教職者K

教育について考えるブログ。

【レビュー】her/世界でひとつの彼女

 今回はこちらの映画を見ましたのでレビューを書いてみたいと思います。

her/世界でひとつの彼女(字幕版)

her/世界でひとつの彼女(字幕版)

  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: Prime Video
 

 見てみたのはこちらの動画を見たから。


在宅中におすすめの映画3選!映画コメンテーターの有村昆がホリエモンに選んだ作品とは?

 

3位の「ウルフオブウォールストリート」は見たことがあって。1位のアベンジャーズはちょっと私好みでは無いので,今回は2位のこちらの作品を見てみた次第です。

 

ではあらすじとその魅力、感想を書いてみます。

 

 あらすじ

舞台は近未来の世界。

 

代筆業を営むセオドアは,開発された新OS(AI)と出会います。

 

そのAIはもはや人間のレベルで対話が出来る超高性能AI。

 

AIは対話を通して,主人公のことを理解し,セオドアの心を癒していきます。

 

そこから少しずつ距離が縮まっていき,人間とAIの恋が始まります。

 

そんな近未来の世界のラブストーリーを描いた作品でした。

葛藤

何よりも作品の一番の醍醐味はその葛藤だなと思いました。

 

「肉体の無い相手を愛するにはどうしたらいいのか」

 

「AIとの恋愛を周囲はどう見るのか」

 

「そもそもAIと恋愛するってどうなのか」

 

そう言った問題に主人公が葛藤するのが魅力の一つになっています。

ホアキン・フェニックスの演技

多分、普通に言ったら「AIとの恋愛にのめり込む」ってちょっとおかしいというか,登場人物がしっかりしてる人だったら成り立たない話だと思うんです。

 

でもそこを違和感なくするのはホアキンフェニックスの演技のなせる技なのかなと。

 

(この映画でゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。2019年はJOKERで主演男優賞総なめ)

 

他にもそこに至るまでの主人公の抱えているものなどが、少しずつ分かっていきますが,「AIと恋愛してしまう人」というちょっと偏りのある人物像が違和感なく伝わるようにうまく描かれているなと思いました。

未来の世界

魅力の一つは未来の世界かなと。

 

ゲームのシーンでは主人公はコントローラーなしでゲームを操作し,キャラクターはプレイヤーに対して悪態をついてきます。

 

他にも未来のオフィスのデザインや,更には電話による通話など、「未来って本当にこうなってるのかもな」と思わされましたし,その映像はなかなか見ていて面白かったです。

景色がきれい

あと景色がきれいですね。主人公のセオドアの住む高層マンションからの風景だったり,自然の風景だったり。

 

ラストシーンもそんな風景シーンなんですけど。

 

基本的に「AIと主人公」の話なので,画面に人が少なくなりやすいわけなんですけど,それを補う工夫なのかなと思いました。

感想

最後のオチは「なるほど!」って感じでしたね。

 

ただ私としてはどうしても「AIと恋に落ちる」っていうところには共感が得られないというか。結局そこにひっかかってしまいました。

 

それに「シンギュラリティ(AIが人間みたいになること)は来ない」とも言われていますから、現実的に映画みたいな世界が来るのは,たぶん我々が生きているうちには無いのだと思います。

 

しかしながら、AIの発達とその可能性を感じさせる作品でした。

 

もしかしたら数百年後にはこういう世界になっているのかも?しれませんね。

 

気になる方いましたら是非どうぞ。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!

コロナが教育に及ぼす影響について。

 

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さて、今後このコロナウィルスがどうなるか分からない状況である。

 

このコロナでの休校が今後どのような影響を及ぼすのか、私の思うところを書いてみたい。

 

  • 高学力の子は伸びる

 まずメリットなのだが、今のこの学校に行けない状況でかえって学力が伸びている子達は日本中にいるはずだ。それが高学力の子達である。

 

なぜならば、学校に時間を取られずに済むからである。

 

高学力の子達は自分のやりたい学習をこの時期にどんどん自分の学習を進められる。

 

これはもちろん「高学歴の子に必要なものが提示できていない」という指導者側にも責任はあると思うが、現実的に低学力の子も高学力の子も満足する授業というのはかなり授業者の腕にかかる部分が大きい。

 

オンラインでの個別学習はそんな高学力の子達のニーズに答える可能性が高いのではないだろうか。

 

更には休校中の大学生をアルバイトで雇って家庭教師にしていたり、子ども達にたくさんの本を買い与えたりと、家庭によってはこの時期にかなり投資して学力アップを狙っているようである。

 

そんな高学力、かつ家庭が教育熱心な場合はこの時期にかなり力を伸ばすことが考えられるだろう。

  • 格差の拡大

一方でそれによって格差が出てくるのも事実だろう。

 

これは2つあると思っていて、「家庭間格差」と「地域間格差」の二つである。

 

家によっては日中子供たちが一人で過ごさざるをえなかったり、家庭に余裕がない家がたくさんある。

 

そういう子達はこの3か月間ほぼ何もしないまま過ごしているわけである。

 

低学力の子達は大人のサポートなしに学習を進めるのはかなり難しいものがある。ただでさえ勉強嫌いな上に,励ましもない状態で自発的に学習に向かうことはほぼないと言っていいだろう。

 

更には体力の低下など、健康面でも非常に心配である。(現に昼夜が逆転してしまった子もいる)

 

そしてもう一つが市町村ごとの差である。

 

ちなみに私がいる市町村では「タブレットが学校に6台」という状況である。

 

しかし、隣の市町村では基本的にタブレットを用いた家庭学習ができ、家庭にタブレットが無い場合は市町村から貸し出しを受けることが出来る。

 

家庭の単位だけでなく、市町村ごとにもICT環境に格差があることも今回の一件でかなり浮き彫りになった。

 

そんな格差の広がりはここから先も間違いなく出ていくことだろう。

  • コミュニケーション・模倣能力の低下

学力のみでこのように書いてきたわけだが、学校という場で子供たちが学んでいるのは単純に計算や読み書きの技能だけではない。

 

他の生徒とのやり取りの中から、コミュニケーションだったり、相手との接し方、グループにおける共同作業の仕方を学んでいるわけである。

 

そういう意味ではすでに4・5月という学級づくりにとって最も重要な時期を逃してしまった。

 

更には行事や中総体を通して先輩たちの姿を見ることも無くなったわけである。

 

そうやって見る先輩たちの姿というのが来年度以降の自分たちの「型」として蓄積されていく。

 

その「型」を学べなかった経験が来年度以降にも影響していくのではないかと考えられるのである。

  • まとめ

ということで、私の思う影響について書いてみた。

 

今学校では子供たちが学校に登校してきた際の動きを確認しているのだが、

 

「授業中の対話禁止」

「身体接触禁止」

「大人数での集会禁止」

「机はとにかく離すこと」

 

など、とにかく細かいところまで注意事項があり、それに留意するように上から伝えられている。

 

正直なところ「家でやっていたことを学校でやる」ぐらいしか今は出来ないのかもしれない。

 

そして、このような制限がかなり多い状況では学校に来たところで教育的な効果を上げるのは難しいのではないかと感じてしまっている。

 

しかし、これをポジティブにとらえるならば、

 

「なぜ学校に来るのか」

 

「どうして教室で教えるのか」

 

を問い直す機会なのかもしれない。

 

これまでの学校の当たり前を問い直す機会なのではないだろうか。

 

再来週からは学年ごとの分散登校が始まる。

 

一つ一つ見直しながら、丁寧に進めていきたいものである。

ブレイクスルー佐々木おすすめ動画3選。

最近テレビもっぱら見なくなりましてね。その代わりYOUTUBEはちょくちょく見るんですけど。

 

YOUTUBEってバカにする人もいると思うんですけど、面白いものが結構あります。

 

今回はその中でも「ブレイクスルー佐々木」さんをご紹介したいと思います。

 

早稲田大学を首席で卒業されたという佐々木さんなんですが、なんとYOUTUBEの世界に。高学歴YOUTUBERなわけですね。

 

心理学をベースとした勉強についての動画などで人気になっているようです。

 

心理学といえば「DAIGO」さんの動画も良いんですが、佐々木さんの場合はダイゴさんのものよりも動画が短めで欲しい情報が端的に手に入る。更に字幕付きで見やすいんです。

 

今回は私が参考になったものをいくつか紹介します。


頭が激烈に悪くなる朝のヤりがちな行動ワースト3

 

まずはこちら。朝やっちゃいけない行動ワースト3です。

 

第3位は「水を飲まない」だそうで。

 

脳は80パーセントが水であるために、水を飲むことでスイッチが入るそうです。私飲んでなかったのであちゃーっ!って感じでしたね。

 

ちなみに一位は「運動しない」。

 

私たまに自転車で通勤したりしているんですけど,それがめちゃくちゃ良いことが分かって自信がつきました。


「やめたくてもやめられない」悪習慣を断ち切る方法

そして次はこちら。「悪習慣を断ち切る方法」です。

 

保護者の方と話をしていても「ずっとゲームばっかり…」「スマホばっかりうちの子はやっていて…」っていう方がめちゃくちゃ多いです。

 

そんな親御さんにはぜひこの動画を見ていただきたい。

 

この動画では「逆転思考法」なるものが紹介されています。

 

これはやめさせたいものを対象者がやろうとしている時に、

 

逆に同じように次の日もやらせる

 

っていうやつのようです。

 

つまり、子供たちがゲームを3時間やっていたら、

 

次の日も必ずゲームを3時間やらせる。

 

今日はやらなくていいやっていう日も

 

必ずきっちり3時間やらせる。

 

そうしていくと、自然とゲームがやりたくなくなっていくっていう話なんですよね。なんだかこれ納得しますよね。

 

そして恐ろしいことに多くの保護者が

 

「勉強」で逆転思考法をしてしまっているわけです

 

言ってませんか?「毎日2時間勉強しなさい!」と…。

 

声掛け一つで子供たちの取り組みが変わるかもしれません。おすすめです。

 


スッキリ目覚める「最強の睡眠法」を、重度の不眠症を克服した僕が教えます!

そしてラストはこちら。

 

重度の不眠症に悩んだという佐々木さんがお勧めする睡眠法です。

 

実は私も教員採用試験前に寝れないことがありましてですね…。なんだか落ちたら人生終わるんじゃないかぐらいに思ってた時期があったんですよ。(実際そんなことあるはずもないんですけど)

 

あまりに眠れなくて、また眠れないことがストレスで…って完全に悪循環でしたね。

 

あの時この動画見てたら楽になってたかもしれないと思ったので載せておきます。眠れなくて困っているという方、ぜひご覧ください。

 

ということで、勉強する上ではすごく参考になる動画ですので、学生にもお勧めしたい。

 

ただし。

 

ちょっと気になるところとしては、案件動画(企業による商品宣伝動画)がちょくちょく入ってたり、下ネタが多かったりします。

 

(あと有料会員にならないと見れない動画もあるようです)

 

なのでその辺うまくスルーしながら見るのがいいんじゃないかと個人的には思っております。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

子どもにスポットを当てたかったら、まずは舞台に上げてやれっていう話。

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教員にも会社みたいに毎年出す目標設定ってあるんですよ。

 

それこそ、

 

「今年はテストの平均点を〇〇取れるように〇〇を工夫します」

 

とか

 

「授業で〇〇をすることで、子ども達の授業満足度を上げます」

 

みたいな。

 

それぞれICTとか部活とか特別支援とか。色々な得意なジャンルがありますから,そこから目標設定をするわけですね。

 

そして年度初めににそうやって目標を立てて、それを達成出来たかどうかを管理職と面談で確認していくわけです。

 

今年も提出しなくちゃいけなくて、どうしようかなって思ったんですよ。

 

というのも現状でまともに教育活動出来ない状況じゃないですか。

 

まぁ考えても仕方ないので,とりあえず考えていたやつを出しました。

 

私がやりたいと思って昨年度から本読んだりしてたのが、

 

NIE(NEWS PAPER  IN EDUCATION)

 

なんですよね。

 

(その記事はこちら)

suno200002000.hatenablog.com

suno200002000.hatenablog.com

 

suno200002000.hatenablog.com

 

なので、「新聞を活用する(NIEを取り入れる)ことで学力向上を目指す」っていうのが今年のテーマとして提出したんですよ。

 

それにもとづいて、掲示物でこちらから記事を紹介したり、新聞記事から話し合いをさせてみたり。新聞風にまとめさせてみたりしてやっていこうかなと思ってたんですよね。

 

そう目標設定を説明したところ、今年来た校長先生からこう言われましてね。

 

「君、子ども達が一番新聞見る方法って分かるかい?」

 

と。

 

(今年は校長・教頭共に社会科の専門家なのです…)

 

素直に「分かんないです」、って答えたら、こう言われました。

 

「それは、子ども達自身が新聞に取り上げられることなんだよ」

 

この言葉が凄く私の中でしっくり来たんですよ。

 

同時にこれまで自分の中にこの発想がなくてハッとしました。

 

確かに私自身自分が中学生のころ新聞に取り上げられたのめちゃくちゃ見ましたもん。(生徒会で募金を募った時の記事があったんです)

 

今年の校長先生は生徒指導を専門にして渡り歩いてきた凄く経験豊富な方なのですが、これまでのマスコミとの経験の中で、

 

「大人の言葉は信じてもらえない。」

 

ってことを痛感したそうなんですね。

 

教育委員会の会見見ていても、いじめを防げなかった大人たちの言葉ってどこか嘘くさいじゃないですか)

 

「でも子どもの言葉だと信じてもらえる。子ども達の言葉はメディアを通したときに大人以上の説得力ある」

 

とこれまでの経験から確信したみたいなんですね。だったらその力を使わない手はないと。 

 

なので、これまでの赴任してきた学校でも他の学校にない取り組みをバンバン打ち出して、メディアに取り上げられることを狙ってきたっていうんですよね。

 

その結果何度もお客さんが学校に来るから、「見られてる」っていう感覚から子ども達がどんどん良くなっていったそうな。特に荒れている子たちがこれですごく生き生きしはじめると。

 

