最近校内ぶらぶら歩いて人の授業勝手偉そうにのぞいてるんですよ。
そうやってこっそり見てると、子ども達がいかに手を抜いているかがよくわかるんですね。
特に先生が一方的に話してる場面なんかはもう明らかで。
子ども達はこっそり机の下で別の教科のワークやったり、小説読んだりしてる訳です。
当然のことながらこれでは子ども達の学力は上がらないでしょう。だって他のことやってるんですもの。
(バスケットボールの練習中にテニスの練習してる子がいたら、そりゃバスケットは上達しないですよね。)
だから、実力が無くて話が面白く無い先生ほど、グループ学習にして子どもに任せた方がいいと思うんですよ。
ちゃんとやってるかどうか、子ども同士で見張る目が出来ますから。それに子ども同士の評価の方が子ども達って気にしますからね。
じゃあグループ学習やってるならそれでいいかっていうとそうでも無いんだなって最近思って。
ある教室では「ジグソー学習」を取り入れていたんですね。
これはグループの中で一人ずつが与えられた課題を分割して、違うことを調べていきます。
そして、ある程度調べたらそれぞれが調べたことをガッチャンと組み合わせて説明し合うっていう学習方法なんですね。
この手法は、アクティブラーニングの手法として注目されていますし、役割与えられるっていう意味では良さそうなんですけど。
でも、私は正直授業を見ていて、イマイチだなって思ったんですよ。
ある一人の子を見ていたんですけど、先生が手順を説明している間ずっと突っ伏していたんですね。
そしてジグソーが始まった瞬間にちょっと顔を上げて教科書を見始めたんです。
そしてパラパラっとページをめくった後にまた突っ伏してしまったんですね。
グループの他の子が、
「あなたは、ここ調べて」
「顔あげて。ねぇちゃんとやってよ」
って声かけてそのたびに顔あげて、教科書見るんだけど、やっぱりすぐ突っ伏してしまう。
私はその子が何を考えていたのか想像したんですよね。
多分こんな感じなんですよ。
先生が話してる時
「何言ってるか分からん」「つまらん」
ジグソーが始まった時
「お、やってみようかな…なんだ…やっぱり教科書見ても分かんないわ。」「俺には出来んわ」「寝よ」
友達からちゃんとやるように声をかけられた時
「ちゃんとやるか…でも…分かんないんだよな…(寝る)」
結果的にそのまま授業終了です。
私はこれを見ていて、それぞれに課題を与えて考えさせるっていうジグソーのやり方が「人に頼れない」「参加できない」っていう状況を生み出してるんじゃないかなって思ったんですよ。実はこれグループ学習に見える個別学習じゃないかなって。少なくとも最初の調べる段階は。
私も以前は結構やっていたんですけど、結局できる子が時間余って他の子の領域までやるっていう姿を繰り返し見て以来、やってないんですね。
これで出来るようになるのは結局学力高い子だけですから、一部の子しか伸びないんじゃ無いかなって思うんですよ。
しかしながら、ジグソー学習自体を否定するわけでは無いんですけど。
というのも、グループごとに違う学習を与えたり、発問をもっと練ったりするなど、やり方はあるとは思うんです。
でも、それぞれに対して意欲的になる課題を与えるのは授業者にとっても非常に難易度が高いんじゃ無いかなって思うんです。
例えば四グループに分かる場合、四つ課題を用意しなくちゃいけないわけじゃないですか。
一つでも良い発問作るって難しいのに、本当に四つも作れますかね?
(大村はま先生とか、全員に違う課題与えてたって話ですから凄すぎますね。そういうスーパースターは別です)
だからそういう意味でジグソーって成立させるのが物凄く難しいレベルの高い手法なんじゃないかなって思うわけです。
とりあえず皆様の参考になれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!