伊坂幸太郎さん好きでよく読むんですよね。最近こちらを読んだのでレビュー書きます。
こちらの作品は、螺旋プロジェクトの中の一作品となっているわけです。
螺旋プロジェクトとは?
8人の作家がテーマに従って書く企画みたいです。
古代から未来までの日本で起こる「海族」と「山族」の闘いを描く
っていうのが共通のテーマみたいで,
①山族と海族の対立を書く
②全ての作品に同じ「隠れキャラクター」を出す。
③共通アイテムを任意で出す
っていうルールみたいです。
各作家にはさらに古代 、中世、明治、昭和、平成、未来といった時代が振り分けられ,その中で物語を書いていきます。
海族と山族がどう出てくるのか,そして共通するアイテムをどう切り取って出してくるのかに作家のセンスが問われる企画なわけです。
内容
伊坂さんのこちらの作品は,
昭和後期がテーマの「シーソーモンスター」と,近未来がテーマの「スピンモンスター」からなります。
「シーソーモンスター」は嫁と姑が「海」と「山」で対立しているっていうお話。嫁と姑の間にはさまれるサラリーマンが主人公です。
「スピンモンスター」は近未来で機密事項は手紙でのやりとりが主流になっている設定で。その配達人が結構な過去をもっているんですが,その人をめぐるお話です。
感想
2つお話入っているんですが,シーソーモンスターの方がめちゃくちゃ面白かったですね。
嫁と姑っていう海族と山族の対立で書いているわけなんですが,この2人のキャラクター設定がさすが伊坂幸太郎といった感じ。平凡で終わりません。
のほほんとした嫁と姑の話かと思いきや裏切りあり,バトルあり。
確実に話を面白くする手法がホントすごいなぁといつも思わされます。
サクサク読めるし,中学生とかが読んでも十分に楽しめる内容だなと思いました。
読みやすかったです。
追伸
本を読んで一番思ったのは、「私だったらどんな海族と山族の対立を書くか?」ってことなんですよね。
やっぱりそこは時代は「令和」。さらに海族と山族の対立として私と妻の対立を書きますかね。
皆さん気づいてましたか?
これら全て私なりの螺旋プロジェクトですからね。
まぁ冗談ですけどね。
今後も怒られない程度に書きますね。笑