教職者K

教育について考えるブログ。

今年度の取り組み

さて今年度がスタートして。

 

私は今年も三年生の担任になったんですけど。

 

今年は初めて「学級のルールを最初に全部子ども達に決めさせる」っていうのをやったので、皆様にご紹介したいと思います。

 

大体の学級で朝の会とか席替えのやり方とか、帰りの会の仕組みとか全部担任が決めるじゃないですか。

 

そこを私は、自分のこれまでのやり方を子ども達に提示して。

 

その上で

 

「私はこれまでこういうやり方でクラス運営して来たから、最初にこのやり方を提案するんだけど。でも今からみんなで話し合って君たちからこっちの方がいいんじゃないかっていう案が出て、それにみんなが納得するならそれに変えるから」

 

っていう説明をして、土台作りそのものに子ども達を参画させたんですね。

 

何というか、不満が出るのって自分が外部にいる時じゃないですか。

 

だから子供達を運営に最初から巻き込むことで主体者意識を持ってもらうことにもなるし、何より自分達で決めた事なら守ろうっていう意識になるんじゃないかなと。

 

そういう意味でも価値があると思ってますし、何より教育の目的って民主主義の土台を作る事だって最近強く思うんですよね。

 

(戦争起こしてる国ってどこも独裁国家じゃないですか)

 

だから民主主義を学べるようなやり方を取りいれて、子ども達に民主主義を維持する力をつけてもらう。

 

それが私が世界平和のために出来ることだって割と真剣にそんな青臭いこと思うんですよ。

 

もちろん学級のルールを決めさせる上でルールはあって。

 

それは

 

「上位法(校則)を破るものはだめ」

 

です。実際の世の中でもそうですからね。だから「うちのクラスだけ漫画本持ち込みたい」とかはもちろんダメ。

 

あと、こういう時に隣のクラスにやり方を合わせるという縛りもよくあるわけですが、そこは他の担任の先生と「ここまでは最低限合わせて、ここからは各クラスの自由裁量でいきましょう」と事前に話を合わせておきました。

 

結果的にですが、

 

「掃除当番の回る回数と席替えのタイミングがズレるとどこが担当か不具合が出るので、掃除が全部回ったら席替えにしましょう」

 

とか

 

「朝のスピーチをただしゃべるのは辛いから、せめてお題が欲しい」

「それなら前の日の帰りの会にお題を引いて、そのお題について担当者が話せばゲーム性がある」

「お題は全員に書いてもらって袋に入れておこう」

 

とか

 

「いつも朝のタイミングでノートを提出してくる人がいるが、それだと私は保健委員の仕事とも被るので時間がない。提出は昼にまとめて先生のところに持って行くので、給食後に出してもらえると助かる」

 

 

とか。

 

 

ものすごく建設的な意見が出るんですよね。子ども達はちゃんと分かってるというか。(まぁ学力やたら高い子らですからね)

 

あと出てきた意見に合わせて掲示物も帰りの会までに全て取り換えました。細かくて手間ですが、「この人は私達の意見をちゃんと反映してくれる」っていう信頼感につながると思っています。

 

今後はたまにこういう会をもってシステムの見直しとそれ以外の課題への対策ができたらと思っております。

 

誰かの参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました!