学校では今の時期っていうのは来年度の日程について話をしている時期なのである。
そんな話し合いの中で話せば話すほど私が思ったのが,
「夏休みはもういらないんじゃないか?」
ってことなのだ。
今回はその辺のところを書いてみたいと思う。
夏休み明けにリズムを取り戻すのが大変
子ども達にとって1ヶ月以上の夏休みというのが長すぎると思うのである。
というのも今の子達はスマホやゲームなどお手軽で楽しいものに囲まれて生活している。さらに,家の方も核家族である上に共働きで忙しかったりするので,生活の緩みに歯止めが効かない子が多いのである。
約1ヶ月昼夜が逆転した生活になる子もいる。
さらに一学期にせっかく積み上げて学習してきた内容も,夏休み中には何もしないのであっという間に忘れてしまっている。。
そして2学期がスタートするとそのだらだらした生活と学校生活のギャップに苦しむ子がとにかく多いのである。
私も今年本当にこれで苦労した。今では落ち着いたが,夏休み直後はクラスで5人ほどが一気に不登校になりかけ,そのリカバリーが大変だったのである。
クーラーの導入
昔は「暑くて勉強にならない」というのが夏休みが設けられる原因の一つだったように思う。
しかし,今や急ピッチでクーラーの導入が進んでいるという現状である。
そのような環境であれば学習をする上でも何も問題ないと思うのだ。
むしろ公共の施設が1ヶ月間ほどほぼ丸々使われずに空いているという状態が非常に無駄が多いと思うのである。
上位大会は縮小を。
夏休み中にやっている大きなことの一つが上位大会である。
県大会や全国大会が行われているのだが,私は夏休みの短縮に合わせてこれらの大会も規模を縮小した方がいいと思っている。
教員の中にもこれたの上位大会で勝つことにプライドをもって,取り組んでいる人も多いのだが、(私もだけどね),
その負けられなさが体罰や暴言の根元だからである。
その体質の古さを脱却するためにも,そもそもの上位大会を縮小しても良いのではないかと思うのだ。
先生達が勉強するため?
NHKの「チコちゃんに叱られる」の中で「どうして学校には夏休みがあるの?」という問いに対して尾木ママが「先生達が勉強するため」と答えていた。
なるほど,確かに諸々の研修やら教員免許更新講習が入ったりするので,夏休みは教員が勉強している期間だとも言える。
しかし、である。
だとしたらなぜそんな一夜漬けのような学習方法をわざわざ取っているのだろうか。「一夜漬けはダメだよ」と言っているのは他ならぬ教師自身だろう。
夏休み中にまとめて勉強してる先生と,日頃からゆとりをもって本を読んだり研修を受けている先生とどちらの方がより子ども達にとって有益だろうか。私は絶対後者だと思うのである。短期に学んだことは忘れるのもまた早いのだ。
ちなみに自慢ではないが私は去年の夏休みに受けた免許更新講習の内容をほぼ覚えていない。
(覚えているのは昼飯にどうしてもタイ料理が食べたくて近場のタイ料理屋まで走ったことぐらい。トムヤムクンラーメンが1100円したが,払ったことを後悔しないぐらい美味かった。←めっちゃ覚えてる)
夏休みに休むという発想ではなく,その分を日頃のゆとりに回して,日頃から勉強できるようにする必要があるのではないかと思うのである。
二期制が進めば教員の負担感が減る。
一般的にはまだ3期制のところも多い。
3期制は夏休みと冬休みの長期休みが一つの区切りとなるので,生徒としても変わり目を意識しやすいというメリットがある。
しかし,夏休みが無くなれば,これまで学期中に大型休みを挟んでしまうことで違和感があった二期制にも違和感がなくなると思うのだ。
私のイメージでは4月ー8月を前期,9月−3月を後期とする。夏休みは世間と同じお盆の一週間ぐらい。
また二期制であれば通知表を作る手間が単純に一回減るわけである。教員にとって通知表作りというのは大きな負担なのである。
更に夏休みも学習するということはそれだけ授業数が確保できるということだ。
多分毎日五時間授業にして空いた6時間目の時間(+α)で部活を入れても定時に納めることが出来るはずだ。教員の働きかた改革にもつながる話である。
ということで私としては変形時間労働制なんてやめてこっちの方が良いだろうと割と本気で思っているのだが,いかがだろうか。
これは教員の保身を考えただけの話ではなく,子ども達の利益につながるものだと思っているのである。
皆様のご意見お聞かせ頂ければ幸いです。
本日も読んでくださり,ありがとうございました!