どうも大仏です。
大仏先生@ほぼ毎日ブログを書く教師。 (@sunostrism) on Twitter
今週も教育に関する気になるニュースを勝手にランキング付け。私見を交えながらお届けしたいと思います。
第6位栃木の小学校いじめを訴える文章をそのまま掲示
https://www.asahi.com/amp/articles/ASMD46V8RMD4UUHB01N.html?__twitter_impression=true
栃木の先生がいじめの辛さを訴える文章に朱書きを入れてそのまま教室に掲示。先生としては「辛い思いをしている子がいる」ことを知ってもらいたかったのだろうが、いかんせん思慮が浅い。
そのことをネタにしていじめが更に過激になることもあるだろうし、教員と被害者生徒の信頼関係にも関わる。
何よりこれをやってしまうと今後他の生徒達が先生に相談しにくくなってしまうだろう。案外この手のことを良かれと思って言ったりしてしまう先生は多いので、気をつけなければと私も思う。
第5位 小学校の五輪不参加校相次ぐ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191213-00000154-kyodonews-spo
小学校の五輪観戦を見送る学校が多いようである。
良い思い出になるのは間違い無く、私自身も長野五輪のパラリンピックを見たのは良い思い出になっている。しかし、前年までのノウハウがないことをやるのは教員からすると結構大変なのである。
更に真夏に全校生徒を動かすとなると、安全管理の面からも様々な問題が考えられる。何かと神経質な世の中であるので、下手なリスクを取りたくないと考える学校が多いのも納得。
五輪のために部活の大会で会場が使えないなどのケースもあり、オリンピックは学校現場にも大きな影響を与えている。
第4位 佐賀県採用試験の年齢制限撤廃へ
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/465299
教員採用試験の倍率の低下に歯止めをかけるためにも佐賀県は、年齢制限を59歳まで引き伸ばした。
これはつまり、初任研やって一年で定年を迎える人が出てくる可能性があるということである。
はっきり言って愚策だと思うが、他に手立てがないのだろう。教員の働き方改革が叫ばれて久しいが、文科省からの具体的な対策が何も出てこない。
何も手を打たなければ、教員の質はこのまま下がり続けるだろう。
第3位 福井県部活動を地域クラブに移行へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191214-00010002-fukui-l18
これは思い切ったなと思った。福井県は部活をやめ、地域クラブにしていくという。
部活は教員にとって大きな負担であり、競技素人がなくなく顧問をやっているケースも多い。
その解消としてこの策がスタートしている。
私のいる地域でも、大学生のコーチを認めたり、土日は市の体育館にチームを集めて、競技経験者が指導したりして、部活に頼らない育成システムを始めているところがある。
「部活」がすでに過去のものになりつつある印象である。
第2位 小学校教科担任制導入へ。
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53336090T11C19A2CR8000?s=5
小学校5.6年生でも教科担任がスタートするようである。
教科制になれば空きコマが生まれるので、小学校の先生達の働き方改革にもつながるし、より専門的な授業ができる可能性がある。
さらには中1ギャップの解消にも一役買うかもしれない。
しかし、現状では誰がどの教科を担当するのか、本当に人員が足りるのか不透明である。
今後具体的にどんな話になっていくかに注目である。
第1位 出生数初めての90万人割れ。
https://www.google.com/amp/s/www.sankei.com/life/amp/191206/lif1912060046-a.html
人口が減りつづけている。
当たり前だが、金はかかり過ぎるし、他にいくらでも楽しい事がある時代にわざわざ子どもをもつことに意義を見出せない人も多い。
(落合陽一著 2030年の世界地図帳から引用)
ちなみにこれは2050年のGDP予測であるが、インドやインドネシアなど、今後も人口の多いところが経済成長していくという予測が立っているのだ。
政府が思い切った対策を打たない限り、この問題は解決しないだろう。また教育の現場も子どもの減少に合わせて変化していくのは間違いない。
ということで、今週の気になったニュースを取り上げてみたのだが、いかがだろうか。
皆様の参考になれば幸いです。
本日も読んでくださり、ありがとうございました!