教職者K

教育について考えるブログ。

再スタート。

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休校中に私が取り組んでいたことの一つが掲示物なのである。

 

今年は新聞を子ども達に読んで欲しいという思いがあるので,新聞で子供たちが興味を持ちそうなものを切り抜き,更に私の解説をつけて掲示しておいたのだ。

 

もちろん興味をもつように,3Dプリンターを使っての和菓子作りの話だったり,コロナのある状況でのスポーツ開催の仕方だったり,他にも写真にインパクトがあるものを選んだりするなど,私なりに子ども達が親しみやすいものをチョイスしたつもりだ。

 

私としては

 

「こりゃ休校明けは子ども達が新聞に夢中になりますな。がっはっは!」

 

という感じでせっせと掲示づくりに取り組んでいたわけである。

 

更にこれは私自身の勉強にもなる。

 

ノートに切り張りしてストックしておけば授業で使うタイミングがあるかもしれないし,解説を考えることで子供たちにも説明がしやすくなる。

 

子供たちに説明するのと同時に私も勉強しようという算段である。

 

「なんてストイックなんだ私ったら。がっはっは!」

 

ってな感じで準備していたわけである。

 

そして,休校が明けて学校に子ども達が来た。

 

するとどうだろうか。

 

私の作った掲示物たちは…

 

 

ほとんど見られてない

 

のである。

 

ほとんどの生徒が立ち止まらずにスルー,ごくわずかな気づいた生徒もパッと見た瞬間に止まることなくスルーである。

 

その代わり隣に貼ってあった美術科が課題にしていた「ぬり絵」ばっかり見ていやがるのである。くっくやしー!

 

更に今回アンケートを取ってみて分かったのだが,彼らはどうやら新聞に対してアレルギー反応を起こしているようである。

 

「新聞は難しい」

「大人が読むもの」

 

そう回答している生徒が非常に多いのである。

 

もうほとんどの家庭で新聞をとっていないこともあり,そもそも習慣が無いようだ。

 

つまり,彼らは日ごろネットだのYOUTUBEだのの非常にかみ砕かれて分かりやすい情報源からのみ情報を仕入れているから,新聞が読めないわけである。

 

これちょっと危険ではないだろうか。

 

というのも,そういう分かりやすいものはいわばスナック菓子みたいなもので,

 

それを食べ続けて居ても体が出来ないように,

 

そういう情報にばかり触れていても,思考力は鍛えられないと思うのである。

 

そしてそのような状況を続けた結果、「給付金の手続きの仕方がが分からない」みたいなことになってしまう気がするのだ。

 

教室に新聞は置かれているのだが,特定の子しか新聞を広げている姿を見ないというのも気になるところ。

 

ということでこれから取り組むには最高に面白そうな子供たちの出来なさである。

 

まぁやれるだけ頑張りますわ。

 

気をつけることも多い毎日ですが,私は元気です。

 

現場からは以上でーす!