神戸でいじめ自殺の件が話題じゃないですか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d828c1a852208a4688ee312f9dfd33f693c9e0c
25件もいじめを認定。更には後から追加してものもあるという明らかに学校の過失があるパターンです。
再調査委は中川智子市長の諮問を受け、昨年7月、大学教授や弁護士ら5人で発足。女子生徒の同級生や教職員ら計46人に聞き取りなどを実施した。
新聞にはこんななんでもない一文で書かれているんですけど,実際のこういう時の聞き取りってかなりえげつなくなるみたいなんですね。なんせ人が死んでいますから。
聞かれる時は関係した子どもも,先生もガタガタ震えているそうです。
自分のこれまでの発言とか指導とかを振り返りながら発言するわけですが,下手なこと言ったら人生終わってしまうんじゃないかっていう恐怖を感じるからでしょう。
更にはこういう事件が起こると,学校へは連日対応を批判する電話が鳴り響き。
不信感をもった保護者は学校を信用しなくなり。
子ども達は「いじめたやつら」という目で周囲から見られ,外を歩けばその学校の生徒というだけで悪く言われる。
そして何よりも子を失った親御さんは行き場のない怒りと悲しみで一生苦しみ続けるわけです。
そして,これがレアなケースかというと,そうでもなくて。
今現在,全国で一年に自殺してしまう児童生徒って250人ぐらいいるそうなんです。
これは過去30年で見ても多い数字で。
(参照元:https://www.bbc.com/japanese/46106033)
「昔よりも子ども達が死に近くなった」
というのは間違いなく言えると思います。
原因は分かりませんが,今の子達の「死」というハードルは我々が思っている以上に低いのだと思います。
私は現場にいて最前線でそういう子ども達の姿を見ていますから,本当に責任が大きいし,怖いと常々思っているわけです。
なんとしてもいじめが起こらないような対応を取らないといけない。
でも,実際にいじめが全く起こらない教室っていうのは無いんですね。誰でも必ず嫌なことを言われたりやられたりする瞬間というのがあるわけです。自分の学生時代を思い出してもそうですよね。私自身も人にそういうこと言ってましたもん。
そして,その時の生徒指導のやり方っていうのはかなり人によって差があるというか…。
あんまりノウハウが共有されていないところがあるんですよ。上手い人はうまいけどっていう感じで,人によって対応が全然バラバラなわけです。
その点今年のうちのボスは,あらゆる重大案件が発生した時に,各校の校長に委員会から指示を出していた経験がある人なんですね。
大学の先生とも協力しながら「どうしたら子ども達の事故を未然に防げるのか」を研究してきた方なので,今年は生徒指導案件について指示を受けることが多いのですが,これが凄く勉強になるわけです。
一体どういう指導こそが子ども達の事故や自殺を減らすのか。
私がボスを見ていて勉強になったことを明日からは書いてみたいと思います。
本日も読んでいただき,ありがとうございました。