白眉最良

中学校教員が書くエッセーのようなもの。

今年の合唱コンクールで感じたことの話。

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今年も合唱コンクールがあったので、そのことについて書いてみたいと思います。

 

うちの学校っていうのはそもそも合唱の練習期間がめちゃくちゃ短いんですね。

 

他の一般的な学校が3週間くらいかけるのに対して、本校は練習期間がテスト明けの五日しかありません。

 

これは子供達の能力が高くて、音楽経験のある子が多いというのがそれでも成り立つ要因の一つです。

 

また練習期間を設定しなくても勝手にやるからというのが短くてもなんとかなっていた理由です。

 

土日に公園に集まって歌うとか。

 

高校生達はそういうことを伝統的にしてきたわけです。朝に歌う学生達の姿が街の風物詩になっていたところもあります。

 

それがコロナによって文化そのものが断絶。

 

また子供任せで教員が放置するような状況がコンプライアンスが厳しい時代に問題視されるようになりました。

 

結果的に今はただただ短い練習期間だけが残っているんですよね。

 

(それでもなんとか成立させちゃうのですごいと思いますけどね)

 

ちなみに私は今年初めて担任を外れて主任という立場になりました。

 

これまで合唱指導は私の楽しみの一つだったので、どうなるかなと思ったんですけど。

 

これが楽しかったんですよ。

 

ウロウロしながら全部のクラス見て回って指導して。

 

学年集会開いて、学年全体で課題曲の指導をしたり。

 

好き勝手にやらせてもらいました。

 

自分の培ってきたものを伝えられる範囲がクラスから学年に広がったのが面白かったです。

 

中にはケンカしてるクラスもあったり。熱く議論してるクラスもあったり。フリーな立場なので全部のクラスの一番面白い場面が見れたと思います。

 

ただですね、これが一番今回感じたことなんですけど。

 

結果発表が終わって負けたクラスはめちゃくちゃ落ち込んでいるわけです。

 

私に対しても「私たちの合唱どうでしたか?」て聞いてくるんですよ。

 

これが担任だったら。

 

私はこれまで「負けたけど、私の中では君達が一番だよ」と言えたんです。

 

そう言ったとき、子供達は本当に嬉しそうな顔をするんですよね。

 

でも今年はそれが言えない。

 

立場が変わって今は特定のクラスが一番だったとは口が裂けても言えないわけです。

 

ある先生は終わった後もずっと悔しがっていて。

 

自分のクラスを勝たせるために自分が歌っている動画を撮ってクラスルームにアップロードするような人なので負けたのがとにかく悔しかったようなのです。

 

私はもうこうやって悔しがることもできないわけです。

 

だから「担任にしか言えないことがある」そして「悔しいと思えるのもまた贅沢な感情である」。

 

そんなことを今年の合唱コンクールから私は学んだのでした。

 

 

まぁ楽しかったので良しとしたいと思います。

本日も読んでいただき、ありがとうございました!