これすごく面白いなと思いましたし、外部から呼んでも恥ずかしくないだけのものをやるっていうのはある意味ですごく大変なことですから,自分の次のステップとしてそういうのも目指さないといけないのかなと思いました。

 

(もちろんコロナが今後どうなるかにもよりますけどね)

 

ちなみに面談の中で言われてすごく印象に残っている言葉がですね,

 

「出来ないことなんて、無いんだよ。出来ないとみんな思いたいだけで」

 

ってやつで。これシビれましたね。

 

面談しながら「あれ?まだまだやってないこといくらでもありそうじゃん」って思いました。

 

働き方改革には逆行しまくると思いますが、さんざん休んだので、登校始まったらまた死に物狂いでやりたいと思います。

 

まっ頑張ります。

 

ということで本日も読んでくださり,ありがとうございました!

【レビュー】個性を捨てろ!型にはまれ!

今回はこちらの本を読みましたのでレビューを書いてみたいと思います。 

個性を捨てろ! 型にはまれ!

個性を捨てろ! 型にはまれ!

 

 「ドラゴン桜」で有名な三田紀房先生の書かれた一冊。

 

教育にも関心が高く、かつ前回の「まねる力」にも近いものがあるのではないかと感じ、読んでみた次第です。

 

suno200002000.hatenablog.com

 

では概要と感想を書いてみます。

概要

タイトル通り,主張を一言で言うなら,

 

「個性なんていらない。まずは型にハマれ」

 

ということです。

 

漫画を描く際にもつまらない個性や経験よりも、まず型通りに作品を仕上げることが大事だとはっきり書いていました。

 

例えば漫画だと「チーム内の対立」→「葛藤」→「和解(勝利)」がテンプレートで,みんなこれを期待していると。

 

だからまずはそれに従って作品は書くべきだし,そこに個性は要らないとまで言っているわけですね。

 

スポーツの世界でも例えばサッカーのジーコジャパンの失敗は「型にはめなかったこと」だとしています。

 

中田英寿やら当時のスーパースター達を擁しながらもワールドカップで勝てなかったのは、その能力の高さを生かすためにジーコが規律を重んじず、選手の自主性に任せたからではないかと指摘しているわけです。

 

反対にブラジルは個性に任せても勝てそうなぐらいのメンバーにも関わらず,きっちりとウォーミングアップから規律を求め,同じメニューをこなしていた。

 

その型こそが強みだったのではないかとしているわけです。

 

そして三田先生は、

 

「個性を尊重するあまり、学校からタテ社会の要素が消えている」

 

とまで言い切っているわけです。

 

そんな「型にハマることの大切さ」を書いた一冊になっております。

感想

感想なんですが、まず

 

「型にはめることが日本人の良くないところ」

 

という風潮が今の日本にあると思います。

 

学校だとまず校則ですね。ブラック校則なんて言われて無意味じゃないかとも言われている。

 

これも「型にはめる典型」だと思っているんですけど。

 

確かに人権侵害になるような校則っていうのはすぐにでも無くなるべきだと私も思うんですけど、でも実際に校則が無くてどんどん自由になったら荒れる学校ってあると思うんですよ。

 

 ハスリンボーイの作者である草下シンヤ先生は学生時代に生徒会長としてどんどん無駄だと思う校則を無くしていったら、みるみる学校が荒れていくっていう経験をしたとインタビューに書いていました。

 

(後輩たちがバイクで走りながら「先輩たちのおかげでいい学校になりましたー!」と言われたそうな)

 

だから私も今の「型にハメるのが悪」みたいな考え方っていうのはちょっと極端じゃないかなって思うんですよね。(逆に型にハメればいいという考えもまた極端)

 

スポーツもそうで、日本人てみんな同じフォームだったりする。野球を見ていても外国人はすごくそれぞれが個性的な打ち方したりしてますよね。

 

でも、実はそれが日本人の強みで、それがなかったら体格に劣る日本人はスポーツの世界でももっと勝てないのかもしれません。

 

だから、まずは型が出来るようにする、そこから先に型破りがある。

 

この形が日本人に合っているのかもしれません。

 

しかしながら、今の時代は人権が重んじられるので「型にハメる」ことがそのまま「個性の否定」と取られかねないところがあります。

 

「どこまで型にハメるのか」「どこからを個性と認めるのか」

 

その辺については指導者側のバランス感覚みたいなものが求められるんじゃないかなと思いました。

 

ということで、今回は「個性を捨てろ!型にはまれ!」のレビューを書いてみました。

 

皆様の読書の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございました!

