新しく入ってくる子達の引き継ぎを小学校の先生達としたんですけど。
これがまぁ、かなり凄いみたいで。何度も保護者召喚してきた子達のようなんですね。
授業中の離席は当たり前。教師を無視しておしゃべりをし続ける。
注意をするとカッとなって暴れ出す事もあると。
(このケースからもわかるように、近年荒れは全国的に中学校から小学校に移行しているんですよ。)
よくよく聞いてると、一番手のかかる子は九九が出来ないし、時計も読めない。簡単な漢字も読めないみたいなんですね。
もはや、そういう子にとって授業はお経でしょう。
だから、ある意味で教室にいる事が奇跡だと私は聞いてて思ったんですね。
通級をしてみても、全然うまく行かなかったみたいなんですけど。
多分、その子は授業中は他の子に話しかける事で何とか自分を保っていたんだろうなって思いました。
そして、これはもう明らかな発達障害であると考えられます。
本来は特別支援教室でしかるべき支援を受ける子でしょう。
なので、
「どうしたらその子に障害があることを親に分かってもらえるか?」
を考える教師もいますが、私はそれは得策ではないと思います。
だってただでさえ学校に不信感を抱いている上に、さらに自分の子が
「あなたのお子さんちょっと障害を持っている疑いがあるので、一回病院で診てもらってください」
って言われたら、
「は?」
ってなるじゃないですか。
もし自分にも思い当たる節があったり、学校を信用してたら受け入れられますけど、普通の子だと思ってるところにそんな事言われたら立ち直れないですよ。
もはや単なる侮辱だと取られかねません。
よって、より悪い方向に向かう可能性が高いと思います。
なので、
普通教室でどういう支援が出来るかを考えるべき
だと思います。
もしかしたら離席という状態を認めても良かったかもしれないし、
ICTを用いた支援ができたかもしれません。
ある子はスポーツが得意みたいなんですが、運動着を着ないことを理由に参加を認めてこなかったみたいなんですね。
私はちょっと違うんじゃないかなと。
どんな格好でもいいからまず運動させる。スポーツを通じて成長させることで、いずれその場に適した服装なんて出来るようになるんじゃないかなって。
格好なんてまずは何でもいいじゃないですか。
(とは言いつつも色んな考えがあるから難しいところですね)
少なからず何もせずに1時間見学させる事がその子にとって成長につながるとはとても思えないんですよ。
これは私自身本当に肝に銘じてることなんですけど。
障害そのものが問題行動に結びつくことってほぼない
んですね。
そういう子が暴れる時というのは、
障害と提供される教育(環境)のミスマッチ
が起きてる時なんです。
その子は男性の先生にかなり厳しく押さえつけられて来たみたいなんですけど、その事がかえって荒れを引き起こしたようです。
引き継ぎの話を聞いてるだけで、その子も先生達も可哀想だなって思いましたよね。
その子はその子で困ってるんだろうし、先生達もどうしていいか分からなくて困ってる。
今日本中にこういう教室があるんじゃないかなって思います。
だからこそ、私が今一番勉強しないといけないと思うのが特別支援教育なんですよね。
そういう課題を抱えている子が増えている一方で、障害のスペシャリストの教員がが学校に極めて少ないという問題があるわけで。
必然的に環境とのミスマッチが起こる確率が上がってしまっています。小学校の荒れの根本はここにあると私は考えています。
文科省も今後は特別支援教育を全ての教員に経験させると明言しているのはこういう背景からでしょう。
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/38236
何にせよ、今の時代マストに必要なのが特別支援教育の知識だと思うわけで。
春休み中に本でも読んでおこうという自戒を込めて書いておきます。
読んでいただき、ありがとうございました!