この前読んだこの本に「もっと大人の失敗談を語ろう!」ってことが書いてありましてね。
「子どもには成功談より失敗談を語る」
「そんな失敗をしたのに,お父さんは大人になって楽しそうに生きている。僕も大丈夫だ」という安心感につながるからです。
と紹介されているわけです。
大人が思っている以上に大人の存在は子どもにとって大きく映りますし、これすごく大事だなと共感したわけです。
特に今見ている学校の子達は周りにいるのが成功者だらけです。父親も母親も高学歴。ひいては祖父も祖母も……っていう子達なんですね。
だから自分もそのレールから外れちゃいけないっていう大きなプレッシャーと子ども達は戦ってるんですよ。
そこで私は今年度の最後の道徳の授業で「これまでの自分の人生の失敗」を語ろうと思いましてね。
某テレビ番組風にパワポを作りましてプレゼンを行ったわけです。
教員採用試験に失敗した話。
大事な試験当日にインフルエンザになった話。
スリランカの学校から追い出された話。
そこから自分が学んだ生きる上で大切だと思うことを子ども達にメッセージとして伝えたんですよ。
何気にスリランカでの生活を題材にして授業した事これまで一回もなかったんですよね。
(ちなみに失敗談として大学時代に酒のみ過ぎて他の人の家の庭で起きた話と吐きすぎてカラオケ屋の店長に死ぬほど説教された話もしようかと思いましたが、ちょっと今回は控えておきました)
そして授業つくるために改めて前のブログ読み返していたら懐かしい気持ちになると同時にちょっとポジティブになれた自分がいましてね。書いていて良かったなと思いました。
やっぱり忘れてることがいくつもあるんですよ。
そして私が何か書くときというのは,心が動いた時なわけで。文章読むとその時の気持ちがなんとなく思い出せるんですよね。
私の失敗談の紹介を通じて,失敗することで見ることもあるし,私はむしろ失敗して海外にいった経験が人生の中でかけがえのないものになってるよっていう話をして。
だからこれからも失敗を恐れないで。失敗するというのは挑戦してる証でもあるから。
っていう終わり方にしたんですよね。
聞いてる側の子ども達がどう思ったかは分からないですけど,いつも書かない子も感想書いてくれたりして。それなりに届いたんじゃないかなって思いましたね。
大人が情けない姿をさらけ出すっていうのは想像以上に子ども達との距離を縮めると思いましたし,大事なことなんじゃないかと感じたのでおススメしておきます。
読んでいただき,ありがとうございました!