教職者K

教育について考えるブログ。

共通テストの未来。

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今年の共通テストで女子生徒によるカンニングが話題だったじゃないですか。

 

そこから考えたことがあったのでまとめてみます。

 

AIがどんどんと発達するこれからの時代、学力として求められるのは、

 

「探究 共同 創造」

 

であると東京大学名誉教授である佐藤学氏は言っていて。

 

これはほぼ間違ってないと思うんですね。

 

コンピューターは計算は非常に強いけど、何かに興味をもったり、コンピューター同士で対話したり、新しい創造をしたりすることは出来ないですから。

 

だから、これからの子供たちはこの3つの力を育てて行くことが大事だと言われている訳です。

 

そしてそこから、私が思ったのが、

 

実は共通テストでカンニングしていた子ほど、そういう力はあったんじゃないか

 

 

という事なのです。

 

確かにやり方は褒められたものではないし、絶対に許されないことです。

 

しかしながら、周りの人に協力を求めたり、なんとか試験を切り抜ける方法を考えたりと、実社会において役に立つのはこういう考え方が出来る人間なのではないかとも思ったのです。

 

あくまで現行の共通テストのやり方の上において問題になってるだけで。そういう力も測れるようなテストのあり方に変えていく必要があると思うんですね。

 

私が思うに、これからの時代、まず入試はグループ単位があっていいんじゃないでしょうか。

 

そのグループの中での貢献度やその場における創造性、探求的な態度を見られる。

 

どんなに能力高くてもコミュニケーション取れなかったら社会の中で発揮出来ないですから。これは非常に大事な能力だと思いますね。

 

グループを作らせておいて、難しい課題をボンッと与えて、解くまでの過程を見る。

 

もちろんスマホの持ち込みなんかもOKにします。必要な時に必要な資料を検索できるのか、というのはとても重要な能力だと思うからです。

 

もちろん問題はあって、

 

採点が超難しい

 

というのは出てくるでしょう。

 

しかしながらそこにこそコンピューターに出来ない領域があるとも思うのです。

 

そして入試が完全にそう変わったら、日頃の学校の授業や塾の授業も変わらざるを得ません。

 

権威的に教え込む授業が全く価値を失う訳ですから。日頃からコミュニケーションが頻繁に行われるものになるでしょうし、定期テストの代わりにグループによるプレゼンなんていう形も出てくるかも知れません。

 

何にせよ、見方を変えるとあの女子生徒によるカンニングはそんな現行の共通テストに対する問題提起のようにも見えると思ったのです。

 

思いついたので、書いておきます。

 

読んでいただき、ありがとうございました。