 

歴史を学ぶ3つの意義。

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 歴史って嫌いな生徒が多いじゃないですか。それこそ暗記科目みたいなイメージというか。

 

(何が悪いってこれはテストの存在が悪いと思うんですけどね。入試がテストで判断される以上、どうしてもその暗記しなくちゃいけないっていうのはついて回りますから。)

 

でも,本来歴史を学ぶことっていうのは,入試に合格する以上にもっと有意義なことだと思うんです。

 

だからこそ,歴史の授業をする際には、まず最初に「なぜ歴史を学ぶのか」を子ども達に説明したい。

 

そうやって指導者側がちゃんと子ども達に説明できるかどうかが,子ども達の学習のモチベーションに直結するんじゃ無いかと思います。

 

なので今回は私の考える「歴史を学ぶ意味」を書いてみたいと思いますので、どうぞお付き合いください。

 

未来の予測が出来る。

歴史を学ぶ意義っていうのは,過去から未来の予測をして,同じ失敗をしないことにあるんじゃないでしょうか。

 

それこそ「戦争がいけない」っていう我々の常識を形作っているのは「歴史からそう学んだから」なんだと思います。

 

また今回のコロナに関してはカミュの「ペスト」が爆売れしているそうですが,これもみんなが「過去の事例を見て今に生かせることがないか」を探っているからですよね。

 

昔の人たちが感染症を乗り越えて今があるわけですから,それを参考にしない手は無い。

 

そんな風に,「過去を見れば,未来のことに予測が立つ」わけですね。当然未来が見えれば世の中を有利に生きることが出来る。

 

更に言えばしなくていい失敗を回避出来るわけですから,ある意味で歴史を学ぶことは「生存確率を高めることにもつながる」と言っても大げさでは無いかもしれません。

まねする対象を見つける。

 前回の記事でも書いたんですけど,人の能力を伸ばす一番の近道は「模倣」です。

suno200002000.hatenablog.com

現代の人だけでなく, 過去の人をまねしようと考えたら,その幅が広がりますよね。

 

例えば伊能忠敬っていう人は,55歳から地図の測量を始めてるんですね。

 

江戸時代は人生50年って言われている時代ですから、今で言うと90歳のおじいちゃんが歩いて地図作りを始めるようなもんだと思うんです。

 

それを伊能忠敬は17年かけて4万キロ,地球一周分歩いて地図を完成させたわけです。

 

しかもその精度が現代のGPSで作ったものと誤差0.1%以下って言うんだから凄い。

 

私はそのバイタリティーが本当に凄いと思うし,年を取っても自分の限界を決めない姿勢を真似したいなって常々思うんですよ。

 

 このように歴史上の人物達からその生き方をマネするっていうのは自分の人生にとってもプラスになると思うのです。

 

その対象を探すためにも歴史を勉強する意味はあるんじゃないでしょうか。

無常観を学ぶ。

 他にも歴史のスケールから考えたときに見えることもあると思うんですよ。

 

例えば最近

 

「日本はもう先進国じゃない」

 

「日本が豊かな時代は終わった」

 

ってよく言われるじゃないですか。

 

それを聞いてそういう面も確かにあるなと思うんですけど,私はそもそも日本が先進国になったのなんて戦後から今までのわずかな期間の話なんじゃないかなって思うんですよ。

 

産業革命なんて欧米に比べて100年遅かった国ですよ。

 

奈良時代にしても中国からめちゃくちゃ遅れてたわけじゃないですか。

 

だからそもそもずっと先進国でいられるなんて言うのは,現代人の幻想なんじゃないかなって思いますし、例え先進国で無くなったとしても目まぐるしく国の地位みたいなものは変わるので,何がきっかけで変わるかなんて分からないですよね。

 

もちろん,じゃあどうするのかっていうことを考えるのは大事だと思うんですけど,歴史はそんな世の中の無常観を学ぶ格好の教材だと思うんです。そういう教材って他の教科にあんまりないですし。

 

(それこそ平家物語の冒頭の「祇園精舎」なんて本当にリズムも素晴らしいですし、もう世の中の理が集約したような傑作だと思うんですよね。)

 

社会を学ぶっていうことはそんな世の移り変わりと,人の世の虚しさみたいなものを知るきっかけにもなると思うんですよ。

 

「みんな努力すればうまくいくと思ってるけど,そうでもないんだよ」

 

「最後はみんな死ぬんだよ」

 

っていうことを教えてくれるというか。(こういうことは教員は言いにくい)

 

そんなことが歴史を学ぶ意味としてあるんじゃないかなって私は思ってるんですよね。

 

 

6月に休校が明けてそこから授業が始まるみたいなところも多いと思うのですが、最初にそんな話をしてあげたいなと思っております。
 
皆様の参考になれば幸いです。
 
本日も読んでいただき、ありがとうございました!

