教職者K

教育について考えるブログ。

テストにおける記述問題の解き方パーフェクトガイドブック。

子供達が苦手なものの一つに【記述問題】てのがありましてね。

 

大体社会で言うと、【並び替え】とこの【記述問題】でガクッと点数落とすんですよ。記事問題には一切手をつけようとすらしない子もいるほどですからね。

 

社会だけでなく国語だと入試に作文とかある県もありますし、全国学テでは必ずこのタイプの記述問題がでます。

 

なのでこの記述問題をどう解くか、は非常に重要なので、そのことについて今回は書いてみたいと思います。

 

まずポイントですが、国語の場合は、「出題者の意図を汲み取れ」です。

 

例えばこういう問題が出たとしましょう。

 

「Aさんは職業体験でお世話になったパン屋のBさんにむけてお礼の手紙を書こうとしています。職場体験で特に勉強になった点や、今後に活かしたい点を考えて書きたいと思います。あなたがAさんならどんな文を書くか。枠に当てはまるように手紙を書きなさい」

 

これに対して、ある子はこう書きました。

 

「職場体験ではとてもお世話になりました。Aさんに丁寧に教えてもらったので、最初はうまく作れなかったけど、最後は綺麗なパンが作れるようになりました。とても楽しかったです。ありがとうございました。」

 

これにみなさんは、マルをつけますか?

 

残念ながら、これでは正解にはなりません。それが学テや入試における採点基準なのです。

 

もう一度問題を見ましょう。

 

「Aさんは職業体験でお世話になったパン屋のBさんにむけてお礼の手紙を書こうとしています。職場体験で特に勉強になった点や、今後に活かしたい点を考えて書きたいと思います。あなたがAさんならどんな文を書くか。枠に当てはまるように手紙を書きなさい」

 

そうなのです、この場合の正解は、

 

①お礼が書いてあること。

②特に勉強になった点が書いてあること

③今後に活かしたい点

 

が書いてあることが大事なのです。

 

そう考えると、先ほどのこの文章については、①のお礼はありますが、②と③が抜けています。

 

なので、

 

「職場体験では大変お世話になりました。特に勉強になったのはBさんのお客さんへの挨拶です。ただ美味しいパンを作るだけでなく、挨拶もお客さんに気持ちよく買ってもらうためには大事なのだと分かりました。今後は私も挨拶を大切にして生活していきたいと思います。」

 

と書いてきたら、①②③全てが入るのでマルが貰えるわけです。

 

このように記述問題というのは、「出題者が聞いてきたことにしっかり答えられているか」が非常に重要ですし、採点基準になっている訳ですね。

 

そんなこと子供たちは授業内では教わってないですから。だから取りこぼすんですよ。

 

次に社会なんですが、社会は資料を読み取った上で答える問題がほとんどです。

 

なので、これについては、「パーツを作って組み立てる」というところがポイントになります。

 

例えば。

 

「Cさんはなぜ日本で同性婚が認められないのかについて調べ、発表することにしました。資料Dと資料Eを参考にし、発表原稿を作りました。枠に当てはまるように原稿をつくりなさい」

 

資料D 憲法24条

「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。」

 

資料E  

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(gqjapanより)

 

こういう時はまずパーツを作ります。

 

資料Dから分かるのは、

 

憲法上、結婚には両性の同意が必要であり、同性婚を認めるには日本の場合、憲法を変える必要性が出てくること」

 

また資料Eから分かるのは、

 

「先進国の多くで同性婚が認められてきていることです」

 

このパーツが2つ出来たので、あとは組み合わせれば良いわけですね。

 

なので、

 

「私は同性婚がなぜ日本で認められないのかを調べました。その結果、結婚は両性の同意が必要であると日本は憲法で定められていることが同性婚が認められない理由の一つだと分かりました。しかしながら、先進国では同性婚を認める国も多くなってきています。多様性の時代でもあるので、憲法の改正も踏まえて議論すべきだと思います」

 

こんな感じになればマルが貰えます。

 

ここで大事なのは、例えば賛成か反対かは大事ではないんですね。

 

ちゃんと出題者の意図を汲み取って、資料を全て使えたか。基本は国語と変わりません。

 

なので、そんなことをちょっと意識するだけで解答って変わるんじゃないかと思うので書いてみました。

 

誰かの参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました。