白眉最良

教員が書く日々のあれこれ。

2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アンデシュ・ハンセン『多動脳』を読んで感じたこと

多動脳―ADHDの真実―(新潮新書) 『スマホ脳』シリーズ 作者:アンデシュ・ハンセン 新潮社 Amazon なぜ『多動脳』を手に取ったのか ADHDは遺伝子による特性だった ADHDは進化の中で重要な役割を果たしてきた 環境によって強みが弱みに変わる 「大人にな…

“3000円チャレンジ”疲れた心と体にしみた夜

今回は「3000円の使い方」について書きたいと思います。 以前「3000円どう使うか」という記事を書いたので、まだ読んでいない方は先にそちらをご覧いただけたらうれしいです。 今月も「3000円」という金額を自由に使えるとしたら、どう使うか。ここ最近の私…

【要約と感想】照山裕子さん著『新しい「歯」のトリセツ』を読んで

今回は、歯科医で歯学博士の照山裕子さんが書かれた『新しい歯のトリセツ』を読みましたので、その要約と感想をまとめます。 “食べる力”を落とさない!新しい「歯」のトリセツ 作者:照山 裕子 日経BP Amazon 私自身、元気だった祖父母が「食べることが難しく…

アート教育ってなんで大事? 〜『アート教育入門』を読んで考えたこと〜

今回は、「なぜ今、アート教育に取り組むのか?」ということについて書いてみたいと思います。 最近、『アート教育入門』という本を読みました。とてもおもしろかったので、そこから考えたことをまとめてみます。 子どもがやりたいことを100%受け止めて、創…

【弁当におすすめ】ゆで卵製造機と縦型お弁当箱のススメ

今回は「お弁当におすすめのグッズ」についてご紹介します。 このブログを読んでくださっている皆さんの中には、健康や節約のために自分で食事を管理している方も多いのではないかと勝手に推測してるんですけど。 私自身も給食ない職場ってこともあって毎日…

【公立高校の併願が可能に?】首相が明言した「公立併願制度」の可能性と課題を現役教員が考える

本日(4月23日)の読売新聞朝刊に掲載されていた記事に、非常に注目すべき内容がありました。 石破首相が「公立高校の併願を可能にする」方針を明言したのです。 公立高校でも併願できる時代が来る? 教員の立場から見た制度の変化 生徒と保護者にとってのメ…

【教育現場でも使える】『影響力の武器』から学ぶ、子どもを動かす6つの心理テクニック

今回はロバート・チャルディーニ著『影響力の武器』を読んで、教育の現場にも応用できるのではないかと感じたので、その内容と教育への展開について考えてみたいと思います。 影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか 作者:ロバート・B・チャルディ…

やることより「やらないこと」を決める|私がやめた3つのこと

「やりたいことが多すぎて、時間が足りない…」 そんな悩みを抱えている方は少なくないと思います。 でも実は、やることを増やすより「やらないことを決める」ほうが、自分の時間や人生を取り戻す鍵になる──そんな考え方が『エッセンシャル思考』をはじめ、さ…

SNSはスポーツやトレーニングを無駄にしてしまうかも知れないよっていう研究の話。

さて、SNSの使用がバレーのアタックの決定率を下げちゃうかもしれないみたいな研究が出てたのでご紹介します。 この研究では、トレーニング直前のスマートフォンでのソーシャルメディア使用が、若いバレーボール選手の攻撃効率(AE)と反復垂直跳躍能力(RVJ…

中学バレー|1年生から育てる戦略とは?“エース育成”と“多様な攻撃”で勝つチーム作り

今年も新年度が始まり、1年生が数名バレーボール部に入部してくれました。これで来年度もなんとかチームとして活動を続けられそうです。 この時期、多くの学校では3年生の大会が目前なので、一年生は後回しになります。しかし、私はこの時間こそが、来年度の…

