教職者K

教育について考えるブログ。

子どもにスポットを当てたかったら、まずは舞台に上げてやれっていう話。

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教員にも会社みたいに毎年出す目標設定ってあるんですよ。

 

それこそ、

 

「今年はテストの平均点を〇〇取れるように〇〇を工夫します」

 

とか

 

「授業で〇〇をすることで、子ども達の授業満足度を上げます」

 

みたいな。

 

それぞれICTとか部活とか特別支援とか。色々な得意なジャンルがありますから,そこから目標設定をするわけですね。

 

そして年度初めににそうやって目標を立てて、それを達成出来たかどうかを管理職と面談で確認していくわけです。

 

今年も提出しなくちゃいけなくて、どうしようかなって思ったんですよ。

 

というのも現状でまともに教育活動出来ない状況じゃないですか。

 

まぁ考えても仕方ないので,とりあえず考えていたやつを出しました。

 

私がやりたいと思って昨年度から本読んだりしてたのが、

 

NIE(NEWS PAPER  IN EDUCATION)

 

なんですよね。

 

(その記事はこちら)

suno200002000.hatenablog.com

suno200002000.hatenablog.com

 

suno200002000.hatenablog.com

 

なので、「新聞を活用する(NIEを取り入れる)ことで学力向上を目指す」っていうのが今年のテーマとして提出したんですよ。

 

それにもとづいて、掲示物でこちらから記事を紹介したり、新聞記事から話し合いをさせてみたり。新聞風にまとめさせてみたりしてやっていこうかなと思ってたんですよね。

 

そう目標設定を説明したところ、今年来た校長先生からこう言われましてね。

 

「君、子ども達が一番新聞見る方法って分かるかい?」

 

と。

 

(今年は校長・教頭共に社会科の専門家なのです…)

 

素直に「分かんないです」、って答えたら、こう言われました。

 

「それは、子ども達自身が新聞に取り上げられることなんだよ」

 

この言葉が凄く私の中でしっくり来たんですよ。

 

同時にこれまで自分の中にこの発想がなくてハッとしました。

 

確かに私自身自分が中学生のころ新聞に取り上げられたのめちゃくちゃ見ましたもん。(生徒会で募金を募った時の記事があったんです)

 

今年の校長先生は生徒指導を専門にして渡り歩いてきた凄く経験豊富な方なのですが、これまでのマスコミとの経験の中で、

 

「大人の言葉は信じてもらえない。」

 

ってことを痛感したそうなんですね。

 

教育委員会の会見見ていても、いじめを防げなかった大人たちの言葉ってどこか嘘くさいじゃないですか)

 

「でも子どもの言葉だと信じてもらえる。子ども達の言葉はメディアを通したときに大人以上の説得力ある」

 

とこれまでの経験から確信したみたいなんですね。だったらその力を使わない手はないと。 

 

なので、これまでの赴任してきた学校でも他の学校にない取り組みをバンバン打ち出して、メディアに取り上げられることを狙ってきたっていうんですよね。

 

その結果何度もお客さんが学校に来るから、「見られてる」っていう感覚から子ども達がどんどん良くなっていったそうな。特に荒れている子たちがこれですごく生き生きしはじめると。

 

これすごく面白いなと思いましたし、外部から呼んでも恥ずかしくないだけのものをやるっていうのはある意味ですごく大変なことですから,自分の次のステップとしてそういうのも目指さないといけないのかなと思いました。

 

(もちろんコロナが今後どうなるかにもよりますけどね)

 

ちなみに面談の中で言われてすごく印象に残っている言葉がですね,

 

「出来ないことなんて、無いんだよ。出来ないとみんな思いたいだけで」

 

ってやつで。これシビれましたね。

 

面談しながら「あれ?まだまだやってないこといくらでもありそうじゃん」って思いました。

 

働き方改革には逆行しまくると思いますが、さんざん休んだので、登校始まったらまた死に物狂いでやりたいと思います。

 

まっ頑張ります。

 

ということで本日も読んでくださり,ありがとうございました!