目標の立て方とはどんな分野においても非常に重要だと思っている。
私がTwitter上で常にチェックしている山口周氏もこう述べている。
人は目標以上に上には行けない。だからこそどんな目標を最初に立てるかで結果は大きく変わると思うのである。
これまで何度も紹介して来たこの本の中では,その良い目標について,
本質目標を立てるべし
と書いてあるのである。
本質目標とは?
本質目標とは以下のような図で説明が出来る。
(毎度こんな図を世間に見せて本当にごめんなさい。)
目標を立てるにはこんな風に軸が出来るわけである。そして右上の箱に入るような目標が本質目標であるという。
そして本質目標とは,「自分たちの目標がそれ以外の箱に入っていないか」をチェックすることで立てられるらしい。
つまり,こういうことである。
例えば
「世界一のチームを作る」
とったビジョンのような目標では,刺激的だが,具体性に欠けるので左上の箱に入ってしまう。
「チームワークがいい」
といった価値観を押し出した目標では具体的ではない上に平凡な目標であるので左下に入る。
「次の大会で1勝する」
といった四半期目標のような短期的な目標では,具体的ではあるが,刺激に欠けるので右下に入る。
つまり,本質目標とは
意味があり,心に残る。
具体的で魅力的なもの。
でなければならないのである。
今年の目標
このことをふまえて子ども達には「具体的でみんながワクワクする目標を立てよう」と上の図を簡略化して説明し,更に今年の新人戦の県大会の結果を見ながら今後の目標を考えるように促した。
県大会の結果を提示したのは自分たちの実力を理解した上で目標を決めた方がより具体的になると考えたからである。
「県大会出場は?」
「それは去年も出来たし,あんまりワクワクしない」
「かっこいいチーム,っていうのは?」
「それだと具体的じゃないでしょ」
なんて生徒達は話し合いを進める。
最終的に生徒達は自分たちでこんな目標を立てた。
それが,
「中総体で県ベスト4に入る」
という目標なのである。
正直なところ,かなり高い目標である。初心者が多いチーム状況ではかなりレベルの高い設定。
しかし,生徒達は話し合った結果これが一番ワクワクするというのだ。練習試合で格上チームにもサーブで得点する場面が出て来ていることを理由に,「頑張ればいけると思う」とのこと。
ということで,今年のチームの目標は最後の夏の大会で県ベスト4に入ることである。
はっきり言って県ベスト4に入る上で実力が足りていないのは私だと思う。目標を立てたことで「俺が一番その実力ないだろ…」と怯えている。
ただ子ども達が目指したいと思うからには,それが出来る力があるということなのではないかと思うのである。
目標を達成させてやるためにも,やれることはやってあげたいと思っている。