 

 (ちなみに今回は参考にした本はこちら。)

人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある
 

【お勧め】まねる力 模倣こそが創造である。

今回はこちらの本をご紹介したいと思います。 

まねる力 模倣こそが創造である (朝日新書)

まねる力 模倣こそが創造である (朝日新書)

  • 作者:齋藤 孝
  • 発売日: 2017/08/10
  • メディア: 新書
 

 国語の大家である齋藤先生の本ですね。さすが国語の先生だけあってものすごく読みやすい言葉選びになっていて、すらすら頭に入ってきます。

 

内容と私が考えたことをまとめていきます。

 

 

  • まねしろ。

本の内容を至極簡単にまとめるならこの一言に尽きます。

 

「まねをしろ」。

 

 とにかく模倣こそが大事であり,まずは徹底的に対象をまねるつもりで取り組むことが大事だと書いてあります。

 

齋藤先生は生きる上ではこの「まねる力」こそが最も大事だと言っているわけですね。

 

この本ではそんな「まねること」がいかに大切かが色んな角度から書かれているわけです。

  • みんな模倣から始まっている。

なぜそんなにも模倣が大事か。それは世の中のほとんどの成功者が真似から始まっているからです。

 

例えばモーツァルト,作曲家として有名なモーツァルトですが,もともとは「天才コピー少年」だったそうなんです。彼はどんな難しい曲も簡単にコピーしてしまう。そしてついには目隠ししてまでピアノを弾けるようになった彼は、色んなところから呼ばれて目隠し演奏を披露するようになっていきます。(つまり,超トレース人間だったわけですね。)

 

そうやって指で覚えていった作曲家達の特徴を組み合わせていった結果として,超有名作曲家モーツアルトが誕生したそうなのです。つまり,スタートは模倣です。

 

また画家として有名なピカソもそうで、ピカソはじーっと作品を見つめると,その作品の一番良いところをすぐ自分の作品に取り込んだそうです。

 

そうやって続けていった結果,晩年でキュビズムという唯一無二の彼のジャンルが生まれた。

 

もともとはモーツァルトピカソも真似から始まっている。このことからも真似することがいかに大切かが分かりますね。

  • アイディアとは既存の新しい組み合わせ。

そして、本の中では、「コピーしているだけでは贋作でしかない。そこから自分の中にあるものと組み合わせてオリジナルを作ることが大事」としてあります。

 

対象を見つける→ 練習して真似をする → 自分の得意なものor別のものと組み合わせる。

 

これによって自分のオリジナルのものが出来るわけです。

 

すでにどのジャンルでもアイディアは飽和している状態でしょうから,いかに色んなものを組み合わせられるかっていうのが大事なんでしょうね。

  • まねする視点を与える。

そしてこれは私自身が思っていることなんですが,教育するうえでは子ども達のこの「まねする力」を育てることが大事だと思うんです。

 

それに教わって培う力よりも,子供たちが自分たちで真似している時が一番上達が早い。

 

なので,大会とかで空き時間がある時は、

 

「今日の大会中にいいと思う選手を見つけておいてね。終わってから聞くから」

 

と言っておく。

 

そうすることで、ただ時間を過ごすのではなく,よく対象を見るようになる。

 

「あの選手をマネしたい!」と思った子っていうのはやっぱり上達が早いんですよね。

 

さらに,教育実習生への指導として「一度授業をやって見せて、全く同じように違うクラスでまず実習生にやってもらう」という指導をしている先生もいました。

 

これなるほどなぁと思いました。実習生はそもそも授業の「型」が分からないですから,まずその型を理解してもらう。それからでもいくらでも本人の個性というのは出てくるものだと思うんですよね。

  • まとめ

ということで,本について紹介してきました。

 

まねってどこかネガティブなイメージがありますが,まねすることを非常に肯定的に捉えられる一冊になっています。

 

中高生だけでなく、これから何かを始めたいなっていう人にもおすすめの一冊になっております。

 

気になる方いましたら是非どうぞ。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

禁酒で得られる6つの効果

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毎日のようにお酒を飲んでいた私なんですが、ここ3ヶ月ほど,珍しくお酒やめてるんですよね。ちょっとどんなメリットがあるのかを考えてみたいと思います。

 

 

  • 節約になる

 まずこれですよね。一日一本何かしら飲んだとして200円としましょう。一か月だと200×30=6000円。

 

更には飲み会に行ったらプラス5000円とかはかかりますから,これは結構な節約になるわけです。

 

年間で見たら多分10万とか,人によってはもっとかかってると思うんですけど。

 

禁酒そういう金銭的な節約になるのは間違いありません。

 

  • 時間の節約にもなる

金銭以上にこれが大きいなと最近思うのが、時間の節約です。

 

大体飲んでしまうと何も出来ませんね。私はこれまでほぼ毎晩のように飲んでいたのですが、「一日の終わり」というようにそこから先は何も出来なくなります。特に頭を使う作業というのはもうほとんど出来なくなってしまう。

 

それが飲まないことによって自由な時間が出来ます。

 

