徴ワースト1

これまで色んなタイプの先生を見てきたんですけど。うまくいかない先生には共通点がある気がしたので書いてみます。 うまくいかない先生達の共通点。 それが、 手数がやたら多い ということです。 授業にしてもやたら喋る。 子ども達が考えてる時も喋る。し…

ここが凄いようちのボス。

最近このブログを読んでいるというピタさんという方からメールもらいましてね。 前に書いた学活のデータくださいっていう内容だったんですわ。 suno200002000.hatenablog.com 全く知らない私みたいなもんにメールいきなり送るピタさんの行動力凄いなと思った…

小学校の荒れの原因。

新しく入ってくる子達の引き継ぎを小学校の先生達としたんですけど。 これがまぁ、かなり凄いみたいで。何度も保護者召喚してきた子達のようなんですね。 授業中の離席は当たり前。教師を無視しておしゃべりをし続ける。 注意をするとカッとなって暴れ出す事…

部活がなくなる日。

ちょっと前に出たこの記事読みました? www.asahi.com 中学校の全国大会にクラブチームも参加可能になるっていうやつなんですけど。 私はこれを読んで、これ考えた人相当頭いいなって思いましたし、同時に部活潰しに来てるなって思いました。 ちょっと説明し…

卒業2022

卒業式だったんですよ。 今年の私は3年間持ち上がってきた子達を送り出す立場だったんですけどね。 教頭先生からは、 「俺35年教員やってるけど、3年間生徒持ち上がったこと一回もないからね。」 なんて言われましてね。 私、9年教員やってるんですけど、こ…

不登校の子たちに対する仮説。

最近この本を読んでたんですけど。 脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 作者:ジョンJ.レイティ,エリック・ヘイガーマン NHK出版 Amazon 簡単に言うと。 学力向上、発達障害の軽減、産後うつの解消、老化の抑制、依存症の防止…