卒業に向けてどう気持ちを高めていくのかって言うのが課題なんですけど。
毎年このシーズンにやっていたのが,以前H先輩から教えてもらったメッセージの書き合いなんですよ。
クラスメイト全員がその人に向けてメッセージを書き込めるワークシートを用意しておいて,一番上にまず自分の名前を書かせる。
そして次の人へ紙を回します。
紙が回ってきたら,ワークシートの一番上に名前が書いてあるその人へのメッセージを書いて,次の人へ回す。
そして回す時はこう回します。
(恐ろしいほどの乱雑な手書きですいません)
これで教員が動かなくても,メッセージが全員に回ります。
一分半くらい経ったら次の人に回してもらってどんどん次の人への言葉を考えます。
そして,最終的に手元に戻ってきた時には全員からのメッセージが書かれてるっていうやつなんですよね。やっぱりみんなからの言葉って嬉しいじゃないですか。実際これまでも喜ぶ子ども達の姿がありました。
ただですね,課題を上げるとするとこのやり方は
メッセージの一つ一つのパンチが弱い
っていうのがあるんですよ。
もちろん人を傷つけるようなことは絶対に書かないことを指導した上で実施します。
しかしながら関係が薄い生徒についてはどうしても書けない。
時間が限られている所に,他の生徒がメッセージを書いたプリントが自分の所に回ってくるので,関係性が薄い子については周りの子を見て同じようなこと書きがちになっちゃうんですよね。
「1年間ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「これまでありがとうございました」
なんていうメッセージの羅列貰っても嬉しくないじゃないですか。なのでこのやり方は効率の面ではとても良いのですが,内容の点では少し課題があります。
そこで、ある先生がやってる方法が参考になって。
その先生はクラスメイト全員の名前と,その横にメッセージを書ける紙を配って。
そこにじっくり考えてそれぞれにメッセージを書かせます。一時間ずっと同じ一枚のプリントに向き合うイメージです。
更には事前指導として具体的な言葉と姿を書くっていうことを徹底していました。
単に「優しい人でした」ではもらった人も嬉しくありません。
そこを具体的に書く。
「落ち込んでいる時に話しかけてくれた事,忘れません」
「具合悪い時にLINEくれたのが嬉しかったです。ありがとう」
「毎朝挨拶をしてくれるのが,とても嬉しかったです。どんな人にも挨拶していて凄いなって思いました」
と書かれたら,同じ「優しい」でも伝わり方が違いますよね。
何より親からしても「自分の子が学校でどう動いているのか」が見えるいい機会になります。
そうやって子ども達から上がってくるその子の良いところを最後にプレゼントするというやり方です。
これは最初のやり方の問題点をクリアしています。
ただ,これについては
それを全て打ち直す必要があるんですよね。
つまり,それぞれからとったアンケートをそれぞれに渡すプリントとして整理して,全て教員側で文字起こししなければならない。
なのでこのやり方は文章のクオリティはグッと上がりますが,教員側の負担もかなりあるんですよね。
そこでですね,今回の私は文明の利器に頼ることにしました。
オンライン上のクラスルームでエクセルシートを生徒に課題として配布します。
(うわぁ~現代だぁ~!)
それぞれの名前が書かれた欄にメッセージを打ち込ませて提出させます。
それをエクセルシートにばっと整理して。
あとはこちらでその子へのメッセージとして貼り付けて終了です。
いざやってみると,出来た子からどんどんデータが提出されるんですけど,これがまぁ相当良い文章書いてきますね。これをそのまま転記して,教員からの所見にしたいくらいです。
教員が見えてない子どもの姿を子どもは見てる
んですよ。
中には本人も気づいていないその子の良さを言語化しているものもあって。
子どもって凄いなと思わされてますね。
結局全員分チェックして打ち直すのでなかなか手間はありますが,ゼロからの文字おこしよりは楽ですし,生徒側も文章打つ方が楽そうな感じはします。
とりあえずは一つ卒業に向けてこれを完成させてみようかなと思ってやっているところですね。
3月に向けてなんかしらやってみようかしらっていう人の参考になれば幸いです。
良くわかんなければコメント欄ででも聞いてください。
本日も読んでいただき,ありがとうございました!