
今年度、私は学校で生徒指導主事という役職を担当していました。
生徒指導主事とは、学校全体の生徒指導を統括し、各学年や担任の先生方と連携を取りながら、学校生活が円滑に進むようにサポートする立場です。
今回は、これから生徒指導主事を担当する先生や、生徒指導に関わる立場の先生に向けて、現場で意識してきたことをまとめます。
- ① 生徒指導を滞らせないための情報共有会議
- ② 学校内外とつながる情報共有
- ③ 生徒が自分を振り返る生活目標づくり
- ④ トラブルを未然に防ぐ登下校の見守り
- ⑤ 担任が1人で抱え込まないための支援
- まとめ:生徒指導主事の役割とは?
① 生徒指導を滞らせないための情報共有会議
生徒指導の問題は、放置すると時間とともに風化してしまうことがあります。
特に不登校の生徒や問題行動を起こす生徒については、支援が遅れると状況が悪化してしまうケースも少なくありません。
そこで私は、各学年の先生方と定期的に会議を開き、
• 今どんな生徒指導の課題があるのか
• 不登校の生徒への対応状況
• 生活指導の取り組み
などを話し合う場を設けました。
頻度としては月1回、余裕があれば月2回。
こうすることで、まだ対応できていないという状況を出来る限り減らして、支援の機会を逃さないように心がけました。
② 学校内外とつながる情報共有
生徒指導の情報は、担任だけで抱え込まないことが大切です。
特に、私が勤務していた学校は高校とつながっているため、
• 中学校の生徒がどういう指導を受けているのか
• どんなルールがあるのか
を高校の先生方と共有し、スムーズな引き継ぎができるようにしました。
中学と高校では校則や指導方針が異なることも多いですが、生徒の成長を一貫して見守るためには、こうした情報共有が欠かせません。
他にも地域を歩いて地域の方に挨拶をし、登下校中の生徒の様子などを聞いたりしました。
そのため立ち話だけでなく、1ヶ月の指導記録や①の情報共有会議で出た案件をファイルにまとめ、回覧することで共有を図りました。
③ 生徒が自分を振り返る生活目標づくり
また毎月「生活目標」を設定し、
• 挨拶を大切にしよう
• 時間を守ろう
• 服装を整えよう
といった具体的なテーマを掲げました。
また、毎月実施するいじめアンケートの最後には「今月の生活目標について、自分がどのように取り組めたか」を記入する欄を設けました。
これは、
✅ いじめに関する記述が目立たないようにするカモフラージュ
✅ 生徒が自分自身の行動を振り返る機会をつくりメタ認知につなげる
といった効果を狙ったものです。
さらに、この生活目標を基に各委員会がどんな活動をするのかを考えさせ、主体的に学校生活を良くするための取り組みを行ってもらいました。
④ トラブルを未然に防ぐ登下校の見守り
トラブルは、学校内よりも登下校中に発生しやすいです。理由は簡単で、学校では先生の目がありますが、登下校では気が緩みやすいからです。
そこで、私は朝に校門に立つことや、生徒の下校ルートを実際に歩いてみることを習慣にしました。
これにより、
✅ 地域の方が生徒をどう見ているかが分かる
✅ 生徒同士の関係性やトラブルの兆候がつかめる
というメリットがありました。
また、実際に地域の方から話を聞いた内容を、生徒にフィードバックすることで、周囲の目を意識するきっかけにもなったと思います。
⑤ 担任が1人で抱え込まないための支援
生徒指導の問題を抱える担任の先生は、大きなプレッシャーを感じるものです。
• 保護者から責められるかもしれない
• 管理職に注意されるかもしれない
• 自分の対応は正しいのか
こうした不安を1人で抱え込まないようにすることも、生徒指導主事の役割の1つだと考えていました。
そのため、
✅ 保護者に電話をする際は、できるだけそばにいる
✅ 定期的に担任の先生と話し、困っていることがないか確認する
✅ 必要があれば、生徒・保護者との面談に同席する
といった形で、担任の先生に寄り添うことを心がけました。
まとめ:生徒指導主事の役割とは?
かつての生徒指導主事といえば、「剣道の竹刀を持って厳しく指導する」といったイメージがあったかもしれません。
しかし、現代の生徒指導では、生徒にも先生にも寄り添い、伴走することが求められると考えています。
✅ 問題を早期発見し、チームで対応する
✅ 先生同士の連携を深める
✅ 生徒の自律を促す
✅ 先生が1人で悩まないように支える
こうしたことを大切にしながら、1年間生徒指導主事として働いてきました。
自分がどこまでできたかは分かりませんが、これまでの経験を記録として残しておきたいと思い、今回の記事を書きました。
この記録が、これから生徒指導主事を担う先生の不安を少しでも減らす材料になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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