特に2日酔いなんてもう最悪で,最高に時間を消費しますから,そういうことが無いっていうのは金銭の節約以上に大きなメリットだと感じました。

 

  • 体型維持に繋がる

アルコールを飲むとコルチゾールっていう物質が体内で作られるんですけど,これが糖を生み出すために筋肉分解しちゃうんですよね。

 

なので筋トレした日とかはアルコールは控えたほうがいい。

 

最近はジムもいけないので,ひたすら自宅と職場でチューブトレーニングしているんですけど。

 

それでも大分体しまってきたのを感じています。

  • 自信がつく

これも大きいなと思うんですけど、「自分のことを自分でコントロールできた」っていうのが結構な自信になっていて。

 

というのも私自分がアル中なんじゃないかって思う瞬間がたまにあったんですよ。

 

手が震えるとかってほどじゃないですけど、やっぱり毎日のように飲むって依存していたと思うんですよね。

 

そこを自分でコントロールして中断出来たっていうのが,一つの自信になりました。

  • いざという時に即対応できる

中日の根尾選手のご両親は医師なんだそうですが、いつ呼び出されてもいいように、お酒を飲む習慣がなかったそうです。

 

更にその姿を見ていた根尾選手も20歳になりましたが別に飲みたいと思わないそうな。

 

そういうストイックさが今の根尾選手につながっているんでしょう。

 

なので,夜中に何かあった時にも対応できますし,もしかしたらそれが仕事をする上での信頼につながるかもしれません。

 

更には親がどういうお酒の飲み方をしているのかっていうのは、子供の飲酒習慣にもつながっていくのだと思います。

  • お酒はアンプ

 「お酒は不幸の一時停止」っていう言葉があって上手い言葉だなと思ってたんですけど。

 

でも,よく考えるとお酒を飲んで幸せな気持ちになるって絶対あると思うんですよ。

 

その言葉以上に最近しっくり来たのが、町田康さんの、「お酒はアンプ」っていう言葉で。

 

しらふで生きる 大酒飲みの決断

しらふで生きる 大酒飲みの決断

  • 作者:町田 康
  • 発売日: 2019/11/07
  • メディア: 単行本
 

 つまり,「お酒っていうのは楽しいっていう感情も悲しいっていう感情も大きくするアンプするみたいなものだよ」っていう意味ですね。

 

これ上手いなぁと思いました。楽しい場にお酒があると更に楽しい。悲しい場にお酒があると更に悲しくなる。

 

だからこそ取り扱いが難しいんだなとも。

 

お葬式みたいにその場でとにかく悲しんで気持ちを共有する場面があるのも事実だと思うんですけど。

 

ただ今のコロナみたいにずるずるマイナスの方に向かっている時って、それまでなんだか助長してしまいそうだなと思って私自身、今お酒を控えているんですよね。メンタルは安定しております。

 

 

ということで,今回は禁酒で得られる効果を6つ考えてみました。

 

この期間をポジティブにとらえるなら,飲み会もないでしょうし,少し体を絞ったりして夏を迎えるいいチャンスだと思っております。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

【お勧め】バッタを倒しにアフリカへ

 先日こちらの本を読みましたのでご紹介したいと思います。

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 以前話題になっていた時に読まないままだったので,今更読んでみた次第です。

 

これ,めちゃくちゃ面白かったのでお勧めです。

 

バッタ研究者である著者がモーリタニアというアフリカの国までバッタの研究に向かうというお話。バッタって「蝗害」って言われるくらい大量発生して食べ物を食い散らかして行きますから、その生態の解明が必要みたいなんですね。

 

この本の何が面白いってまずは著者の圧倒的なバッタへの愛。

 

そのバッタへの愛に筆者のユーモアが加わって独特の世界観を作り出しています。

 

100万人の群衆の中から,この本の著者を簡単に見つけ出す方法がある。まずは、それが真っ黒になるほどのバッタの大群を,人々に向けて飛ばしていただきたい。人々はさぞかし血相を変えて逃げ出すことだろう。その狂乱の中、逃げ惑う人々と反対方向へと一人駆けていく、やけに興奮している全身緑色の男が著者である。

 

書き出しからこんな感じで引き込まれました。

 

更に子どもの頃から抱いていた夢が「バッタに食べられる」だそうで。本当にバッタへの愛があるんでしょうね。

 

また途上国モーリタニア生活様式が面白い。食事では羊をおとして骨髄でご飯を炊いてみたりと,ワイルドさ満点。

 

更にはハリネズミや,ゴミムシ,サソリなどの野生動物や昆虫の登場には,身の毛のよだつものを感じました。

 

またオアシスは我々が知っているような場所ではなく,実際には動物たちが唯一の水を求めて群れを成すために糞尿が入り混じる「不愉快な水たまり」だったり,と我々がイメージするものと現実の違いも勉強になりました。

