(話の流れが分からない方,前回の話はこちらから。↓)
うちの娘アトピーっぽいのである。私も妻も幼い頃はアトピーだったので,遺伝?なのかもしれない。
それで,現在病院に行ったりもしているのだ。
ただ,アトピーって先生によっていうことが全然違うのである。
「乳児の頃は安易に薬使っちゃダメ」
という先生もいれば,
「薬でおさえていきましょう」
っていう人もいる。もっと言えば,
「玄米と味噌汁だけ食べさせて。シャンプーもリンスも一切使わないで。化学的なものに触れさせない。あと毎日布団を掃除機で吸って」
なんていうめちゃくちゃ厳格な先生もいるわけで。
それぞれ言うことが違うので,こちらとしてはどうしたらいいのか迷ってしまう。
そんな話を以前飲みながらしていた時に,
「俺結構重いアトピーで。その玄米だけみたいなめちゃくちゃ制限あるやつ,やったことありますよ」
という男に出会ったのである。
なんということだろうか,その厳しめのアレルギー治療法を幼い頃に自ら体験した男がいたのである。
私としては娘のためにもとても気になるところ。どうだったのかを詳しく聞くと,結果的には,
「全然治りませんでした」
とのことだった。
しかし,その男は現在アトピーのかけらもないのである。
なのでなぜ治ったのか気になってその辺のところを詳しく聞いてみたところ,
「なんかよくわかんないですけど,犬飼うようになったら治ったんですよね」
とのことだった。なんでも幼い頃に犬を飼うようになったら自然とひいていったというではないか。
「んなわけあるかい」
と私は内心思い,かつ私は動物が大の苦手で犬を飼うことなど考えられないため,「少しも参考にならんな…」と毒づきながらその話を聞いていたのである。
結局何がアトピーに効果的なのかはよくわからないままだったのであるーーーーーーーー。
しかし,だ。
最近読んだ本に,こんなことが書かれていたのである。(以下引用)
『清潔な環境 、というより 、清潔すぎる環境で暮らしている現代人は 、腸内細菌が減ってしまっていて 、そのせいでさまざまな心身の問題が起きています 。たとえばアレルギ ー症状はこうした問題の典型です』
『特に 、毎日散歩する犬や外飼いの猫などは 、外出先でいろいろな細菌を拾ってきます 。こう言うと 、 「不衛生だな 」と感じる人もいるかもしれません 。しかし 、健康のためには 、いろいろな細菌に触れることがむしろ必要なのです 。人間を含めた動物は 、細菌なしでは生きていけないようにできています 。たとえば 、食物を消化するプロセスには細菌が関わっていて 、人間自身の消化能力だけでは必要な栄養素を得ることはできません 。免疫の調整などにも細菌の力を借りています。』
『ペットを飼えない環境にある人も 、日常生活のなかでなんでもかんでも 「殺菌 」したり 「除菌 」したりしないように気をつけるだけでも効果はあります 。』ー人間関係をリセットして自由になる心理学(daigo 著)ー
この文を読んで衝撃を受けたのである。
つまり,アレルギーを抑えるためにはある程度菌が必要であり,その菌を取り込むためにも犬が有効だというのだ。
どうやら聞き流していた先ほどの「犬を飼い始めたら治った」と言う話も根拠があるようなのである。
何よりこれはチャンスである。日頃私は家庭内において不潔であるがゆえに非人道的な扱いを受けているのである。そんな不潔な私にもようやく求めていた武器が手に入ったのだ。
私はこの言葉を根拠として理論武装し,妻に言った。
「過剰な潔癖を求めることで娘のアトピーを促進してしまう可能性がある。」
「よって潔癖をやめるべきだ」
「私に清潔さを求めるべきではない」
すると妻は自白する犯人のようにこう言ったのである。
「…知ってた。」
「え?」
「知ってた。潔癖すぎると逆に病気になりやすいってのも知ってる…」
「じゃあどうして?!一体何がそうさせているんだ?!」
「どうしても…どうしても生理的に嫌なのよー!」
とのことだ。
なんでも知っていたがそれでもなお私の不潔さを受け入れえられないとのことである。ほほう,そんなにも嫌ですか。(あれ?書いていて涙で画面が滲んできたぞ?)
よって最近は普段通り生活し,妻が風呂に入っている時だけ娘にいろんなものを好き勝手に舐めさせて普段摂取できない菌を大量に摂取させているわけである。(お願いですからこのこと言わないでくださいね)
ということでこのような経緯を経てもなお妻の潔癖は止まらない。今後も潔癖vs不潔の微妙なせめぎ合いが続きそうである。
追伸
アトピーに悩むお子さん抱えてるご家庭って結構あると思うんですよね。私も専門家じゃないのでさらに詳しい根拠とか言われると辛いんですが…それでも選択肢の一つとして参考にしていただければ幸いです。今日も読んでくださりありがとうございました!