教職者K

教育について考えるブログ。

やらないことを決めるのが大事って話。

これ前にも書いたかもしれないんですけど,改めて自分に言い聞かせるためにも書いてみますね。

suno200002000.hatenablog.com

 前にも紹介した本なんですけど,この本には「戦略とはやらないことを決めること」って書いてあって。企業がやっているいろんなやらないことの実例が載っているわけです。

 

そうやって「やらないことを決めること」が教育の世界でも大切だなって思うんですよ。

 

例えば授業始まってしばらく経つんですが,ここ最近の私はこれまでの静岡に行ったりした経験から,

 

①授業でパワポを使うこと。

②発問(子ども達への問いのこと)を3つ以上すること。

 

をやめてるんですね。

 

そうするとどうなっているかっていうと,今までみたいにテレビに映す映像や資料で子ども達を驚かせることが出来ない。

 

だから必然的に「子ども達の言葉」で子ども達に発見や驚きがあるように,考えて指名したり意見を取り上げたりするわけです。

 

そして発問も2回までしか出来ませんから,

 

豊臣秀吉兵農分離のためにやった政策はなんですか?」

 

なんて発問は出来ないわけです。

 

その発問だと「刀狩です」「太閤検地です」と答えが出た瞬間に授業が終了してしまいますから。

 

だから色んな答えが出てくるような発問を用意して子ども達が「他の子の答えも聞いてみたい!」っていう状況を作ろうとしているわけです。

 

(例えば「全国統一を果たした秀吉は他の戦国武将とどこが違ったのか?」と問えば答えは多様になりますよね)

 

そうやって意識してやった結果,授業中に子ども同士の発言で「お~っ!」って声が聞こえる瞬間が出来てきてると思うんです。

 

なのでそうやってやらないことを決めると,不自由にはなるんですが,それによってオリジナルのものが生まれるってのは多々あるんですよね。

 

そうやって教育界を振り返ってみると,去年の教育界のベストセラーなんてまさにやめることで生まれてるじゃないですか。

 (こちらの本では担任,定期考査など学校の当たり前をやめています)

 

他にもツイッターでフォロワーが多い方っていうのは,大概

 

・残業

・部活

 

を辞めてる人たちなわけなんですね。残業しないっていう発想からサル先生の本も生まれているわけじゃないですか。 

さる先生の「全部やろうはバカやろう」

さる先生の「全部やろうはバカやろう」

  • 作者:坂本 良晶
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: 単行本
 

なので,「何をやめるか考える」っていうのは差別化する上でもすごく重要なんですよね。

 

私読書するのはいいんですけど,どうしても付加的になっちゃって,あれもこれもってなりがちなんですよね。

 

だから自戒としてこんな文を書いておきます。さて何をやめましょうかね。そんなことを考える毎日です。

 

自分のために書いた文ですが,皆様の参考にもなれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!