できる教員の共通点とは?5つの視点から見えたこと

「できる教員とそうでない教員の違いって何だろう?」 教員として働く中で、日々そう感じる場面があります。 私の職場は中高一貫の進学校ということもあり、周囲には、学力や指導力に優れた「できる先生たち」がたくさんいます。 彼らを観察していると、いく…

学年主任になって思うこと。

今年度から、学年主任という立場になって考えたことを、少し整理してみたいと思います。 担任というポジションから離れると、どうしても子どもたちとの距離ができてしまいます。 だから最初は「ちょっと寂しいなぁ」と感じていました。でも今は、正直、担任…

初心者への指導で心掛けるべきこととは何だろうか?

今回は、昔の教え子から「バレー部の顧問になったんですけど、初心者の子たちにどうやって練習を教えたらいいですか?」という質問をもらったので、自分なりの答えを書きながら、頭の中を整理してみようと思います。 1. まず“型”を教える 2. 型を身につけさ…

神社の近くに住むという選択〜心と体が整う暮らし〜

最近、自分の暮らしの中で「神社の近くに住んでいることのありがたさ」を実感する場面が増えてきました。 今の家は、たまたま大きな神社のすぐ近くにあるのですが、これが思っていた以上に心地よく、自分の生活に良い影響を与えてくれている気がしています。…

東大の入試問題を授業にどんどん使おう!

今回は、「授業に東京大学の入試問題を積極的に取り入れよう!」という話をしてみたいと思います。 最近、私は実際の授業の中で東大の過去問をよく使っています。 実際にやってみると、すごく面白くて、生徒の反応もいいんですよね。これはぜひ他の先生方に…

テストの順位を出すべきかは悩ましい問題について。

今日は「テストの順位」について、ちょっと書いてみたいと思います。 テストの順位を公表するかどうかについては、教育関係者の間でも意見が大きく分かれるところです。最近は、テストの順位を生徒に知らせない学校も増えてきました。 たとえば、成績上位者…

若者の会話に思うこと。

これはもうちょっと久しぶりに書いておかないと気が済まない話なんですけど。 朝出勤する時に駅のホームで大学生の会話が聞こえてきたんですね。 金髪の若い女の子2人の会話なんですけど、別に聞きたくもないけど、声がデカくて耳に入ってきちゃったわけです…

できる上司は何が違うのか?を本を読んで考えてみたぞっていう話。

最近この本を読んだので、考えたことを書いておきます。 AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣 トップ5%シリーズ 作者:越川慎司 ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 私も主任になってリーダーとしての役割を求められるようになりました。 AI分析…

今年は「仕掛けていく」一年にしますわっていう意気込みを書いておきます。

4月になりました。 発表になったんでようやく書けるんですけど。 今年度、私はこれまで慣れ親しんできた「担任」という立場を離れ、「学年主任」として新たな役割を担うことになりました。 正直なところ、この変化には寂しさもあります。 体育祭や合唱コンク…

【読書感想】『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を読んで思ったこと

世界の一流は「休日」に何をしているのか 作者:越川慎司 クロスメディア・パブリッシング(インプレス) Amazon 今回は、越川慎司さんの著書『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を読んで、感じたことや考えたことをまとめてみたいと思います。 日本…

「記憶に残る授業」のつくり方|アイデアの力から学ぶ6つの工夫

世の中にはいろんな話とかスピーチがありますが、心に残るものもあれば、まったく印象に残らないものもあります。 「記憶に残る」とは一体どういうことなのか。 授業についても同じように、記憶に残る授業があれば、全然頭に残らない授業もあるわけです。 こ…

モレスキン1日1ページノートの活用術──書くことで得られる4つの効果

モレスキンのデイリーノートを愛用して2年になります。 モレスキン 手帳 2025年 1月始まり 1日1ページ 12か月 デイリーダイアリー ラージサイズ (横13cm×縦21cm) ハードカバー マートルグリーン DHK1512DC3Y25 モレスキン(Moleskine) Amazon 1日1ページ、何…