さて最近のKの授業実践の中からこれよかったかなと思っているものを紹介したい。
リーサス
まず紹介したいのが、こちらのRESAS(リーサス)。
地域分析サービスのサイトである。
こちらのサイトを地理の授業で活用した。
このサイト、地域について人口動態やコロナ禍での人の動き、産業について調べることができる。
これらを活用した「地域活性アイディアコンテスト」なるものも行われているという。
地理の単元ではこちらのリーサスを活用して、丸々「地域活性化のためのアイディア発表」という課題に設定し、最終的には自分の考えたプレゼンを発表するという構成にした。
リーサスの分析を通じて自分の知らなかった地域の課題や強みに気づく事もできるし、資料活用のトレーニングにもなる。
中には資料を調べる中で行政の資料のミスを発見し、連絡して訂正させたグループまであった。
地理の調べ学習の補助としておすすめである。
道徳教科書の改編
つぎにこちら。
最近道徳は学年でローテーションで回しているのだが、そこで隣りのクラスに入った瞬間に「違う先生が良かったー!」と思い切り言われたのである。
確かにKの道徳は面白くない。自分でもそう思う。教科化された事で教科書から離れられなくなり、さらに苦しくなった。分かってはいるが、面と向かって言われるとショックである。
人気のある先生は何をしているかというと、毎回オリジナルの教材を持ってくる。毎回意見が対立するような資料だから、意見が割れて子供達も面白い。(しかしながら、主たる教材として教科書を用いるべきという教員からの批判はある)
こういうストックはKにはない。そして教科書を離れて良いのかという不安もある。
そこで生み出したのが、教科書を自分の都合の良いように改編するというアイディアである。
本来扱うべき内容は、顧問の先生が病気で倒れてしまい、キャプテンとして自分が頑張らないといけないという話なのだが、このままだと単なる良い話なのである。
そこでこれを改編して、顧問の先生が転勤した事でチームが上手くいかなくなり、周りも転校を考え始めている。自分も転校すべきか、このまま頑張るべきか、という内容にした。
実際にある話だし、教科書に準拠した内容だけあって大筋を外すことは無い。改編が少し手間だが、「今日ハズレだわ」と言われるよりは良い。
今後も一つの手法としておきたい。
クラス会議
そしてラストがこちらである。
これは前々からやっているのだが、今回はアンケート形式でクラスに点数をつけさせ、さらにクラスについて思っていることを無記名で集めてその資料をもとに話し合いをさせた。
クラスの活動や、交友関係が適正か見直すのにクラス会議ほど効果が高いものはないと思っている。
一度アンケートを取ることで発言力がない生徒の意見も拾うことができる。
イベントがない時や、クラスの活動がマンネリ化して停滞している時におすすめである。
ということで最近の振り返りを書いてみた。
今年も新しいチャレンジができたのではないかと感じている。来年も頑張りたいものである。