この前こんな記事書いたんですけど。
それが学校始まっても止まらないわけです。
ツイッターにこう書きました。
校長先生に呼ばれたので、「やばいTwitterバレたわ」と覚悟したのだが、朝の会の様子を観察していたらしく、進行の仕方をとにかく褒められた。
— ゾウにまたがりバッタをとる。 (@sunostrism) 2020年6月2日
一生ついて行きます、あざす。
生徒達がすでに
— ゾウにまたがりバッタをとる。 (@sunostrism) 2020年6月4日
「今の校長先生が一番好き」
「マジ?オレも!」
って言ってて。
それ聴きながら心の中で、
「実は俺も」
って手を挙げてる。
私自身初めてですね,こういう感覚で管理職の人を見ているのは。
ちょっとこの経験をそのままにしておくのはもったいないので,何がそんなにも我々と子ども達の心を動かしているのかをちょっと分析して考えてみたいと思います。
直接刺さる
普通,学校のトップとなれば子供からは遠い存在になります。
(校長は授業をもつことが出来ません。全体的なマネジメントが主な業務と言えるでしょう)
大体校長先生なんて,全校集会とかで長い話するだけで,どんな人だったかすら覚えてないのが普通じゃないですか。そうやって話聞いているうちに何人か貧血で倒れるっていうね。
しかしですね,うちの校長は直接刺さってくるわけです。
集会が終わったら,生徒会の子らを集めて「君達にはこんなことを期待している」「俺はこんな学校を作りたいから,君達にはもっとこういう風に集会を運営してほしい」そう事細かく伝え,話し方のレクチャーまでするわけです。
更に学年集会みたいなものも普通は学年の先生に任せて終わりなんですけど,自分も入る。
そして学年の先生と子ども達に何を望んでいるのかを最初に熱っぽく語る。
その学校づくりへの熱量が伝わってくるんですよね。
だから子供たちも「今年の校長先生なんか違う…」ってなってるわけです。なんでしょうね,目的地に向かってみんなで進んでいるという雰囲気が今確実にあるんですよ。
一対一のコミュニケーション
更に個に対してのコミュニケーションも徹底。
授業中もひたすらに学校内を歩き回って,気になった教室を覗き,生徒に声を掛けていきます。
そしてその先生たちを見ていて良いと思ったところは,一対一で別室に呼んでしっかりと褒める。教員は子ども達と違ってもう大人ですけど,それでもやっぱりそういう一言が職員にとっても励みになるわけです。
でもそれがプライドに関わる人ももちろんいるわけで。
その辺の線の引き方も見ていて絶妙です。
はじめに理想ありき。
じゃあ何でもかんでも褒めてくれるかというとそうでもなくて。
先日私はちょっとご指摘を受けたんです。というのもスマホの使い方の指導について,外部から講師を呼んでお話をしてもらっていう企画の計画をしていたんですけど。
「これ、本当に面白いと思ってる?」
って言われたんですよ。
見透かされてるなって思いました。正直そうやって外部に頼んで「やりました」ってことにしたいっていう気持ちが私の中にあったんですよ。
だから,「正直あんまり面白いとは思わないです」って言ったら,
「じゃあやめよう。せっかく子ども達に提供するんだから,こだわろう」
って言われましてね。
細かいところまでこだわる姿勢がプロだなって思ったんですよ。だから,指摘されてるんだけど全く嫌じゃなかったですね。
道徳の授業の時も,最初の段階で自ら入って「道徳の授業で君達にはこんな力をつけて欲しいんだ」とまず子ども達に直接語る。その言葉が子ども達の心を打つし,その話し方がめちゃくちゃ参考になる。
そうやって始まる道徳の授業はやっぱり子ども達も「頑張ろう」「自分を変えよう」と思って真剣に取り組むわけです。
このように一つ一つのことにまず自分の理想がしっかりとある。道徳だけじゃなく,生徒指導も働き方でも,部活動でも全部そう。
その理想がしっかりしているからこそ,自信をもって自ら子ども達の前にいけるんだろうなって思います。
管理職って面白いかも。
今教員の管理職希望者ってめちゃくちゃ減ってるんですよ。
ただでさえ激務な上に,校長・教頭の責任の大きさと仕事の多さって半端じゃないですからね。
ただ,私自身そんな校長先生の姿を見ていて,
「より多くの子ども達に関われる」
っていうメリットもあるんだなって思ったんですよ。
担任だったら30人,多くても40人じゃないですか。
それが学校長となれば数百人に自分の教育や考えを浸透させていける。それだけじゃなくて他の先生にもいい影響を与えられる可能性がある。
だから学校全体を動かすっていうのは,クラス担任とはまた違うスケールの大きい面白さがありそうだなって思ったんですよね。
「管理職になると生徒から離れてしまう」って思っていましたけど,それもかかわり方次第なんでしょう。私が思っている以上に可能性にあふれたポジションなんじゃないかって思いました。
(私がこれからそういう道目指すかどうかってなると,そういうのはまた別の話ですけどね。少なからず今の上司の姿からはそんなことを学んでいます。)
本当に上司に恵まれると仕事の回り方が全然違うんだなと思うここ最近。
今のうちにいっぱい学んでおこうと思います。
ということで,本日も読んでいただきありがとうございました。
現場からは以上でーす!
追伸
あまりにも切れ者なので,このブログもツイッターも実はばれてるんじゃないかと危惧しております。更新途絶えたら,まぁそういうことだと思ってください笑