 

そして,同時にこの本ではそこまで研究してもなかなか食べていけない、いわゆる「高学歴ワーキングプア」についても触れられているわけで。

 

今大学院まででも就職が無いとか、そういう人が結構いるみたいですけど,そういう世界を垣間見ることが出来ます。

 

私が本を読んでいて一番思ったのは,

 

「こんなにも情熱を燃やせるものをもっている著者がうらやましい」

 

っていうことなんです。

 

いやそれこそ私もバレーとか好きなんですけど,ここまでかなって。

 

自分の生活を賭けてまで追い求めたいと思えるものをもっている人生ってやっぱり幸せなんじゃないかなって思いましたし、だからこそそういう人たちがもっと活躍できるように研究に国はお金をかけてほしいなって思いましたね。

 

この本を読みながら,多分一生行くことはないでしょうけど,モーリタニアという国を疑似体験出来たように思います。

 

外に出られない今だからこそ,読書の中で遠い国に想いを馳せてみるのもいいのではないでしょうか。

 

皆様の読書の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

カエルの楽園2020を読んでみた。

百田尚樹さんの「カエルの楽園2020」を読みましたので感想書いてみたいと思います。

 

この土日の限定公開みたいですので、気になる方居ましたら早めにどうぞ。

 

https://ncode.syosetu.com/n4198gf/

カエルの楽園(新潮文庫)

カエルの楽園(新潮文庫)

 

全く読んだことのない方のために説明しておくと、こちらは日本を「カエルの国」に例えた寓話。

 

ナパージュというカエルの国の隣にはウシガエルがいます。

 

ナパージュはスチームボートという大鷲に守られており,三戒という決まりを大切にして生活していますが、最終的にはウシガエルに侵略されてしまうっていうお話です。

 

それぞれ

 

ナパージュ→japanを逆から読んだ=日本

 

ウシガエル→大きい図体=中国

 

スチームボート→日本を守ワシ=アメリ

 

三戒→憲法9条

 

という比喩になっているわけですね。

 

前作は9条の改憲の必要性を訴えたものでしたが,「カエルの国2020」ではウシガエルから未知の病が持ち込まれます。

 

ウシガエル達はナパージュにとって大切な「ハエ」を持ってきてくれる存在であるので、国の方向性を決める元老達はなかなかそれを止めようとしません。

 

言うまでもなく、本作はコロナウィルスに対する政府の失策を表現しており,ハエは「現金」を意味します。

 

他にも新キャラが出てきます。

 

例えば「イエストール」というカエルは「若いオスガエルのチンチンを整える技をもっている」「メスガエルの顔を美しく整える技を持っている」とされています。

 

言うまでもなく,高須先生のことを書いているわけですね。

 

他にも元老達の黒幕としてツーステップ(二階幹事長)を諸悪の根元のように書いてみたり,

 

コロナが発生した頃,世の中はチェリー広場でのお祭り(桜を見る会)に夢中だっただろともう言いたい放題です。

 

私が本を読んで思ったのは,この百田尚樹さんと言う作家はけして安倍総理応援団ではないということ。

 

前作では9条改憲という点で現政権支持の考えを示していましたが,今作品では政府はリスクを取ってまで外交を止める勇気が無かったとバッサリ。

 

更に最後には

 

「もはや病気にかかるのを覚悟して前みたいに生きていくしかない」

 

としています。

 

私自身、改めて色々と思いましたね。

 

まず去年の交通事故の発生件数は38万1002件。死亡者は3215人です。

 

それに対して今現在のコロナウィルスの感染者は15639人。死亡者は608人。(5月9日現在)

 

車の方が明らかに人が事故に会う確率は高いですが,車を止めようと言う議論にはなりません。それよりも利用することによる恩恵の方が大きいわけですね。

 

今の自粛を続けるのは無理がありますから,最終的には「かかるかも知んないけど、前みたいに暮らそう」に世の中が落ち着かざるを得ないと思いますね。そうなるのも時間の問題かなと。

 

なので,私はもうかかっても仕方ないなって思えるんですけど。でも,ちょっと矛盾するんですけど,自分の娘がかかるのはちょっと受け入れられないんですよ。

 

こういう考えのご家庭は日本中にあるでしょうから,学校をどう再開させていくのかっていうのはものすごく難しい。

 

少なからず「怖いから行かせたくない」っていう家庭のためにも学びの補償をしていく必要があるでしょうね。

 

ということで,寓話を通じて色々と考えさせられる作品になっております。寓話であるがゆえに読みやすいし,考えやすいところもあります。

 

無料で読めますので,気になる方はお早めに是非どうぞ!

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

追伸

この「言いにくいことを寓話にする」って言う手法は色々と使えるかもしれません。教員の労働環境とかも寓話にしたらもっと改善されてくかもしれませんね笑