教職者K

教育について考えるブログ。

研究授業をしてみた。

今週は研究授業をやったのでそのことについて書いてみます。

 

研究授業やるのは去年に引き続き2回目。

 

研究授業をやると授業者の経験値はとても大きいので、今回も自分から引き受けたわけです。

 

単元は『関東地方』。

 

今回は関東地方の世界や国内とのつながりの強さを理解させたいところなのですが、その題材としてオリンピックを選びました。

 

テーマとしても時事的ですし、子供たちの興味を引き出しやすいかと。

 

そこで学習課題を「なぜ東京がオリンピックの開催地に選ばれたのか」と設定しました。

 

まず前半部分で関東地方の世界や国内とのつながりの強さを表す資料を読み取る。

 

(宿の多さや世界トップクラスの交通網が選定された理由)

 

そして後半部分では発展課題として、東京のオリンピック開催が決定した時に配られた号外の文章の部分だけを白塗りして、「君が新聞記者だったらオリンピックの開催決定をどう伝えるか」と言う課題にしました。

 

私は今年新聞をテーマにして授業構成を行ってきましたので(NIE)、それを意識してこの課題にしたわけです。

 

さらに、読み取るだけでなく、どう伝えるか考えることが発展的であると考えました。

 

そしてこの授業を体育館でやったわけなんですけど。

 

スタートしてすぐ気付いたんですが、まず子供たちが異常に硬い。

 

慣れない体育館の雰囲気、そして大勢の大人たちに囲まれながらも、ソーシャルディスタンスを取りながらの授業。

 

子供たちがいつもと違ってものすごく緊張しているのが伝わってきました。

 

最近の授業はアクティブラーニングと言われ、生徒同士のやりとりが非常に重要だと言われているんですが、なかなかそういう姿が緊張ゆえに出てきません。

 

あまりに子供たちに動きがないので、私もあわててしまいました。

 

そこにボスがやってきて、私に伝えます。

 

 

「お前シャツ出てるぞ」。

 

なんということでしょう、私は自分がシャツが出ていると言うことにすら気づけなかったのです。

 

ハンターハンターのウィングさんみたいになっていたのでした。

 

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シャツを入れ直しそのまま授業を続けたのですが、その後もどんどんどんどん子供たちの声が小さくなっていきます。

 

あまりの静けさに私は思わず怒鳴りつけてやろうかと思った位です。
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そしてそのまま山場もなく授業は終了…

 

私の心には大きな傷が残りました。

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子供たちの対話がなかなか生まれず、それゆえに深い学びまで持ち上げられなかったという反省があります。

 

子供たちは終始借りてきた猫のように萎縮していました。

 

正直なところ終わったときには怒りすら感じたのですが、その後の授業検討会で見る子供達の姿はいたって真剣そのもの。

 

今思うとあれは子供たちなりに一生懸命間違いがないように必死に授業に取り組んだ成果だったのではないかと思います。

 

会場がもう少し狭かったり、授業前にアイスブレイクなんかをしていたら、子供たちもリラックスしてやれたのではないかなという反省が残りました。

 

何より1番の反省は私自身が緊張していたと言うことです。

 

多分その緊張が子供たちに伝わりました。

 

NBAの有名な選手にマグジーボーグスと言う選手がいます。

 

この選手が残した言葉に

 

「子供たちに求める資質を指導者自身が持っていなければならない」

 

と言う言葉があり、私自身が人前で表現することができないから子ども達もそれが出来ないのだと言うことを痛感させられました。

 

そういうことも踏まえてやはり研究授業をやった経験値は非常に大きかったし、良い経験をさせていただきました。

 

協力してくれた子供たちに感謝をして、また次に進みたいと思います。

 

本日も読んでいただきありがとうございました!