
最近読んだ本の中で、「発達障害の子が少なくなるクラスと、多く出てくるクラスがある」という話がありました。
これは、その子に合った適切な支援があるかどうかで状況が変わるというものです。
文科省の専門家の方も、「発達障害そのものが問題になるのではなく、周囲の対応や関わり方が不適切な時に初めて問題になる」と語っておられました。
つまり大切なのは、「発達障害があること」ではなく、「その子に合わせた関わりや支援ができているかどうか」です。
今回は、私がこれまで学び・感じてきた中で、発達障害の子への関わり方で特に大切だと思う 5つのポイント を整理してみます。
① 自分で決めてもらう
発達障害の子は「時間感覚を失いやすい」とか「行動の切り替えが苦手」という特性を持っていることが多いです。
こういう時は「あと10分でお風呂」と一方的に伝えるのではなく、「どこまでやったら終わりにする?」と本人に決めてもらう工夫が有効です。
人は誰でも「自分で決めたい」生き物です。小さなことでも選択肢を与えることで、納得感を持って行動できるようになります。
② ルールを明確にする
特に中学生では、スマホやゲームの利用が大きな課題になりがちです。
「1時間まで」と家庭で決めていても、少しずつ曖昧になって守れなくなるケースが多いです。
大切なのは「親子で確認したルールをきちんと守り、曖昧にしないこと」。
ルールを守る仕組みを家庭内で作り、子どもと一緒に納得して継続することが重要です。
守れていないと感じた時は再度ルールの確認の場を持つようにしましょう。
③ 仕組みを整える
ADHDの子どもたちに多いのが「片付けの苦手さ」です。
机やロッカーがごちゃごちゃになり、プリントもぐしゃぐしゃ…。
ここで大事なのは「片付けなさい」と言うのではなく、 自然と整理できる仕組みを作ること です。
・プリントは穴を開けて配布してすぐにファイルに綴じるよう指示する。
・教科ごとにファイルを分けるように仕切りのあるものを使う。
・ロッカーの中に仕切りや目印を用意して分かりやすくする
環境を工夫することで、苦手さを補い、成功体験を積ませることができます。
④ 伝え方を工夫する
ASDの子どもたちは、相手の感情を読み取るのが苦手で、言葉を文字通りに受け取りがちです。
「もっと行間を読みなさい」と国語の先生に言われても「行間に文字はありません」と答える子もいます。
大切なのは、 本人が理解しやすい表現に言い換えること。こういう時に子供同士の言葉がやはり1番理解しやすいように思います。なので味方になってくれる子の存在はとてもありがたい。
また、親が「謝る姿」を見せることも強い学びになります。
子どもが何気ない行動で他者を傷つけてしまった時、親が頭を下げる姿を見せると「これはやってはいけないことなんだ」と強く印象に残ります。
子供のためにも素直に謝れる親でありたいものです。
⑤ 褒める
発達障害の子は「頑張ってやっと普通に見える行動ができる」ことが多いです。
しかし普通のことをしても「当たり前」とされ、褒められる機会が少ないのです。
だからこそ、 事前に指導した行動ができていたら個別に褒める ことが大切です。
「よくできたね」と確認される経験を重ねることで、「褒められる行動」を自分で選べるようになります。
おわりに
発達障害は「その子自身の問題」ではなく、「周囲の関わり方」で大きく変わります。
今回紹介した5つのポイントは、どれも特別な支援ではなく、家庭や学校ですぐに取り入れられるものです。
◯自分で決めてもらう
◯ルールを明確にする
◯仕組みを整える
◯伝え方を工夫する
◯褒める
これらを意識するだけで、子どもたちはより安心して、自分らしく成長できるのではないでしょうか。
皆さんの参考になれば幸いです。
今回参考にした本はこちら。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。
