さてすっかり私も中年街道まっしぐらである。
思えば自分より年下に人と仕事をする機会も少しずつ増えてきており,
中には
弟よりも年下
なんてこともあり,
「え?嘘でしょ?まだ22?」
なんて言いながらその月日の速さに驚きを感じているわけである。
まだまだ若輩者の私ではあるが,これから教職につく若手に1つ注意を促しておきたいと思い,今回は記事を書く次第なのであるーーーーーーーー。
私からこれから学校現場で働く若者に伝えたいたった1つのこと。
それが
「デジタルに気をつけろ」
である。(←しょうもな)
というのもこれから先現場に出てくる世代というのはデジタルにネイティブな世代だと思うのだが,圧倒的に学校という場所が世の中のデジタル化についていけてないのである。
現在私のいる学校にあるICT機器といえば,
テレビ3台
アイパッド6台
のみ
である。
職員室とパソコンルームにパソコンはあることにはあるが,教室で使えるデジタルなものはこれぐらいなのである。
生徒は300人ほどなので、50人で一台のタブレットを使っていると想像してもらって差し支えない。大渋滞である。
ということは当然のことながら家で当たり前におこなわれている「気になったことをネットでまず調べてみる」ができないわけである。
さらには学校のネットであるのでどうしても制限が多く、見たいものに規制がかかることもある。
中には
「これなんでダメなの?」
と明らかに安全なものにまでフィルターがかかったりする。苦労して探してきた面白い資料がフィルターかかって使えないなんてこともザラなのである。
なのでこうなってくると,本来ダメなのだがやはりどうしても自分の持っているガジェットを使いたくなってきてしまう。
使い慣れているし、自分が探してきたものをそのまま使えるというスピード感が忙しい現場では必要になったりするのだ。
また教員同士のやりとりについても教員のITに関する知識が追いついていない。
「スケジュールをグーグルで共用してみんなでタスクを共有しましょう」
なんて言った日には職員室に「?マーク」が浮かび上がること間違いなし。
さらには何か文章を作ろうとするとなぜか去年作られたデータが,
だったりすることもあり,ワードに慣れ親しんだ世代からすると
「なんで一太郎なんじゃい!」
「罫線が動かせんわ!」
と思う場面が多々あったりするのである。
ということで,先日もそんなデジタルに関する事件が起こったのでご報告させていただきたいーーーー。
某先生がどうしても自分が撮ってきた写真を授業で使いたかったようなのだが,それを学校のタブレットに移すことができなかったようなのである。
仕方なくその先生は
細心の注意を払って,一瞬だけテレビと自分のスマホをつないだ
ようである。
撮ってきた写真をポイントで提示し,子ども達はさらに理解を深める。
使いたかった写真が使えて満足の先生。
そしてそのホッとした次の瞬間に,
画面にドアップの髭面男の満面の笑み
が映ったというのである。
なんでも息子さんが帰ってきたときに母親の携帯を悪戯してロック画面になった瞬間に自分の顔が出るように設定していたらしい。
授業中の集中した雰囲気の中で突如画面に映る髭面(の息子)。
「母さんおれ、大学でも元気にやってるからね」
「こんな髭なんか生やしちゃってるんだぜ。はは,大人になったもんだろ?」
そんなことを訴えかけてくる絶妙な髭面であり,私は家族愛を感じるいい写真だなぁと思ったのだが,それを子ども達に見られるのはやはり恥ずかしいものである。
ちなみにその画面の変え方が分からないとのことなので私が直してあげた(←優しい)
そういえば過去にはアダルトなDVDが入ったままパソコンを繋いでしまってニュースになっていた先生もいた。
これからの皆さんには、その辺のことを本当に気をつけてほしいものである。
追伸
そういえばこんなのも呟いたんですけど。
予算がないのは分かるけど、学校のICT環境がもう少し整えば仕事も楽になるのになぁとありもしないことを想像してみる。
— 大仏先生@ほぼ毎日ブログを書く教師。 (@sunostrism) 2019年9月13日
教員は一人一台タブレット渡されれば
情報の共有、出欠の管理、ビデオ会議なんかも出来る。
いらない出張も減るし、よほど予算の削減になるのでは。
デジタル強い人がどんどん入ってきて現場の姿を変えていくことを期待しております。