先日この本の紹介をしたんですけど。
ここにあるように、相手に対する敬意こそが教員として最も大切なものであるって私も思うんですよね。
そしてそれを実現するための方法として、この本の中では、
「子ども達の呼び方を変える」
っていうのが挙げられているわけです。
つまり、
「おい、田中ふざけんな」
は言いやすいけど、
「おい、田中さん、ふざけんな」
とは言いにくいですよね。さんをつけただけで文がチグハグになって来て、強く言えなくなる。
そんな風に当たり前に呼んでいる子ども達の呼び方をまずは変えてみてはどうかという提案がされている訳なんですね。
ちなみに私が以前出会った指導者の中に試合中も「〇〇さん、もっと前!」とさん付けで呼んでいる人がいました。
当時の私はその事に違和感を感じましたけど、今みたいにやたらクレームが多い世の中になってくると、そういう言い方の方が良いのかもなって思います。
少なからず、そうやって子どもに丁寧に対応している人はクレームが来にくいでしょうし。
あと、私自身最近とにかく意識しているのが、
同僚への敬語
です。
私はこれまで敬語というのはどこか相手との距離感を感じるところがあり、許してくれそうな人には積極的にタメ口を聞いていくという超絶生意気スタイルをとっていた訳です。
しかしながら、今の学校においてあまりにもそれが通じない。
というかそれぞれ自分が正しいと信じて疑わない人達ばかりですから、話が通らない事が多いんです。意見出しても簡単に潰されてしまいます。
また小規模校のようにコミュニケーションの中で自分のキャラクターを知ってもらう様なチャンスも極めて少ない。
そうなると、少ない会話からどんな奴かが判断される訳で。丁寧に接しておいた方が話が進むんですよ。
なので最近では、歳下にも必ず敬語ですし、話かけられたら手を止めて、すぐに椅子を立って、ちゃんと相手の話を聞く様にしています。
(以前は話が面白くない人の話は大抵無視して仕事してましたけどね笑)
話を通すためにも敵は少ない方がいいんですよ。
そしてこれやってみて気づいたんですけど、自分のメンタルの安定に繋がってる気がします。
多分ですけど、これは丁寧に話すためには、今この場に集中する必要があるからだと思います。
例えばこれまでだったら、
「それめっちゃウケますね〜、超面白そうっす」
と何となく言っていた文も、
「それは面白そうですね。私も興味あります」
と言い換えないといけず、自然には出てこない言葉なので言葉選びに集中する必要があります。
そこにマインドフルネス的な効果がある様な気がするんですよね(あくまで私見です)
何よりですね、丁寧な言葉に囲まれてると心がささくれ立たないんですよ。
うちの職場はパワハラがあって、上司からの部下に対する悪口が頻繁に職場にありますから。それ聞いてるとこっちまでイライラしてくるんですよね。
なのでね、なんかちょっと職場で上手くいかないなっていう時は言葉遣いから変えてみてはどうかっていう話でした。
誰かの参考になれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!