教職者K

教育について考えるブログ。

執念の女

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連日続いたゴミの件である。

 

(流れが分からない方はこちらをどうぞ)

 

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私としては「不法投棄禁止!警察に連絡済です」とか張り紙をしておけば,とりあえずそれで落ち着くのではないかと思ったのだが,妻がこれを許してくれなかったのである。

 

妻曰く,

 

「どうしても捕まえたい」

 

「張り紙したくらいで,他に行ってやるなら根本的な解決にならない」

 

と言うのである。(何回も言うが,妻は私よりはるかに戦闘力が高い)

 

しかしながら,これには一理あって,このゴミ捨て女が張り紙でうちの前にゴミを捨てなくなったとしても,根本的に女の心の底にあるものは何も解消されないだろう。

 

日中家にいない私が何かが出来るわけでもないので,この件については妻に任せておくことにしたーーーーーーーーーーーーーーー。

 

先日妻からこんな報告を受けたのである。

 

「またやられた。これで5回目」

 

 

そう,またしても家の前にゴミを置かれたのである。

 

これまでならここで終わりなのだが,ここからがうちの妻の凄いところである。

 

追いかけた

 

というのだ。犯人を。

 

ゴミを見つけた妻は,娘に水と食料を置いて,すぐに家を飛び出したという。(連れていくのはあまりに危険と判断した模様)

 

そして家の周辺,そして隣のスーパーを見て回る。

 

すると,

 

いた

 

というのだ。監視カメラに写っていた女が。

 

女は明らかに若く,小学生のよう。

 

店内をうろつく女(小学生)を,後ろからばれないように尾行する女(妻)。どちらが犯罪者かははた目には分からないだろう。

 

そして尾行を続けるうちに,小学生がお菓子をバッグの中に詰めるのを見たようである。

 

つまり,これは

 

小学生が万引きをした商品を食べ,家で捨てられなかったためにうちの前で捨てていた

 

ということなのだろう。これまで5回もやられているから,常習犯である。

 

妻はすぐに警察にTEL。

 

妻「あの,ゴミを捨てる犯人を見つけて今追ってるんですけど。どうしたらいいですか?」

 

警「すいません,行くのに時間かかるんで声とか掛けられますか?」

 

妻「声はちょっと…」

 

警「もし出来ればその場に留めておいて欲しいんですけど…」

 

警察も警察である。そんなことを出来たらこちらも苦労しない。それに下手に声をかけるのはとても危険である。小学生だろうと,逆切れする可能性だってある。

 

その後も妻は現状を電話で警察に報告しながら尾行を継続。しかし,最終的にまかれてしまったという。

 

警察にはその子の特徴と,監視カメラの映像を提供していたのだが,警察から近隣の学校に連絡が入り,ついにその子が特定された。すでに親にも連絡済である。

 

警察はここから先は個人情報でもあるために教えてくれなかったが,近くに住む小学生らしい。

 

我が家の前に捨てていたのにも特に理由はなく,死角になっていたために捨てやすかったから選んだとのことだった。

 

たったそれだけのことだが,こちらとしてはそのために監視カメラを買い,毎日犯行におびえていたわけだからその毎日を返して欲しい。

 

そしてそもそも万引きをして,そのごみを平気で外に放棄する倫理観の子である。

 

保護者に伝えたところでその保護者もそのような倫理観なのではないかと思うと,教員としても保護者としても悲しい気持ちになってくるのだった。

 

しかしながら,妻はこの一件に本当に怯えていたので,実態が分かったことで今すこぶる機嫌がいいのである。

 

「犯人確保に向けて頑張った自分へのご褒美」

 

と称して私の財布から金を抜いてコンビニでデザートを買い込んで食べていた。「それは窃盗に当たらないのか?」と抗議したくもなるが,このままでは引っ越しになるかもというぐらい妻は精神的に追い込まれていたので,デザートで済むのなら安いものである。

 

(ちなみに「明日はうにが食べたい」と言われており,今私はゴミ以上に怯えている)

 

とにかく,実態は分かり,ようやく犯人特定にまで至ったわけである。

 

この話を今後書くことが無いことを今は祈っている。