教職者K

教育について考えるブログ。

研究授業をやってみる⑥(実践編)

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 話わからない方はこちらから順にお読みください。

suno200002000.hatenablog.com

 

んで実際に授業やってみたんですけど。

 

まずこういう大きい授業やる場合って先生たちみんな見に来ますから,うちのクラスだけ残してあと下校させてやったりするんですね。

 

つまり4時間目まで普通にやって全校下校して5時間目に自分のクラスだけ残ることになったわけです。

 

そしたらもう


出るわ出るわ,不平不満が。

 

自分たちだけ残されることについての不平不満が出てくるわけですよ。

 

ここで私も応戦しましたよね。

 

「気持ちはわかる。気持ちはわかるぞ。

 

でもな,先生はな,大人になっても挑戦し続けて新しいことに取り組むことが大事だと思ってるんだよ。だから先生今回やることにしたんだ。これは先生にとっての挑戦なんだよ。

 

それにこうやって研究授業をやることが先生たちの授業力向上につながって、みんなの受ける授業が明日からもっと面白くなるかもしれない。

 

そのために君たちに協力して欲しいんだ」

 

みたいなもっともらしいこと言ってみたんですけどね。

 

いや、

 

「俺らを巻き込むなよ」

 

「挑戦だかなんだか知らないけど,一人でやれよ」

 

って話ですよね。(子どもらそこまで言いませんでしたけど,私ならそう思いますよね笑)

 

まぁなんとかなだめてスタートしたわけです。

 

そして授業始まるとですね,会場には100人近い先生が入ったわけです。

 

まずはスリランカの写真見せながらの導入ですよね。

 

「私はね,昔海外に住んでたんだ。一緒に暮らしてるうちにこの人たちに色んな決まりがあることがわかってね」

 

「夕飯食べちゃいけない」

 

「結婚しちゃいけない」

 

「遊んじゃいけない」

 

「そんないろんなルールがあったんだよ。なぜか。そう,そういう宗教だからなんだよね」

 

つかみは上々ですよね。昔の写真にインパクトがありますから,興味は持ってもらえたわけです。

 

ただ私としてはどうしても佐藤先生の姿が気になってしまうというかですね。チラチラどこにいるのかうかがってしまうわけですよ。もうバーで綺麗な女の人見つけちゃった時みたいな感じでチラチラ見ちゃうわけですよ。

 

まっバーなんて行かないんですけどね。

 

そして佐藤先生を見つけた時には大変なことに気づきました。

 

というのも,

 

私のこと全くみてない

 

んですよ。

 

追ってるのはひたすら子どもだけ。子どもの表情だけ見て歩き回ってうんうんうなづきながらカメラとビデオで撮影していきます。

 

いや,

 

「もっと私のこと見てよ!」

 

ってもう聞き分けの悪い彼女みたいにも思ったんですけど,そんなこと御構い無しにひたすらに子どもの表情とやりとりだけを観察していきます。

 

普通発問とか板書とかそういうとこみたりするもんですけどそこじゃないみたいなんですね。

 

うわぁこりゃこっちがどう振る舞うかじゃなくて子どもらがどういう顔して授業受けてるかが全てで評価されるんだな…と思いました。

 

案の定特殊な空間ということもあって課題に入ってからのクラスは超静かです。

 

そんな中で私としては,

 

「わからない子がわかないと言えているかどうか」

 

「わからない部分をお互いに協力しながら進めているか」

 

が気になります。話が止まってそうなところには入っていって,「聞いてごらん」と声をかけて回ろうと思っていたのですが、いかんせん,

 

人が多すぎ

 

るんです。

 

先生たちがいたるところにいるのでなかなか回りづらい。結局さっと回ってあとは神にも祈る気持ちで子どもたちに任せることにしました。

 

考えたジャンプの課題の部分でも,できる子もなかなか正解にたどり着けず,かつわからない子も最後まで熱心に調べていたのでまあいい難易度だったのではないかと。

 

そして最後に今日のまとめを書かせてみるとですね,

 

「宗教によって生活に制限がある国があるから,企業もそのことに配慮をしながら各国に進出していることがわかった」

 

みたいなまさに今日の授業でつかみとってほしいことをストライクで書いてきた子がいたので,その子をビシッと最後に指名して授業を終えました。

 

(アドバイス聞いてプリントの言葉変えておいて本当に良かったです)

 

 

かくして私は授業を終えてですね,佐藤先生の講評を待つことになったわけです。

 

さあ教育界のトップランナーに私の授業は何を言われるのかドキドキしながら待ったわけです。