教職者K

教育について考えるブログ。

もしも顧問がグレッグマッキュイーンのエッセンシャル思考を読んだら。③

さてここ最近の部活の話です。

 

これまでもずっとこの本を参考にして教育の世界にどう活かすかを考えてきたんですけど。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

  • 作者:グレッグ マキューン
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2014/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

suno200002000.hatenablog.com

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ちょっとここ最近の私の部活事情と交えながら書いてみようと思います。

 

最近私の見ている部に大きな変化がありまして。

 

というのも,

 

退部者が一人出てしまった

 

んです。

 

原因は人間関係。もともとチームメイトとうまくいっていないところはあってちょこちょこトラブルにはなっていたんです。

 

ちなみにめちゃくちゃ運動神経は良くて。ちょっと初心者には見えないくらいのスピードで伸びたので,セッターにしていたんですね。

 

セッターって全日本女子の竹下選手とかを思い出してみて欲しいんですけど,

 

センスが無いと絶対できないポジション

 

なんですよ。

 

というのもセンスが無くても出来るんだったら竹下選手じゃなくて、もっと大きい選手に練習させてセッターやってもらったほうがいいじゃないですか。

 

あれだけ大きい選手の中でブロックも飛ぶわけですから。

 

それでも竹下選手が全日本のセッターだったっていうのはそれだけこのポジションが他のポジションと違ってセンスが必要な場所だからなんですね。

 

なので,正直私としてはそんな大事なポジションを任せているような選手だったので,もう絶対に抜けて欲しく無いなと思ってこれまでずっと揉めるたびに話をしてきたんです。

 

しかし,エッセンシャル思考の人と,非エッセンシャル思考の人とではそういう時の対処も違うようで。

 

非エッセンシャル思考の人が「応急処置の積み重ね」的な対処をするのに対して,

 

エッセンシャル思考の人は「本当の障害を取り除く」ことに注力するみたいなんです。

 

これ読んで私はこれまで応急処置的な対処しかしてこなかったのでは無いかと思ったんですよね。

 

正直その選手というのはかなり自分の思い通りにやりたい子で,それが原因で周りの子とうまくいっていませんでした。

 

なので,みんなその子の顔色を気にしながらプレーするので集中しきれていないんですよ。

 

 

人間の集中力というのは,定量が決まっていて,何かを判断するたびにちょっとずつすり減っています。

 

 

例えばスポーツ選手だと,初めての会場でなかなか力が出せないことが多いと思いますが,これは

 

「どこから入るんだろう?」

「トイレはどこかな?」

 

と試合に至るまでに判断する回数が多いためです。大事な試合本番までに集中力をすり減らしてしまうので思うようにプレーが出来なくなるわけですね。

 

うちのチームの場合だと,これまでみんなその子の顔色を見てきましたから,

 

「この子は何を言って来るのかな?」

「どう接したらうまくやれるんだろう」

 

と考えるたびに集中力が落ちてしまい,結果的に他の選手の100%が引き出せなくなっていました。技術的には上手なんですが,チームがまとまりきれない要因になり,この前の大会の敗戦にしまっていたのではないかと。

 

その子もそんな状況なので全く練習に集中出来ていないわけですよ。

 

なので,もう応急処置的なことはやめて,退部を認める方向で話をしました。それに部活って自主的にやるものですしね。

 

ただ,運動神経がめちゃくちゃ良くて,かつチームの核となるセッターが抜けたことで技術面でのチーム力は間違いなく落ちています。

 

他の子達がここから先どれだけ頑張れるかにかかっているかなと。

 

次の大会は来月末。

 

果たしてどんな結果になるんでしょうか。

 

頑張りまーす!

 

本日も読んでいただきありがとうございました!